東日本大震災の教訓から生き方を学ぶ「自然体験プログラム」【南三陸・海の見える命の森 】

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海の見える命の森
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、大きな被害を受けた宮城県南三陸町に位置する「海の見える命の森」。
この森は震災を通じて『学んだ事』『後世に伝えねばならない事』『祈りたい事』『残したい風景』を伝える場所として整備を開始し場所です。

東日本大震災からの教訓

南三陸大仏
東日本大震災で亡くなられた方の慰霊のため、ミャンマーから寄贈された「南三陸大仏」。
震災で亡くなられた方々の御霊に祈りを捧げるのにふさわしい場所となり、世代を超えて南三陸に風景という資産と、震災の教訓を伝承する役割を果たしています。

災害時において生き方を学ぶ「自然体験プログラム」

サバイバル術を教えてくれる「阿部隊長」

阿部隊長

【阿部さんのご紹介】
体験では、阿部さんのことを「隊長!」と親しみを込めて呼んでもらいます。
隊長は元アスリートとして震災前からスポーツ・文化の発展知己づくりや教育、医療等多岐にわたる分野で代表として尽力してきました。
全国の被災地ボランティアの必要性、平時における有事への備えの重要性を伝え続け、現在、命を最優先とする社会の構築に向け、次世代を担う若者のための「備災教育」を全国で展開する第一人者です。

海の見える命の森から南三陸の海に祈りを

南三陸の海
海と山岳地帯・市街地の全体を見渡すことができる「海の見える命の森」は、人と自然との関わりを学習するのに最適の地理環境です。
毎年3月11日には、ここで震災の追悼式が行われるのだとか。
震災当時のお話を伺い、亡くなった方に思いを馳せます。

ライフラインが絶たれたアウトドア環境でのごはん作り

薪を集めて仕分け作業
災害が起きると、ライフラインが絶たれてしまい、水も電気もガスもストップしてしまいます。
そこでこのアウトドア体験では、そうしたライフラインがない状況を想定して、実際に薪を拾って火おこしをし、井戸水を汲んでくるところからレクチャーを受けて体験をします。
まず、火をおこす際に使う「焚き木」と「シバ」を集めて、それぞれ仕分けをします。
焚き木より細い木は「シバ」と言うそうで、昔話に出てくる「おじいさんは山にしばかりに・・・」の”シバ”はここからきているのだとか。
隊長からサバイバルにおける豆知識を教わり、物知りになった気分になります。
お昼ごはんは釜土で炊いたご飯と豚汁
集めたシバと焚き木を使って、火をおこしていきます。
着火剤も紙もない中、まずは細い枝のシバに直接マッチで火を点けようとしますが、なかなかつきません。
そこで、隊長から杉を乾燥させたものは火がつきやすいとのヒントを得まして、乾燥させた杉に火を点けてみると瞬く間に火がつきます。
火が勢いよく点いたときには、みんなから「おぉ~」と歓声が上がり、ライフラインが途絶えた場合の知恵をまた一つ覚えることが出来ました。
この自然体験プログラムは、生きていく上で必要な知識を教えてもらえる貴重な経験です。

サバイバル体験の感想

4時間という時間でしたが、とっても学びのある時間でした。
震災は起きないことに越したことはないですが、万が一起きた時のことを考えての「備災」の重要性を感じました。
今回体験に参加して、隊長との出会いもそうですが、本当に出会えて良かったと思える「人との繋がり」を実感できるはずです!
ライフラインがあるのが当たり前ではない、自然と共生して生きる方法をここ海森(うみもり)で学びました。
震災を知らない子供たちにも、教育の場として、自然との共生を学ぶ場としても、多くの人にこの体験をしてほしいと心から思います。
ありがとうございました。

阿部隊長から皆さまに一言

参加者が体験を通して自然との共生の中で災害に備える知恵を学べる場所は、
日本広しといえどもここ海森しかありません!!
海森に来れば
「Try and Error」
参加者同士助け合うからこそ気付ける
「1人の力は微力なれど無力ではない」という共助の本質、
その意味が分かります
心より皆様のお越しをお待ちしております

南三陸「海の見える命の森」体験ムービー

「海の見える命の森」公式HP
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