【閉業しました】湯守に聞く「地・温泉」の魅力 第10弾【嶽温泉 山のホテル】

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<2023年2月追記>掲載施設は閉業いたしました

「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

身も心もホッとする、嶽温泉「山のホテル」

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第10弾としてご紹介するのは青森県の嶽温泉「山のホテル」。湯守の赤石さんにお話をお伺いしました。
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嶽温泉のお湯はまるで化粧水?その源泉の特長とは

外観
ーまずはじめに、山のホテルで楽しめる、嶽温泉の源泉の特長を教えてください。

湯守 赤石さん
「秀峰岩木山の南麓に良質の湯が湧いてから約350年。以来、嶽温泉は岩木山の豊かな自然とともに、湯治場としてたくさんの人々に親しまれてきました。独特の匂いと、お湯の中に真っ白に咲く湯の花が特徴的な硫黄泉です。神経痛、冷え性、慢性皮膚炎、婦人病、糖尿病、リウマチ性疾患、術後の傷跡などに効果があるとされています。

白くきめの細やかな肌美人が多い嶽地区の女性は、この温泉を日々利用しております。大地から豊富に溢れる化粧水のお風呂に浸かるように、入浴後はしっとりと潤いを感じられることでしょう。」
館内

2つの浴場で感じるそれぞれの趣

山のホテルの浴場は2つ。どちらも味のある、趣たっぷりの雰囲気です。

昔ながらの湯治場の雰囲気、本館浴場「ヒバの湯」

湯守 赤石さん
「天然の青森ヒバを贅沢に使った本館浴場は、昔ながらの湯治場の雰囲気を今も残しています。天井の梁に上湯気が心まで染み込み、上質なお湯とじっくり対峙するのに適しています。
こちらの浴場は、日中は日帰り入浴でもご利用いただけますよ。」
本館浴場「ヒバの湯」

津軽のトド寝を楽しむ、別館浴場「たたみの湯」

湯守 赤石さん
「小さなお庭と四季の風景を楽しめる別館浴場には、浴槽の周りにたたみを敷き詰めています。津軽の温泉でよく見かける「トド寝」は、温泉のヘリを枕に、掛け湯をしながらゆったり寝そべって温泉を楽しむ文化です。抗菌・防水の畳なので、お子様にも安心してご利用いただけます。」
別館浴場「たたみの湯」

山のホテルの名物料理、「マタギ飯」とは?

ー山のホテルの魅力の1つとして、温泉以外にお料理から「山のホテルならでは」を感じることが出来ると思います。「マタギ飯」やジビエ料理について、詳しく教えてください。

湯守 赤石さん
「青森県のふるさとの味としても広く知られる「マタギ飯」は山のホテルのオリジナル釜飯です。」
マタギ飯
「その昔、津軽の山にはマタギ(狩人)と言われる人たちが居ました。その人達が好んで食べたひとつに山菜入りの混ぜご飯があります。以前マタギであった6代目当館主が、これをもとに考案したのがマタギ飯です。

とり肉、舞茸、竹の子、ごぼう、人参、三つ葉、糸こんにゃく の七種類の具を入れ、 固形燃料を使い目の前で炊き上げます。このスタイルの釜飯は日本で当時としては初めてだと言われています。」

※「マタギ飯」は山のホテルの登録商標です。
マタギ(狩人)のご馳走、ジビエ料理

朝食も嬉しい、津軽を感じるお品書き

ー朝食でのこだわりはありますか?

湯守 赤石さん
「旅館やホテルを選ぶ際に、実は気になる朝食メニュー。山のホテルでは、2段の松花堂で贅沢な朝食膳をご用意しております。お腹にやさしい山菜がゆや、一人前のお鍋でお出しするお味噌汁、津軽らしいご飯のお供たちでついつい箸がすすみます。
また、りんごのあるシーズンにはご自身で絞っていただく生りんごジュースが大変ご好評をいただいております。(季節限定)」
朝食

館内には、金魚ねぷたが飾られた撮影スポットも!

ー客室やラウンジなど、館内の趣も素敵ですが、おすすめポイントや見どころを教えてください。

湯守 赤石さん
「お部屋毎に設備や調度品の異なる18の客室があり、窓からは津軽国定公園の四季折々の風景をお楽しみいただくことができます。」
客室
「別館浴場前には、畳の小上がりでくつろげるラウンジスペースがございます。またこちらでは、ご宿泊のお客様限定でコーヒーやアイスキャンディーなどのサービスを行なっております。

本館浴場前には金魚ねぷたと弘前ねぷたが飾っており、撮影スポットで人気です。」
(左)本館浴室前ホール「金魚ねぷたの装飾」(右)オレンジの光が優しい雰囲気の館内

人々にやすらぎを届ける宿

湯守 赤石さん
「ゆったりとした時の流れ。居心地のいい、やすらぎの空間。久しぶりに懐かしい故郷に帰ったような安堵感。ただそこにいるだけで、温かなぬくもりにつつまれる。そんな宿を目指しております。」

土地の恵みに溢れる「山のホテル」で心身ともにあたたまる滞在を

いかがでしたでしょうか?今回は嶽温泉「山のホテル」について、詳しくお話をお伺いしました。津軽の秀峰岩木山のもとに湧くお湯、地元に伝わるふるさとの味など、「嶽温泉「山のホテル」ならでは」を体感してみませんか?
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◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力 では、今後も東日本の「地・温泉」の魅力を皆さまにお届けします!次回以降もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:山のホテル
※画像はすべてイメージです。

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