豪雪地帯で生きる知恵から生まれた合掌造り【岐阜県白川村】

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写真提供:白川村役場
日本を代表する大きな三角屋根の民家の「合掌造り」岐阜県白川郷では今でも保存継承され、世界遺産に登録されています。
なぜこの地に「合掌造り」が生まれたのかは、豪雪地帯が理由だったと言っても過言ではありません。

この地域では、一冬に3メートル近くの積雪がある豪雪地帯。
屋根にはたくさんの雪が積もり、その重みをうまく分散できるよう、合掌造りの屋根は正三角形になっています。
そして、雪下ろしの際には、小さな力で重い雪を一気に下ろすことができます。
荻町集落の全景【写真提供:白川村役場】
合掌造りの屋根裏は釘を1本も使われておらず、丈夫な縄で屋根を固定しているだけとなっています。こうすることで屋根に柔軟性をもたせ、雪が積もったときや台風、地震などがあっても屋根を微妙に揺らすことで力を分散させ、家の耐久性を高めているようです。
合掌造りの屋根裏【写真提供:白川村役場】
また、合掌造りの屋根を東西に向くことで、冬は日差しを受け融雪や乾燥効果を高めるための工夫もされています。また、夏は南北からの風が通りやすいので快適に過ごせるようになっています。
夏の荻町集落【写真提供:白川村役場】
長年、この地で生活をしてきた住民の知恵が結集され、現在もこの景観が保たれている白川郷荻町集落に是非足を運んでみてください!
そして、景観を堪能した後には、飛騨地方の郷土料理のすったて汁をアレンジした、白川郷のご当地グルメ「すったて鍋」を食べて、凍えた身体を温めてくださいね。
すったて鍋(イメージ)【写真提供:白川村役場】
これからの時期、「一面、銀世界」の白川郷で皆さまをお待ちしております!

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