阿賀野川ライン下りに乗船してきました

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昔から会津から新潟への物流ルートとして使われてきた阿賀野川。明治初期にはイギリスの女性小説家イザベラバードが日本中を旅した際に通ったことでも知られています。
この阿賀野川の景色を最も楽しむために阿賀野川ライン下りに乗船してきたのでその様子をお届けいたします。
ちなみに阿賀野川ライン下りの「ライン」は英語のLineではなくドイツなどを流れるライン川からきています。その由来もイザベラバードが阿賀野川で舟下りをした際に見た景色が風光明媚で知られる本家ライン川よりも美しいと言ったことに由来しています。

世界的に有名なライン川以上の景色をイザベラバードと同じ目線で楽しめるのはとても贅沢ですね。

いざ乗船

道の駅阿賀の里から歩いて1分ほどの川辺に船着き場があります。乗船の申し込みは道の駅で乗船10分前まで受け付けておりますのでお時間に余裕をもってお越しください。

川の流れも緩やかなため、桟橋に係留している間は全く揺れません。

イザベラバード号はジェット船ですがゆるやかに流れる阿賀野川を下るため高速を出したり大きく揺れることはありません。混んでいるときは補助席もあるそうですがおすすめの席は船の真ん中付近、窓側の席に座ると景色を最も楽しむことができます。

広大な阿賀野川の景色を水面から

船着き場を出た船は一気に川を上りそのあとは流れに合わせゆっくりと下っていきます。今でこそ多くの橋が架かる阿賀野川ですが昔は両岸の山が険しいこともあり昭和40年代後半になるまで川沿いの細い道しか交通がなかったそうです。

その頃どのように川を渡っていたのかや周辺の山々、温泉街、ダムそして船下りの歴史など船頭さんのお話を聞きながら見ると美しい景色もとても興味深いものに感じました。

11月上旬の阿賀野川は紅葉が色づきとてもキレイでした。これから見ごろを迎えるそうなのでぜひ訪れて今のシーズンしか楽しむことができない景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

また、阿賀野川沿いを走る磐越西線はSLばんえつ物語が運行していることで知られています。
SL運行日の10時発の便では、船を近づけてくれるので川沿いを走るSL列車を誰よりも近くから見ることができるそう。

景色以外にも楽しめるポイントがたくさん

乗船中に様々な景色、そして阿賀の町、咲花温泉の歴史などを紹介してくださる船頭さん。
この日の船頭さんはのど自慢に出場した腕前とのこと。40分の乗船中に2曲歌も披露してくださりとても盛り上がりました。

この方以外にも個性豊かな船頭さんが案内してくださります。中には遊覧船に来たら一度は聞きたい絶妙な歌声!?をお持ちの方もいらっしゃるとか。

阿賀野川周辺には様々な生き物が住んでいます。この日は10匹近くのサルや鵜などを見ることができました。自然豊かな阿賀野川を満喫できる川下り遊覧船。ぜひ一度ご乗船してみてはいかがでしょうか。

道の駅 阿賀の里 公式サイト
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