富山・南砺市 日本の原風景が語る 世界文化遺産【五箇山相倉合掌造り集落】

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紅葉が美しい山肌と合掌造り集落
まるで日本昔話に出てくるような景色が目の前に広がり、訪れた観光客を感動に包みます。今回ご紹介するのは、富山県南砺市五箇山にある、「相倉(あいのくら)合掌造り集落」です。日本の原風景とも称された五箇山の地で、今もなお残る伝統的な合掌造りがどのような歴史をたどり、存在しているのか見ていきましょう。

合掌造りはここから歴史が始まった

合掌造りは、江戸時代から続いているといわれ、元々は屋根だけの造りとなっていました。このような家屋は、「ナンマンダブツ建て」と呼ばれ、江戸時代の五箇山には広く見受けられましたが、現在五箇山に原始合掌造りとして残っているのは、「三郎」のみです。江戸時代中期以降、現在の五箇山で多く現存する合掌造り家屋が広まり、1995年12月に日本で4番目の世界文化遺産として、岐阜県の白川郷とともに登録されました。
原始合掌造り「三郎」(旧岩本家)

合掌造りを紐解く

合掌造りは釘を使わず、わらやネソ(まんさくの木)で建設され、大きな平屋の上に茅葺屋根がのっかっているイメージが想像しやすいです。建物も非常に大きく、中から天井を見上げると、そこには建設当時の技術と労働力が垣間見える地域特有の民家となっています。1階部分は生活の場として、食事や団欒の場となり、囲炉裏に火が焚かれ、その暖気が2階へと伝わっていきます。2階部分の屋根裏は当時蚕を買う養蚕の作業場として用いられ、その他にも床下では塩硝、土間では紙漉きやマユからの糸引きなど、合掌造りを中心とした生活が完成されていたのです。
合掌造りの模型
合掌造りの中

相倉集落内「勇助」で観賞できる五箇山の古代民謡【こきりこ唄】

養蚕・民具・写真展示館「勇助」では、合掌造りのなかで行われていた養蚕の仕組みや用具、生活道具、手づくりの模型などが展示されており、当時の暮らしが再現されています。また展示館の中で、越中五箇山こきりこ唄保存会の皆さんの唄と踊りによる五箇山の古代民謡「こきりこ唄」を鑑賞できる体験もございます。体験の詳細は下記HPをご参照ください。
養蚕・民具・写真展示館「勇助」
躍動感のある「こきりこ唄」
富山県南砺市の世界遺産五箇山 民宿・展示館 勇助 HP

合掌造りだけではない!絶景スポット【人形山】

相倉集落を奥に進むと、人形山が見えてきます。人形山の由来は、仲のいい姉妹が病に倒れた母に元気になってほしいという思いから、白山権現に祈願をし、そのお告げで湯治に母を向かわせると病が治り、お礼として再度権現を訪れた矢先に山が荒れ、吹雪で閉じ込められてしまい、翌春手をつないだ2人の姿が現れ村人の涙を誘ったといわれています。以来、毎年人形の残雪が現れるようになったので、人形山と呼ばれるようになりました。合掌造りだけではない、五箇山の大自然もぜひ堪能してみてください。
集落から見る人形山

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