秋の高山祭「豪華絢爛な屋台」を学んでから、見に行こう!【岐阜県高山市】

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写真提供:高山市観光課
毎年10月9日・10日に開催される「秋の高山祭(八幡祭)」と毎年4月14日・15日開催される「春の高山祭(山王祭)」。
この二つの祭りをさす総称が「高山祭」とされ、日本三大美祭のひとつに挙げられています。

今年の秋の高山祭は「屋台曳き揃え・からくり人形の実演・宵祭御神幸」が3年ぶりに開催となります!高山祭といえばやっぱり「豪華絢爛な屋台」が見たい!という方が多いのではないでしょうか。そんな先人たちが造り、守り、育ててきた「屋台」について、高山祭の前に少し学んでから現地に行くことで、高山祭の素晴らしさをより深く感じる事ができると思いますので、簡単にご紹介します!
写真提供:高山市観光課

■高山祭と屋台の起源

祭の起源は飛騨の領国大名金森氏の時代(1585年から1692年)、屋台の起こりは1718年頃といわれています。

■屋台のはじまりと進化

最初に登場した屋台は、金森家寄進の太鼓を乗せた八幡祭の神楽台と言われており、その後、次々と創建されていきました。屋台の形態や構造が整い、自分たちの屋台を宝として、進化を始めたのが1804年の頃からと言われています。屋台が火災や破損によって改修される度に、他の屋台には負けまいと、凝った意匠や装飾が考案され形態も少しづつ変化し、財力を持った旦那衆と呼ばれる豪商が中心となって、屋台の改修に金を出し飛騨の匠の流れを汲む工匠たちに技を競わせ、それまでの江戸型の屋台から雅な京風の屋台へと進化していきました。

■現在の高山型の屋台へ

当時の豪商たちは、華美な胴幕(どうまく)・御簾(みす)・房(ふさ)・瓔珞(ようらく)など懸装品を遠く長崎や京都より手に入れて、「豪華絢爛」な屋台へと変貌させ、現在の高山型屋台が誕生したといわれています。まさに、豪商の経済力が「豪華絢爛」たる高山の屋台の進化を支えてきました!
写真提供:高山市観光課

■からくり奉納

祭り期間中に1日2回、櫻山八幡宮境内にて布袋台によるからくり奉納が披露されます。2体の唐子が綾を渡って布袋様に飛び移り、布袋様が軍配を一振りする巧妙なからくりが見どころです!綱さばきによる動きとは思えない、精巧な動きが魅力的なからくり人形の演技をぜひご覧ください。
写真提供:高山市観光課
飛騨高山における伝統文化の象徴であり、市民に愛され大切に守り受け継がれている伝統行事「高山祭」を是非、この秋に現地で楽しんでみてはいかがでしょうか。

令和4年秋の高山祭(八幡祭)【飛騨高山観光公式サイト】
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