山形のパワースポット【出羽三山神社】で「生まれかわりの旅」

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出羽三山神社(参照:一般社団法人東北観光推進機構)
山形県のパワースポットとして知られている出羽三山。出羽三山とは山形県の中央に位置する庄内地方にそびえる「羽黒山(はぐろさん)」「月山(がっさん)」「湯殿山(ゆどのさん)」の総称です。6世紀に開山され、全国有数の修験の山として知られています。

今回はそんな出羽三山の歴史や由緒などをご紹介します。
羽黒山

出羽三山とは

現在の山形・庄内地方がある場所はかつて「出羽国(でわのくに)」と呼ばれていたため、羽黒山、月山、湯殿山をまとめて「出羽三山」と呼んでいます。三山と言いますが、それぞれ独立した三つの山があるわけではなく主峰・月山を中心に、北に羽黒山、西南に湯殿山が連なっています。
月山九合目から山頂へ歩く風景
出羽三山の始まりは、1400年以上も前。第32代天皇の崇峻(すしゅん)天皇の第一皇子であった蜂子(はちこの)皇子は、父を暗殺した蘇我馬子から逃れて出家をし、羽黒山に辿り着きます。修行ののち、羽黒山頂に社を創建。同じ年に月山を、12年後に湯殿山を開きました。

羽黒山という名前は、蜂子皇子が蘇我馬子から逃れている道中で道に迷った際に、羽が黒い3本足の烏が飛んできて、羽黒山まで導いたことが由来になっているそう。

出羽三山神社

三山にはそれぞれ神社がありますが、月山と湯殿山は冬季の参拝が不可能であるため、羽黒山頂に三山の神々を合祭しています。羽黒山山頂にある出羽三山神社を参拝すると、月山神社と湯殿神社も参拝したことになるのです!出羽三山神社、羽黒山神社と呼ばれることが多いのですが、正式名称は「出羽三山神社 羽黒山三神合祭殿」です。
羽黒山 三神合祭殿
月山神社は月読命(つきよみのみこと)を、出羽神社は出羽国の国魂である伊氏波神(いではのかみ)と稲倉魂命(うかのみたのみこと)の二神を、湯殿山神社は大山祗命(おほやまつみのみこと)、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の三神を祀っています。また丑年は出羽三山の御縁年、卯歳は月山の御縁年です。御縁年に参拝すると、12年分のご利益があるといわれています。
出羽三山神社
また羽黒山参道「一の坂」上り口の杉並木の中にある「五重塔」は東北地方で最古の塔と言われており、平将門の創建と伝えられています。東北地方における唯一の国宝五重塔で、杉並木の中に突如現れる五重塔は圧倒的な存在感で目が奪われます。近くには樹齢1000年、樹の周囲10mの巨杉「爺杉」があります。
羽黒山 五重塔(参照:一般社団法人東北観光推進機構)

プロジェクションマッピング 龍の光

現在五重塔は杮葺き屋根改修工事中で、塔は幕に覆われています。工事期間は2023年5月8日~2024年秋ごろ終了予定。工事期間中は、五重塔の全景を見ることができませんのでご注意ください。(冬期間、足場が外れている時は見学可能です)

また工事期間中ではありますが、8月と9月には五重塔で、期間限定のプロジェクションマッピングが実施されます。
プロジェクションマッピング 龍の光
昨年は「生まれ変わりの旅」をテーマに羽黒山における神仏習合の思想を反映し、祀られている神々や仏様たちも登場しました。羽黒山ならではの魅力が詰まったプロジェクションマッピングですね。今年は新たなプロジェクションマッピングを見ることができるそう。

夜間参拝日限定でいただくことができる御朱印や大鳥居ライトアップ、山形県おもてなし局長・きてけろくんの登場など様々な楽しみが詰まったイベントです。
イベント詳細
【YouTube】羽黒山五重塔2023 『生まれ変わりの旅』

