秋田の酒蔵めぐり特集~vol.3~【酔楽天・秋田晴】

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築100年を超える酒蔵と店舗

醸造の町に息づく伝統の酒【酔楽天・秋田晴】

「秋田の酒蔵めぐり特集」vol.3は、秋田市新屋にある【酔楽天】【秋田晴】が代表銘柄である【秋田酒造株式会社】の酒蔵です。駅たびコンシェルジュ秋田のスタッフが実際に見学に行ってきました!案内していただいのは、創業者の曾孫である野本翔社長です。

いま日本酒の仕込みが本格化している秋田酒造は、秋田県の中で一番最初に大吟醸酒を一般販売した酒蔵。築100年を超える酒蔵の建物は国の指定文化財にもなっています。
店舗をぬけ、通り土間へ
のれんの「國萬蔵」は、「秋田酒造」の前身で、明治の後期に初代川口新助氏が創業しました。
その後、企業合同により「秋田酒造株式会社」として酒造りを行っています。

酒蔵がある「秋田市新屋」は、湧き水が豊富なことから醸造の町として栄えました。昭和後期までは、近隣に5つの酒蔵がありましたが、現在はここ一社のみ。現在は「水質プラント」を設備し(プラント処理を施した地下水)、中硬水をさらに良質な仕込み水にしています。

■酒蔵へ

酒蔵の様子
のれんをくぐり抜け、戸を開けると辺りには湯気が立ち昇っています。今ちょうど蒸し上がった蒸米を冷まし、手作業で種麹をふりまいて、麹室(こうじむろ)に運び込んでいきます。

■こうじ室(こうじむろ)へ

こうじむろの様子
温かい部屋で、米麹を作ります。昔ながらの「麹蓋」という小さな箱を今でも使っています。

■仕込み蔵へ

内蔵
仕込み蔵の中は、日本酒独特の甘い香りが漂っています♪大きいタンクの中に酒母などを混ぜて、もろみを作り出します。毎日お酒の状態をチェックをして、アルコール度数や酸味・糖度を調節します。
この機械は「ヤブタ」
発酵したもろみを「ヤブタ」という機械で、圧力をかけて日本酒を搾り出します。搾った後は、この白いカーテンの様な部分の一枚一枚に酒粕がくっつきます。集めた酒粕は、かす汁やかす漬けにして食べます。店舗でも販売していました!
日本酒作りは、捨てるものがない、じつに環境に優しいものなんですね。
サーマルタンク
搾った日本酒をサーマルタンクで保管します。このサーマルタンクはマイナスの温度調整も可能で、最高の状態を保つための品質管理が出来ます。

■店舗へ

店舗のショーケース
出来たお酒は、酒蔵に隣接している店舗でも購入・直送することが出来ます。お酒の他にも地元の野菜なども並んでいました。

秋田酒造は、昔ながらの長期低温発酵などの技術を守りながら、サーマルタンクなど先進技術にも力を入れています。昔ながらの変わらない本質的なものの中にも、新しいものも取り入れられ、丁寧に作り上げられている日本酒を、ぜひ味わって飲んでみてはいかがですか?

次回に「秋田の酒蔵めぐり特集」もお楽しみに!何かご要望があれば駅たびコンシェルジュ秋田までお問合せ下さい。
秋田酒造の詳細はこちら
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