横浜駅近くの「台町」は、かつて絶景の地だった!【神奈川の台】

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横浜駅から歩いて10分ほどの「台町(だいまち)」に、このような長い階段があるのをご存じでしょうか。

上った階段を背にして左手側をみた写真
歌川広重「東海道五拾三次之内 神奈川台之景」
画像提供:東京富士美術館
この階段を登りきると、写真のように、垂直方向に長い坂が続いています。一見何の変哲もない坂道のように見えますが、江戸時代にはこのあたりに神奈川宿がおかれており、中でもこの場所は景色が優れていたため「神奈川の台」と呼ばれ、旅人も足を留める所でした。歌川広重の錦絵「神奈川台之景」(天保4~5年(1833-1834)頃)を見ると、当時はすぐ近くに海があり、坂道の脇には茶店が連なっていたようです。女性たちが旅人を呼び込んでいる様子も見られ、活気が感じられます。
見比べてみると先程の長い階段は江戸時代には崖であり、階段を上った場所が「神奈川の台」、階段の下側(横浜駅方面)が海だったことがわかります。駅の周辺は平地なのに、台町付近に坂が多いのはこのためだったんですね!景色はだいぶ変わってしまいましたが、地形を見ると面影があって面白いですよ♪

「神奈川宿歴史の道」のスポットの1つになっているので、このようなガイドパネルを見ることもできます。お近くにお立ち寄りの際はぜひ訪れてみてくださいね。

横浜市ホームページ「神奈川宿歴史の道」
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