明治日本の産業革命遺産のひとつ【韮山反射炉】を巡る静岡・伊豆のロマン旅!

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入口から望む高さ約15mの煙突
2015年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として世界文化遺産に登録された韮山反射炉(にらやまはんしゃろ)。日本国内8つのエリアに所在する23の資産から構成されているうちのひとつです。そのうち東京から最も近いものが韮山反射炉で、東京駅から特急「踊り子」に乗って最寄りの伊豆長岡駅まで一本で行くことができます。近代日本の幕開けを物語る貴重な文化財である韮山反射炉を中心に周辺の歴史スポットをご紹介します!

幕末のロマンを感じる韮山反射炉

幕末の日本は、1840年のアヘン戦争をきっかけに軍事力強化の必要性に迫られていました。1853年、ペリー艦隊の来航により江戸幕府は海防を急務とし、韮山代官・江川英龍の進言で築造されたのが韮山反射炉です。高さ約15mの煙突とレンガ造りのアーチは、当時の最先端技術の象徴です。2015年には「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録。2020年10月〜2021年10月に32年ぶりの保存修理が施され、今も美しい姿を保っています。高温に耐えるレンガで築かれた韮山反射炉は、時代を超えて力強さと美しさを放っています。歴史に深く触れたい方はもちろん、静かな時間を求める旅や幕末のロマンに寄り添う大人の修学旅行にぴったりの場所です。
韮山反射炉

反射炉とは・・・?

反射炉とは、金属の溶解に必要な高温を生み出す特殊な炉で、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパで発達し、大砲などの製造に用いられた技術です。鉄の融点は非常に高く、通常の薪や石炭のみでは融点に到底届きません。そこで、反射炉は内部をドーム状にし、炎や熱を天井で反射させ一点に集中させることで、千数百度の高温を実現しました。これにより大砲の鋳造(ちゅうぞう)が可能となり、日本の近代化に大きく貢献しました。国内に現存する反射炉はわずか3基。その中でも韮山反射炉は最も完全な形で残り、実際に稼働したことが確認されている唯一の炉として、高い歴史的価値を誇っています。
焚所風入口、灰穴

幕末の歴史を伝える武家屋敷の江川邸

韮山反射炉から車で約5分の場所に、国の重要文化財に指定されている江川邸があります。江川邸は、江戸時代初期から続く韮山代官の居宅です。広大な敷地に建つ屋敷の中には、武家屋敷ならではの重厚な造りと、時代を感じさせる庭園が特徴で、大河ドラマの撮影地として使われたこともあります。

江川邸の母屋に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが約50坪にも及ぶ広大な土間空間。その天井を見上げると、まるで幾何学模様のように美しく組まれた「小屋組づくり」(こやぐみづくり)の屋根裏構造が広がっています。「小屋組づくり」は、釘を一切使わず木材同士を巧みに組み合わせる伝統工法で造られたもので、高い耐震性を備え、幾度となく襲った地震にも耐え抜き、江川邸の歴史を今日までしっかりと支えてきました。

ほかにも、江川家に伝わる調度品や文書、江川英龍の功績を紹介する展示があり、幕末の歴史を身近に感じることができます。韮山反射炉と合わせて訪れることで、幕末の歴史をより体感できるのでおすすめです!
江川邸正面
土間天井の小屋組

日本で初めてパンを焼いた「パン祖」江川英龍

江川英龍は、韮山反射炉の築造を進言したり、台場の建設や軍事改革を推進したりしたことのほかにも、日本で初めてパンを焼き、広めた「パン祖」としても有名で、敷地内にはその功績を称える「パン祖の碑」が建てられています。韮山反射炉を築いた幕末の名代官・江川英龍が、実は日本で初めてパンを焼いた「パン祖」でもあったというのは驚きですよね!重厚な反射炉のイメージからは想像できませんが、江川英龍は西洋の技術や食文化を積極的に取り入れた先進的な人物でした。反射炉とパンというまったく違う分野に見える二つの歴史が、江川邸を訪れるとひとつに繋がってきます。

毎年4月には「江川邸パンフェスタ」が開催され、当時のレシピを再現した「パン祖のパン」が振る舞われるイベントも行われています。江戸時代のかまどを使ってパン焼きの実演や、兵糧パンの味を楽しむことができます!味覚でも幕末の歴史に思いを馳せることができるおすすめのイベントです!
パン祖のパン 画像提供:株式会社蔵屋鳴沢

江川邸

【入場料】
韮山反射炉・江川邸共通入場券 大人:900円 小中学生250円
江川邸のみ 一般:750円 小中学生:300円
【開館時間】
9:00~16:30
【休館日】
毎週水曜日・年末年始(12月31日・1月1日)
※最新情報は公式ホームページをご確認ください。
江川邸 公式ホームページはこちら

「反射炉物産館たんなん」でお土産もバッチリ!

韮山反射炉のすぐ隣には、観光複合施設「蔵屋鳴沢」があります。ここでは、茶摘み娘の衣装に着替えてお茶摘み体験ができるほか、施設内にある「反射炉物産館たんなん」において、自社で製造しているお茶や、こだわりのクラフトビール「反射炉ビヤ」他、伊豆の名産品など静岡ならではのお土産探しが楽しめます。特に、日本で初めて作られたパンを再現した「パン祖のパン」がとても人気。現在のパンとは異なり、乾パンに近い固さの、素朴で保存性の高いパンです。また、店内では自社工場で製造したお茶の試飲も無料で楽しめます。店舗入口には、韮山反射炉を背景に写真撮影ができるフォトスポットもあり、旅の思い出づくりにぴったりです。
反射炉物産館たんなん 画像提供:株式会社蔵屋鳴沢

ここだけしか見られないコラボレーション!

茶畑のある高台へ進むと、韮山反射炉と富士山の共演を楽しめる絶景スポットがあります。二つのシンボルを同時に眺められるのはここだけ!急な坂を上った先には思わず息をのむ絶景が広がり、坂を上った苦労を忘れるひとときが待っています。

茶畑、富士山、そして韮山反射炉を一度に撮影できるため、静岡らしさを感じられる景色が広がります。また、春と秋には予約制で「茶摘み娘」の衣装を着て、韮山反射炉と富士山を背景に茶摘み体験を楽しむこともできます。詳しくは公式ホームページをご覧ください♪
世界遺産の韮山反射炉と富士山を見ながら茶摘み体験! 画像提供:株式会社蔵屋鳴沢
蔵屋鳴沢 公式ホームページはこちら!

幕末のロマンを感じる大人の修学旅行に出かけよう!

幕末のロマンを感じられる韮山反射炉と江川邸をご紹介しました。この2か所のほかにも、春には近くでいちご狩りやお花見も楽しめます。近くの伊豆長岡温泉に宿泊して、ゆっくりと中伊豆を堪能してみてはいかがでしょうか。

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