ザビエル神父が海外に紹介した日本最古の総合学校【足利学校】

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坂東の大学 最高学府の矜持

足利市に遺る国指定の最古の史跡なのが、ここ足利学校です。足利学校の創建は、奈良時代説、平安時代説、鎌倉時代説と諸説あると言われています。史実の中で明らかになっているのは、永享11(1439)年、上杉憲実が現在国宝に指定されている書物を寄進し、鎌倉五山の第二位の禅寺「円覚寺」から僧・快元を招き、初代の庠主(しょうしゅ=校長)とし、足利学校の経営にあたらせるなどして学校を再興してからのことです。その後、学生の養成に努め、学徒は3000人以上を輩出し、近隣の相模の北条氏、甲斐の武田氏により保護を受けるほどの隆盛ぶりでした。その様子は宣教師フランシスコザビエルにより、世界に向けて紹介され、また、同じく宣教師ルイスフロイスの著書でも言及されています。現在も郷土のシンボル、心の拠り所として、足利学校の精神は市民の中に連綿として生き続け、平成2年には復原が完成。今もなお、教育の原点、生涯学習の拠点として、新しい学びの灯をともしています。

建物は禅宗寺院形式 庭園は築山泉水式庭園

方丈から見る南庭園。
方丈と庭園。
当ページで使用する写真は、公益社団法人栃木県観光物産協会観光課より引用しました。


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