生まれかわりの旅

出羽三山のそれぞれの山は「羽黒山=現在」「月山=過去」「湯殿山=未来」と見立て、三山をめぐることで死と再生を辿る「生まれかわりの旅」とされています。

江戸時代初期には松尾芭蕉の「奥の細道」に登場し、江戸時代中期には「西の伊勢参り、東の奥参り」と称され、多くの参拝者で賑わいました。「西の伊勢参り」は太陽の神様・天照大御神を祀る伊勢神宮への参拝のことですが、月山ではその天照大御神の弟である、月の神様「月読命」が祀られていることもあり、出羽三山神社への参拝を「東の奥参り」とし、双方をお参りすることは「人生儀礼」とされていました。
湯殿山の大鳥居
現在は2泊3日で出羽三山を巡るスケジュールが一般的です。1日目は羽黒山を登り出羽三山神社を参拝、宿坊や旅館などに宿泊し、2日目は月山八合目まで車で向かい、片道約3時間で登山をし、山頂の月山神社を参拝。3日目に湯殿山へ向かい、湯殿山神社本宮を参拝するスケジュールです。

登山に慣れた方であれば月山登山後、そのまま湯殿山に下山も可能ですが、月山八合目に車で行き湯殿山へ下山すると、月山八合目に車を取りに行かなければなりません。現在は湯殿山直通の路線バスが無いため注意!月山八合目から登山し、月山八合目に戻るルートが一般的です。

またなかなか時間がとれない方は月山八合目の中ノ宮の参拝もおすすめ。羽黒山から月山八合目までは車で1時間程。八合目の木道一周は90分程なので半日で参拝することができます。
羽黒山の杉並木

山伏修行体験

出羽三山神社では山伏修行体験ができます。白装束を身に纏い、俗世界から離れて修行の一端を体験。出羽三山の自然、そして修験道を学びます。自然と人間の共生を体で感じ、山伏の精進文化に触れてみませんか?
出羽三山山伏修行体験
【公式】庄交トラベル「白装束で歩く羽黒山」

出羽三山の精進料理

精進料理とは仏教の教えに基づき、肉類や魚類を使わない食事のこと。日本での起源は禅宗の寺院にあり、僧侶たちの食事として発展してきました。

出羽三山では羽黒山山頂にある斎館「羽黒山参籠所」で食べることができます。出羽三山に伝わる精進料理の最大の特徴は、食材の全てが山の恵みを受けているところ。山菜やキノコ、木の実はもちろん、野菜、米、果樹、酒に至るまで山の恵みを受けています。寺院で発達した精進料理と三伏の自給自足の食生活に融合、さらに京の感覚を取り入れ、固有の「精進料理」を誕生させたといわれています。「見る」「食べる」を通して、出羽三山の神聖な魅力を感じに出かけてみてはいかがでしょうか?

※料理は全て予約制です。
※季節によって料理の内容が変わります。
出羽三山の精進料理 ※イメージ(参照:一般社団法人東北観光推進機構)

出羽三山で心ほどける体験

「出羽三山」という名前は聞いたことがある方が多いと思いますが、実際にどのような場所なのかご存じの方は少ないのではないでしょうか?山の中で自然と一体になることで、日常では気づけない大切なことが見えてきそう。出羽三山神社で自然の力を感じてみませんか?
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「出羽三山神社」へ旅せよ平日!

平日におトクに旅行をして、もっと旅を楽しみませんか?
お仕事が平日休みの方はなかなか友だちや家族とお休みが合わないかも。でも一人旅は自分のペースで歩き、自分を見つめる時間を作ることができるので出羽三山神社を訪れるにはピッタリ!

「出羽三山神社」で「そろそろ ソロ旅?」

友だちと行く旅もいいけど、ひとりでまったり寺社仏閣巡りをするのも良いもの。混雑していないので、おひとり様だってぜんぜん寂しくない。出羽三山神社を参拝して、人生に思いを馳せてみましょう。

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