こけしとチェスの融合【こけス】【青森県黒石市】

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こけしとチェスを組み合わせた「こけス」
青森県黒石市のお土産の1つである「こけス」。黒石市の伝統工芸品である津軽こけしと世界的にも有名なチェスをコラボしています。今回はその「こけス」の魅力について紹介します。

こけス誕生の経緯

地元高校生が考案した記念品

2010年の東北新幹線新青森駅開業から、観光へ来るお客さまへ黒石のお土産として商品開発を始めたのがこけス誕生のきっかけです。観光で来るお客さまに津軽系伝統こけしを知ってもらいつつ、海外のお客さまにも販売できるようにと考案されました。この商品は旧青森県立黒石商業高校の生徒と先生による課題研究から発端しましたが、学生のアイディアが生かされているところがとても素敵ですよね。

すべて手作業でなされる制作過程

木地の仕上げと研磨の様子

現在こけスは教職時代に指導に当たった今 金雄さんがすべて1人で制作しています。駒の木地は富山県の木工所にお願いし、機械加工で作ってもらっているようです。制作過程自体はまず木地の研磨と仕上げ処理から始まります。曲面用布やすりを使用して仕上げていきます。次はニスを塗るための下処理をします。この工程の有無で最後仕上がりの表面がかなり違ってくるようです。続いて、ろくろ線の彩色をします。ミニ旋盤を使用して、駒を回転させながら台座部分を含めて線を描いていきます。線が浮き上がってくる場面は見ていて感激してしまいます。その後は顔描きです。今さん曰くこの行程が特に緊張するようです。しかし1つ1つ丁寧に描かれていく顔は少しずつ表情も異なりとてもかわいらしく感じられます。最後はニス塗りをします。顔のにじみ防止のためにスプレーニスを使用し、その後アクリル樹脂塗料で色のにじみを防ぎます。その後仕上げ研磨や水性ウレタンニス塗を2度繰り返し、完成品として仕上がります。

1つ1つ微妙に表情が異なるこけスの顔描き

駒を使ったオリジナル商品

こけスの駒自体はキングやナイト、ポーンなどの6種類ありますが、駒単品を活用して様々な商品が作られています。ストラップや箸置き、マグネットやブローチなど日常使いできるようなものも多く、使用していて愛着が湧くようなものばかりですね。家族や同僚へのプチギフトとしてもおすすめです。駒自体も動物をモチーフにしたものや黒石よされの衣装が描かれたものなどユニークなものが様々あります。希望があればオリジナル商品も作成可能なようです。
こけスのキーホルダー
ユニークなこけしが勢ぞろい

自分だけのオリジナル作品を!こけスの絵付け体験

ろくろ線の彩色を体験

主に北東北がメインとなりますが、こけスはクラフトマルシェ等に定期的に出店されています。マルシェではこけス商品の展示販売はもちろん、希望者はその場でこけスの絵付け体験ができる機会もあるようです。ろくろ線の彩色や顔描きなど細やかな作業ではありますが、自分だけのオリジナル作品を作ることができます。時間が経つのを忘れるほど、作業に没頭する方も多いそうです。気になる方は以下詳細をチェックしてみてくださいね。

黒石市ならではの創作品の1つである「こけス」。黒石市内や青森県内の観光施設での販売のほかインターネットでの注文も可能です。ぜひ自分用でも贈り物としても素敵なので、お土産の参考にしてみてはいかかでしょうか。
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