カフェのまち盛岡「喫茶店の日」特集⑥【お茶とてつびん engawa】

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鉄瓶マークが目印!

盛岡の喫茶店特集 第6回(全8回)

4月13日は、東京・上野に日本初の本格的な喫茶店「可否茶館」が開業したことから「喫茶店の日」とされているのはご存知でしょうか?
魅力的な喫茶店やカフェが多い街盛岡から、おすすめのお店をシリーズで紹介していきます。

鉄瓶で淹れたコーヒーはいかがですか?

盛岡バスセンターからほど近い歴史的な建造物が多く建ち並ぶ、中の橋通り界隈。
もりおか啄木・賢治青春館の真向い、旧唐たけし寫場1階にある「お茶とてつびん engawa」。
仙台出身のマスター齊藤さんが盛岡の良さにひかれ移住。その後、鉄瓶ブランド「kanakeno」を手掛ける田山スタジオ代表の田山氏と出会い、2019年の8月にカフェ&鉄瓶ギャラリーとしてオープンしたお店です。レトロな雰囲気の外観でとってもかわいらしいです。
間接的にやさしい光が入る店内。あかいりんごの鉄瓶と生け花を眺めながら。
最初に鉄瓶で淹れた白湯を頂き、心が整います。コーヒー豆は盛岡市材木町にある「BOUND COFFEE(バウンドコーヒー)」のもの。
マスターが盛岡でお店を始めて約1年をかけ辿り着いた豆。鉄瓶の湯に合わせて抽出時間を変えているそう。
この日のチーズケーキは宮崎の金柑入り。チーズケーキはボリュームがあり、フォークがスッと入る程のなめらかさ。下層のザクザク生地と口の中で混ざり合って、楽しい食感。添えてあるティーシロップはその日によって茶葉を変えているのでどんな茶葉を使っているのかワクワク!

ところで、鉄瓶で沸かした湯と紅茶とはあまり相性がよくないのはご存知ですか?
鉄分が含まれるため鉄分摂取にも有効である一方で、紅茶に含まれるタンニンと鉄が反応し、渋みが出てしまうそう。そのため「お茶とてつびん engawa」では、紅茶には鉄瓶で沸かした湯はあえて使わないという細やかな使い分けをしているそうです。
紅茶は元々仙台で紅茶専門店を営んでいたマスターが厳選したパレデデ社の香り高い茶葉を使用しています。
奥の和室は鉄瓶のギャラリーも併設されており、専属のスタッフさんが、鉄瓶の使い方や鉄瓶にまつわる様々な豆知識などを、丁寧に説明してくださいます。
鉄瓶を購入してみたいけど・・と思っている方も、そうでない方もお話を聞くだけで鉄瓶がもっと身近に感じられるのではないでしょうか。
「kanakeno」のギャラリー。ブランド名は金気(かなけ)という言葉が由来。
金気はサビの事で、ネガティブに捉えられる事も多いですが、鉄独自の性質があるからこそ鉄分が摂れたり、美味しいお湯が飲めたりするなど、金気を受け入れることで得られる良さもあります。
そういった金気の意味や価値、在り方などを見つめていきたいという想いを込め、「かなけ」に助詞の「の」を付け「kanakeno」というブランド名が誕生しました。
ギャラリーのある作品は、匠の技が光る伝統工芸の品々。細部に至るまで、完璧に仕上げられています。
マスターの齊藤さん(左)と長瀬さん(右)
これからも盛岡と鉄瓶の良さを県内外に伝えていきたいと熱く語る齊藤さん。お話を伺ってこちらまで鉄瓶のように熱い想いが伝導してきました。これから新しい計画も進行中で、ますます楽しみです。
今回紹介したメニュー以外にも日替わりのランチやスイーツ、大人にも嬉しいアルコールドリンクの提供もあります。
タイミングが良ければ出会える「特製ナポリタン」は絶品です!
ノスタルジックな建物や鉄瓶を眺めながら優雅に過ごしてみてはいかがですか。
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