日光が誇る伝統工芸「日光彫」を体験!【mekke日光郷土センター】

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日光彫体験の作品例

日光彫とは?

日光彫は、約400年間続き、今日まで受け継がれている伝統工芸です。
1634年(寛永11年)に三代将軍徳川家光が東照宮を荘厳な社殿にするために、全国から彫物大工などの優れた名匠たちを集め、その職人たちが仕事の合間に造り始めたのが起源であると言われています。
この時の大改修は、社殿を一新するほどの大掛かりなもので、集められた彫物大工は40万人にもなります。
東照宮が完成した後も、日光に残った彫物大工たちは、日光に訪れる人々に、お盆などの日光彫を土産物として売るようになったと言われています。

日光彫になくてはならないのが日光彫独特の彫刻刀「ヒッカキ」で、別名「日光三角刀」とも言われます。
東照宮などの社寺に塗られた漆の塗り替えの際に、彫り物の奥にある漆を引っ掻き落とすための道具を改良し、彫刻用としたことからヒッカキと呼ばれるようになりました。
先端の刃を約60度に折り曲げ、手前に引いて彫る彫刻刀で、彫の深い曲線を描く日光彫にとって大切な彫刻刀になります。

日光彫を体験するには?

日光彫を体験できるのは、こちら!mekke日光郷土センターです。
豊かな歴史と文化のまち、日光。
mekkeは、「感じる・つながる・巡る」をテーマとした、JR日光駅と日光東照宮の中間に位置する、日光の魅力”発見”拠点です。
日光彫体験のほか、電動アシスト自転車のレンタル、ちょっとした休憩などにも使えるコワーキングスペース、手軽に買えるお土産物の販売など、様々なサービスをご用意して、皆様のお越しをお待ちしています。
館内には観光案内所(日光市観光協会日光支部)も併設しているほか、2階には砂防に関する展示も設置しており、国土交通省関東地方整備局・日光砂防事務所オリジナルの「SABOカード」を配布しています。

mekkeの中のワークショップでは、日光が誇る伝統工芸「日光彫」を気軽に体験できます。
日光彫ならではの彫刻刀「ひっかき刀」を使い、1名様から気軽に参加できます。「ひっかき刀」は、普通の彫刻刀と違い両手を使って手前に引くことで、滑らかな曲線を表現することができます。扱いが少し難しいですが、その分うまく彫れた時に味わえる達成感は格別です。

体験の流れは以下のとおりで、所要時間は60~90分程度です。使用する道具は全て施設側で用意しているため、手ぶらでお楽しみいただけます。
① 選ぶ:ベースとなる木地の形や色、彫る絵の図柄を選びます。オリジナルのデザインも可能。
② 描く:鉛筆やカーボン紙を使い、木地に図柄を描きます。
③ 彫る:描いた図柄に沿って、講師に教わりながら、ひっかき刀で少しずつ彫り進めていきます。

世界に一つだけの日光彫のできあがりです。うまく彫れなかった部分も独特の味わいになります。完成した作品は、そのままお持ち帰りいただけるので、旅の思い出に最適です。
※彫刻刀を使用するため、対象年齢は小学4年生以上とさせていただきます。
※講師のスケジュールなどにより、体験できない場合もありますので、事前のお問合せ・ご予約を頂くことをお勧めしています。

詳細はこちら【mekke 日光郷土センター】
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