源頼朝や徳川家と縁深い渋谷・青山の総鎮守 【金王八幡宮】

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渋谷の地名の始まりがこのお社に!

「渋谷」の名の起こりは平安時代まで遡ります。現在の小田急江の島線・高座渋谷駅周辺(旧高座郡渋谷村)の渋谷庄に勢力を張り渋谷氏を名乗っていた武士団の一族が現在の渋谷を領地とし、僅かに遺構がある渋谷城を構えたことが現在の渋谷の地名の起こりとなっています。

金王八幡宮の金王とは?

当初は渋谷八幡宮と称していたお社の名は、平安時代末期の武将・渋谷重家の三男・渋谷金王丸の武勇に肖っているとされています。金王丸の名は平治物語や近松戯曲に、または土佐坊昌俊として吾妻鏡や平家物語などに登場し武勇の誉れ高い人物として描かれ、その名声の高さから現在の神社の名となりました。源頼朝は渋谷金王丸の忠義を偲び、鎌倉から贈り植えさせた桜が現在も社殿脇に残り、江戸3名桜として春は参拝に訪れる方々の注目を集めています。また、ご祭神の応神天皇は宇佐八幡宮、鶴岡八幡宮など源氏の氏神並びに軍神八幡神として多くの武将の崇敬を集め、現在の日本でも広くみられる神様として知られています。

緑とビルに囲まれた癒しの神社

高層ビルと緑が調和した癒しの空間。
朱塗りの拝殿の脇には渋谷城の遺構が残ります。
渋谷駅から徒歩5分ほどの小高い丘に場所に鎮座するお社は、都会の喧騒を忘れさせる緑に囲まれ、ご近所にお住まいの方々や、近隣のオフィスにお勤めの方の憩いの場所となっており、ほっと一息つきたくなるような優しい雰囲気が漂っています。

朱塗りの神門・拝殿や彫刻にご注目!

江戸中期の建立の神門は渋谷区の指定有形文化財に指定されています。

拝殿の彫刻

拝殿左側には正しい政への虎の彫刻が配置されています。
拝殿右側には世の安寧の象徴と言われる霊獣・獏の彫刻が配置されています。

渋谷金王丸にちなむ桜が春には咲き誇ります

一重と八重の桜が入り混じって咲く珍しい桜、金王桜。
まだ肌寒さの残る時期のライトアップ。夕闇にピンク色が映えます。
渋谷駅から僅か、数分の位置に鎮座する、大都会・渋谷の発祥に由来し、幽玄さ・豪華さを感じ江戸時代を思わせる彫刻美、そして和やかで神聖な雰囲気のある憩いのお杜・金王八幡宮。渋谷にお越しの際や初詣、そして桜の時期にはぜひお立ち寄りになって、社殿や桜が有してきた歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
写真提供 金王八幡宮
金王八幡宮ホームページ
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