隅田川の歩み【隅田川】

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隅田川の歴史をたどる

隅田川は、全長23.5kmの一級河川。都が管理しており、東京都北区にある岩淵水門で荒川から分岐し、東京湾に注いでいます。
江戸時代、隅田川は秩父からの材木の運搬に利用され、江戸城下の建設を支える重要な役割を担っていました。両岸には輸送物資の貯蔵や補完を行う為の「蔵」が立ち並び江戸市民の経済・生活を支える大きな存在となっていました。
また、舟遊びや花火などレクリエーションの場としても庶民に親しまれ、両国橋界隈や浅草など活気溢れる江戸の名所として大変賑わっていました。このように、かつて隅田川は、文化を育み賑わいのある街づくりには重要な存在だったのです。
昭和30年代の前半まで続いた隅田川の賑わいでしたが、高度経済成長期になると首都圏の道路網は整備され、隅田川が担ってきた物流機能は陸上交通に転換されていきました。
また、工場や生活排水が隅田川に流れ込み、隅田川の水質は急激に悪化。その結果、隅田川は悪臭を放ち、その臭いは川の上を通過する電車内にまで漂ったと言われ、人々の隅田川への関心は徐々に薄れていってしまいました。

未来へつなぐ

その後、下水道や河川の整備などにより、隅田川の水質は少しずつ改善され、スーパー堤防やテラスの整備により、人々が川に親しめる環境が整ってきました。今では水上バスが運行し、イベントが開催されるなど、レクリエーションの場としても知られています。
桜の名所でもあり、隅田川花火大会は必見です!!

一般社団法人墨田区観光協会
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