秋田の酒蔵めぐり特集~vol.8~【十五代彦兵衛・一白水成】

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正面外観
「秋田の酒蔵めぐり特集」vol.8は、秋田市から北へ30キロほどのところにある五城目町の【福禄寿酒造】です。人口8,000人ほどの小さな町で、その中心部を歩くと旧家や古い市があり文化的な香りがただよい、視線を遠くに移せば、五城目町のシンボルでもある森山が佇み、その森山の伏流水を仕込み水としています。
代表銘柄には「十五代彦兵衛」「福禄寿」などがあり、地元を中心に長く親しまれてきた酒蔵です。

創業330年以上を誇る老舗の酒蔵

福禄寿酒造は1688年(元禄元年)に初代渡邉彦兵衛氏が創業しました。渡邉家は、安土桃山時代に織田信長に対する一向一揆から石川県松任(現在の白山市)より秋田にきたと伝えられています。創業当初は「どぶろく」の製造が中心で、本格的な清酒製造を始めたのは江戸時代末期からといわれています。
1921年(大正10年)10月、五城目町の中心部約300軒が被害を受ける大火事が発生。福禄寿酒造もほとんどの建物が焼失するという大きな被害を受けました。難を免れた上酒蔵と下酒蔵は、現在も当時のまま残っており、1996年(平成8年)に国の「登録有形文化財」に指定されました。
福禄寿上蔵

「愉しい(たのしい)酒」づくりを目指す酒蔵

社名ともなった「福禄寿」は、七福神の一柱としても知られる神様「福禄寿」に由来。子孫繁栄、長寿、商売繁盛といった願いが込められています。福禄寿酒造の「愉しい(たのしい)酒」づくりとは、飲んでいただく方に 心から愉しんでいただきたいという思いと、蔵人たちが心から愉しんで 酒造りをしている想いを大切にしています。造り手と飲み手を結ぶ喜びの一滴を求めて丁寧に造り続けています。
仕込蔵

「一白水成」の誕生

「一白水成」は、十六代目渡邉康衛さんが酒蔵を継いでから2006年(平成18年)に誕生しました。「白いお米と水から成る一番うまい酒」という意味が込められました。品質に妥協しないこだわりの酒造りが形になり、今では全国的に人気を博し、福禄寿酒造の出荷の半数以上を占める程になっています。

「下タ町(したまち)醸し室HIKOBE」

2018年には、蔵の斜め向かいにカフェと交流の場を兼ねた「下タ町(したまち)醸し室HIKOBE」をオープン。発酵文化と五城目町の文化の継承場所になってほしいと、メニューには、福禄寿の利き酒セットのほか、酒粕チーズケーキや仕込み水コーヒーもあり、お酒を飲めない方も楽しめる場所になっています。
コーヒーの器は、五城目の「三温窯」で焼かれたコーヒーカップ。五城目で開窯して約30年になる窯元で、植物の灰を原料に使いながら出来上がる陶器は、自然の色合いと、素朴な風合いから温もりを感じさせます。
火曜日限定で提供する酒粕を使ったランチが好評です。酒粕は肌をキレイにするビタミンB群が豊富に含まれているので、美味しいものを食べてきれいになれるなんて一石二鳥ですね。
店舗の外観
大幅にリノベーションした内観
人気の酒粕ドリンク「酒粕チャイラテ」

蔵元限定酒「一白水成HIKOBE」

蔵元の限定酒「一白水成HIKOBE」は、ここでしか買えないんですって。地元「五城目町酒米研究会」さんが栽培した酒米を45%まで精米した純米大吟醸です。ラベルは五城目町のシンボル「森山(もりやま)」をモチーフにしたデザインが描かれていて、とても素敵なんです
「一白水成HIKOBE」スタッフもゲットしました!

蔵見学はできる?

蔵見学は現在休止中(2025年8月時点)です。詳しくは公式HP内「酒蔵見学」で確認ください。
【一白水成】福禄寿酒造のホームページはこちら

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