利賀村の幻の果実 × 富山市の人気店のコラボスイーツ【利賀さるなしマカロン】

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美しい山々と2本の清流の間に位置する、富山県南砺市にある人口約500人ほどの小さな村、「利賀村(とがむら)」。
緑豊かな大自然の中で脈々と受け継がれてきた伝統や文化が残る地域で、1976年に世界的に有名な劇団「SCOT」が拠点を移し、2020年にフレンチの谷口シェフ率いるオーベルジュ「L’évo」が移転するなど、山奥でも人が集まるどこか活気のある村ですが、過疎化と高齢化が進んでいる限界集落でもあります。
そこで、慶應義塾大学商学部牛島利明研究会が「利賀村」の活性化を目的とした利賀プロジェクト、通称トガプロを2012年に発足し、今年で10年目を迎えました。利賀プロジェクトでは10年以上村に通い続け、村の方と一緒に伝統的な祭りへの参加やギフト販売など様々な活動を行っていますが、そんな中で実現したのが今回ご紹介する「さるなしの商品開発プロジェクト」です。

「さるなし」とは?

さるなしは、標高600m以上の山岳地域にのみ自生すると言われている秋が旬の果物で、その希少性から「幻の果実」と言われています。猿が好んで食べたことから「さるなし」の名がついたとか。断面や味がキウイに似ていることから「ベビーキウイ」とも呼ばれ、栄養価が高く、ビタミンCがなんとレモンの10倍も!美肌効果や血圧を下げる効果など様々な健康効果が期待できます。
さるなしの木
無農薬でのさるなし栽培に取り組んでいながら出荷先が見つからずに困っていた利賀村の生産者さん、ケーキを通して地方地域に貢献したいと考えるパティシエ、そして利賀村を盛り上げたいと願う利賀プロジェクト、この3者の思いが繋がり、昨年度は東京都目黒区にあるパティスリーと協力して「さるなしスイーツ」を開発・販売しました。
今年度は「さるなし=利賀村」をまずは富山県内で広げるべく、白羽の矢が立ったのが北陸初のフランス人パティシエのジョスラン・ランボ氏が手がけるマカロン・フランス菓子専門店「Monsieur J(ムッシュー・ジー)」。2013年11月富山市内にオープンしたお店で、利賀村と「Monsieur J」との繋がりも強く、すでに利賀村の名産品である黒文字茶を使ったクロモジマカロンも発売しています。

以前「Monsieur J」についてご紹介した記事はこちらから!
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Monsieur J
利賀さるなしマカロン
そして、完成したのがこちらの「利賀さるなしマカロン」。12月1日(木)〜「Monsieur J」店舗、百貨店の「大和」富山店、富山駅前のCiCビル1階「ととやま」にて販売します!

「本場フランスの感性と日本の地方で採れる素材とのコラボレーションを行い、新しいスイーツを作りあげることをコンセプトの一つとして店を構えています。本企画でさるなしマカロンを実現することで、日本の未来を考えて頑張ってる子たちを応援し、自分たちのスイーツにも新しい風を取り入れたいと考えています。さるなしの色鮮やかな緑と程よい酸味を生かしたさるなしマカロンを、ぜひ多くの皆さんに味わって頂きたいです。」(Monsieur J代表のランボ乃理子さんのインタビューより抜粋)
【トガプロ】さるなし商品開発2022のyoutube紹介動画はこちら!
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