※2025年現在 入山規制中※【岩手山】「ふるさとの山」岩手県内最高峰の魅力を知る

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盛岡市内から眺める岩手山
東京からの新幹線が盛岡に到着する直前、進行方向の前方左手に見える美しいシルエットの山。それは、岩手県の最高峰であり「ふるさとの山」とも呼ばれる、岩手山です。その堂々とした姿は県内の多くの場所から望むことができます。2025年5月現在、火山活動の影響で登山道はすべて立入禁止ではありますが、今日も岩手山は岩手の地を見守ってくれています。今回は、そんな岩手山の魅力をご紹介します。

【重要】現在の入山規制について(2025年5月時点)

2024年10月、岩手山の火山活動により噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」に引き上げられました。これに伴い、岩手山の全登山道が現在立入禁止となっています。入山規制の解除は未定となっているので、最新情報は気象庁ホームページをご確認ください。
気象庁|岩手山の火山活動

岩手山は県内最高峰の生きた火山

岩手山は、岩手県の北西部に位置する八幡平市・滝沢市・雫石町の3つの自治体にまたがる山です。県内最高峰の標高2,038mの成層火山で、今も生きた火山として活動を続けています。

山域は「十和田八幡平国立公園」に指定されていて、山頂近くには外輪山やカルデラ、火口湖(御釜湖・御苗代湖)など、火山ならではのダイナミックな景色が広がっています。春になると、山肌に羽ばたく鷲のような雪の模様が浮かび上がり、「巌鷲山(がんじゅさん)」という別名でも親しまれています。
菜の花畑と夏の岩手山(雫石町)

南部片富士が魅せる、静と動の美しさ

東側から眺める岩手山は、すっと伸びた優美なシルエットが印象的で、「南部片富士(なんぶかたふじ)」という愛称でも親しまれています。その姿はまるで絵画のようで、見る人の心をふっと和ませてくれます。

一方で、山頂から西側に目を向けると、そこにはまったく違った表情が広がります。ごつごつとした岩肌や噴火の跡が残る荒々しい風景は、自然の力強さを感じさせ、まるで大地の息づかいが聞こえてくるようです。
南部片富士(なんぶかたふじ)とも呼ばれる岩手山

文学に息づく岩手山の風景

文学の世界でも、岩手山はたびたび登場します。石川啄木は「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」と詠み、宮沢賢治も岩手山を題材にした詩を多く残しています。このような文化的背景からも、岩手山が地元の人々にとってどれほど大切な存在かが伝わってきます。
夕暮れの岩手山

四季とともに生きる、岩手山の物語

岩手山は、見る角度や季節によってさまざまな表情を見せてくれる、まさにふるさとのシンボルのような存在です。やさしく包み込むような山容と、自然の力強さを感じさせる火山の姿。そのどちらもが、訪れる人の心に深く残ります。

現在、登ることはできませんが、遠くから眺めるだけでも、自然の美しさや大切さをそっと教えてくれる岩手山。忙しい日常の中で、ふと立ち止まりたくなったとき、心の中に思い浮かべたくなるような岩手山を感じに、ぜひ岩手に足を運んでみてくださいね。
北上川河畔と岩手山

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