日本の国石:ヒスイが拾えるかも…!?【糸魚川市・ヒスイ海岸】

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ヒスイ海岸

ヒスイとは?

ヒスイ(写真提供:一般社団法人 糸魚川市観光協会)

ヒスイ(翡翠)とは主にヒスイ輝石という鉱物から構成される宝石で、色は淡い緑色をしたものが有名ですが、白や薄紫、青、黒といった色もあり、日本で古くから親しまれている宝石の1つです。日本のような沈み込み帯※でのみ産出されることから、2016年9月24日に日本鉱物科学会により国石に選定されました。日本では新潟県糸魚川(いといがわ)市及びその周辺(長野県小谷(おたり)村・白馬村、富山県朝日町)が最大の産地で、その他に群馬県や埼玉県など一部の地域からも産出されます。


※沈み込み帯:地球の表層部を覆うプレートが沈み込む場所。

ヒスイを探してみよう!

ヒスイ海岸

国石として選定されているヒスイですが、スコップや熊手があれば手軽に探せることをご存知でしょうか。先ほどご紹介したように、新潟県の糸魚川市周辺はヒスイの最大の産地です。糸魚川市を流れる姫川や青海川の流れが、山からヒスイの原石を海まで運ぶと考えられており、そのヒスイが波によって打ち上げられる場所が糸魚川市にあります。その名もヒスイ海岸。砂浜ではなく、砂利や小石でできている海岸で、そこをスコップや熊手で根気良く探すと運が良ければヒスイが見つかります。波によって削られた玉砂利のような綺麗な石が多く、ヒスイとの見分けが難しいですが、他の石と比較して角ばっているなどの特徴があるので、事前に知識を得てから探されることをお勧めいたします。


ちなみに、この記事ではヒスイをご紹介しておりますが、ヒスイ海岸周辺ではヒスイ以外にも水晶やメノウも拾うことができるそうで、ヒスイよりかは見つけやすいそうです。
なお、私はどれも見つけることができませんでした...。


※小滝川ヒスイ峡や青海川ヒスイ峡などの採集禁止エリアがありますので、こちらも事前にご確認ください。

ヒスイ海岸
玉砂利のような綺麗な石がたくさん。ここからヒスイを探します。

2度目の挑戦!!

2023年7月15日(土)に2度目の挑戦でヒスイ海岸に行ってきました!
前日まで日本海側では大雨が降り、荒れた天候の翌日はヒスイが打ち上げられやすいとのこと。
曇天の蒸し暑い中、砂利に腰をかけておよそ1時間ほど黙々と掘ったりして探したものの、今回もヒスイらしきものは見つからず...。やはり簡単には見つかりませんね。
ですが、前回と異なり、石英や水晶のような半透明の石を拾うことができました。
黙々と掘り続けるも何度か波に穴を埋められてしまいました...。
今回の成果。左2つは光沢のある石、右2つは白く半透明な石英のような石。

ヒスイが見つからなかったら美しい日本海を存分に眺めてから帰ろう!

気軽に探せるヒスイですが、私のように見つけられない場合ももちろんあります。そんな時は、目の前に広がる美しい日本海を存分に眺めて、見つけられなかったもやもやを払拭してから帰りましょう。ヒスイ海岸からの眺めも良いですが、ヒスイ海岸から徒歩約25分の日本海展望台からの眺めもお勧めです。
日本海の深い青に心がヒスイのように美しく研ぎ澄まされますよ。
日本海展望台
日本海展望台からの眺望
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ヒスイ海岸<新潟県観光協会公式ホームページ>
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