富山駅から電車で行こう!おわらと曳山の町、越中八尾へ

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越中八尾
昔ながらの家並みが続く坂のまちとして有名な「越中八尾」。江戸時代から養蚕業で栄えたこのまちは春には豪華絢爛な「曳山祭」、秋には300年以上の歴史がある気品高く優雅な趣の「おわら風の盆」で多くの人々を惹きつける魅力があります。

越中八尾曳山祭

越中八尾曳山祭は富山市八尾町で毎年5月3日に開催されるお祭りです。江戸時代に養蚕業で栄華を極めた越中八尾の象徴ともいえる絢爛豪華な曳山神事は今もなお伝承されています。曳山祭の歴史は1741年にまで遡り、はじめは富山藩主より譲り受けたひな人形を曳き回し、素人芝居の役者を乗せたことが起源と伝えられています。その後、八尾の各町により互いに競い合うかたちで発展し現在の豪華な曳山へと受け継がれています。八尾の曳山は高さ約7.5m、重さ約4t、二層の人形屋台形式の構造で贅をつくした彫刻で飾られています。下層部の御簾が掛けられた中には囃子方が乗り、三味線・横笛・太鼓などの楽器を奏でながら曳山の巡行を盛り立てます。巡行は獅子舞が先頭を務め、続いて神輿、曳山の順で進みます。坂が多く道幅の狭い八尾の町をゆっくりと巡行する様は圧巻の光景です。夜には彫刻から400個もの提灯に付け替えられ、日中とは違う幻想的な雰囲気です。6基の八尾曳山のうち3基が町内にある「富山市八尾曳山展示館」にて展示されています。
越中八尾の曳山 

越中八尾おわら風の盆

毎年9月1日~3日の初秋の時期に開催される「おわら風の盆」は、約300年の歴史を有する伝統行事です。
当日は全町が数千のぼんぼりで飾られ、三味線や胡弓、唄、囃子、太鼓を演奏する「地方(じかた)」によって奏でられる中、八尾の各町それぞれの浴衣や法被を着た踊り手が優雅に繊細に各町内を踊りながら練り歩き、幻想的な雰囲気に包まれます。 
幻想的で優美なおわら風の盆 写真提供元:とやま観光推進機構

おわらとは・・・

江戸時代に八尾の遊芸の達人たちが創作した七五調の唄に「おわらひ(大笑い)」という言葉を差しはさんで町内を練りまわったのが「おわら」と唄うようになった説、豊年祈願から藁の束が大きくなるようとの思いからの「大藁(おおわら)」説、八尾近隣の小原村の娘が唄いはじめたという「小原村」説など諸説あります。 

風の盆とは・・・

立春から数えて二百十日前後は台風到来の時節、収穫前の稲が風害にあわないよう風の神様を鎮める豊作祈願が行われていました。その祭りを「風の盆」といいます。また、地元では休みのことを「ボン(盆)」というため呼び名の由来があるのではとも言われています。
おわら風の盆 写真提供元:とやま観光推進機構

坂のまち八尾散策

川の氾濫を避け、山間部を切り開いて町建てされ、坂と石垣の上に町屋が続く八尾独特の風景が広がっています。八尾旧町の諏訪町は昭和61年に「日本の道百選」にも選定されました。また、東新町にある若宮八幡宮は蚕を祀った珍しい神社です。境内にあるお手水は蚕を模した形になっており八尾独自の歴史に根付いた神社を訪れることができます。
禅寺の坂と石垣
若宮八幡宮

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