福井の冬の風物詩ともなっているのが「水ようかん」。一般的には、ツルツルとした食感ということもあり、夏の涼菓子というイメージの強い水ようかんですが、福井県では「冬」に食べるもの。でっちようかんとも呼ばれ、県内各地の和菓子屋さんで販売されています。本記事では、そのうち4店舗の水ようかんを食べ比べ、その違いをレポートしたいと思います。
「えがわ」の水ようかん。福井県民であればだれもが知っている水ようかんの専門店です。きめの細かいこしあんと、沖縄県産の黒砂糖による飽きのこない風味が特徴です。今回は通常の水ようかんと、あずき粒入りの2種類を用意しました。
3店舗目は若狭町にある「和菓子処菊水堂」のでっちようかん。北海道産の良質な小豆を使用した自家製餡と、上白糖のみを使用し口どけの良い味に仕上げているそうです。使用するお水もこだわり、名水百選に選ばれた「瓜割の滝」の名水で作られています。
4店舗目は福井県のローカルスーパーである「ハニー食彩館四ツ居店」で見つけた、勝山市にある「観山洞」の水ようかんです。冬になると県内のスーパーには様々なお店の水ようかんが並びます。各店の水ようかんをまとめて購入できて便利です♪どのお店のものを購入するか悩みましたが“永平寺御用達”の文字にひかれ、観山洞に決めました。
使っているお砂糖の種類が異なることもあり、各店でかなり食感や風味が異なりました。これは新発見です。食べ比べる前は「そんなに違いがあるものなのかな…?」と感じていました。えがわの水ようかんは「のど越しが良くさわやかな甘さ」と感じる人が多く、観山洞の水ようかんは「黒糖の風味が良い、しっかりとした甘さ」を感じた人が多かったです。観山洞の水ようかんにはコーヒーも含まれていたので、餡子があまり得意でない人も「洋風な感じがする。美味しい!」と驚いていました。
いかがでしたか?冬になると県内の和菓子屋さんのほとんどで、この“水ようかん”が販売されています。今回は4店舗のみの食べ比べでしたが、まだまだ奥が深い水ようかんの世界。毎年違う店舗のものを買うことを楽しみにするのもいいですね♪福井県にお越しの際は「自分好みの水ようかん」を探してみてはいかがでしょうか?