【運行終了】「走るカフェ」のアテンダントさんに聞く【フルーティアふくしま】の魅力

  • 福島
  • 特集
「のってたのしい列車」とはJR東日本が運行している列車で、乗っている間に楽しい体験やサービスが受けられる、普段乗っている列車とはちょっと違う列車です。今回はその「のってたのしい列車」の中から「フルーティアふくしま」についてご紹介します!

「フルーティアふくしま」は主に週末、福島県の磐越西線(郡山駅~会津若松駅・喜多方駅間)を走る列車で、車内で福島県産フルーツを使用したスイーツや、コーヒーなどを味わうことができる「走るカフェ」です。
そんな「フルーティアふくしま」の魅力を知っていただき、より楽しんでご乗車いただきたい!ということで、今回は「フルーティアふくしま」でのサービスを担当している、「走るカフェ」アテンダントの藤原さんにお話を伺いました。

アテンダントさんのお仕事内容や「フルーティアふくしま」のおもてなしなどアテンダントさん目線での魅力を教えていただきました。
ぜひこの記事を読んで、「フルーティアふくしま」に乗ってみてくださいね♪
「のってたのしい列車予約サイト」はこちら

「フルーティアふくしま」アテンダントさんのお仕事内容に迫る!

ー「フルーティアふくしま」では、どのようなお仕事を担当しているのですか?

藤原さん
「フルーティアは3名で乗務しています。1名はカウンターを担当し、ドリンクの補充やお酒・アイスクリーム・地産品・グッズの販売業務を、2名は客席を担当し、お出迎えやスイーツの提供、車内清掃などの巡回業務を行っています。」
サーブ前にはスイーツの箱が並びます

乗車前後も大忙し

「走るカフェ」というだけあって、アテンダントさんのお仕事内容も幅広いです。さらに乗車中だけでなく、乗車前後も大忙し!準備、乗車~乗車後までのスケジュールはこちらの通り。

①仙台から郡山に移動(新幹線)
②郡山駅の倉庫にて搭載品の準備
③乗車し、カウンター準備・客席の準備
④お客さまお迎え⇒発車
⑤スイーツ提供
⑥車内巡回(ゴミ回収、車内消毒)
⑦お客さまの写真撮影などのお手伝い
⑧降車作業(カウンター、ドリンクバーの片づけ)
⑨お客さまお見送り
⑩車内簡易清掃⇒降車
⑪倉庫にて次回運転の準備
⑫郡山から仙台に移動(新幹線)
郡山駅での乗車の様子

「フルーティアふくしま」ならではのサービスとは?

ー「走るカフェ」ということで、お客さまへのサービスにあたって通常のカフェとの違いを感じる点・気を付けている点はありますか?

藤原さん
「「走るカフェ」ということで、常に揺れている車内でスイーツの提供などを行っております。揺れでバランスを崩してしまい、お飲み物やスイーツを落としてしまわないよう、細心の注意を払っております。また、お客さまの中には、スイーツだけではなく、車内の雰囲気や景色なども楽しまれている方も多いので、お客さまのその時々の気持ちを察するサービスを心掛けております。」
スイーツが入った箱と桃のジュース
ー他の列車とのサービスの違いなどを感じることはありますか?

藤原さん
「フルーティアはドリンクバーをカフェカウンターに設置しております。アテンダントがお伺いしてドリンクをお席にお持ちする列車は他にもありますが、お客さま自身が自分の好きなタイミングで、お飲み物を取りにいくことができ、また、1車両全てがカフェカウンターになっているので、飲み物を飲んだり、景色を眺めたりと、ゆっくり寛ぐことができるのがフルーティアならではのサービスです。」
1号車 カフェカウンター
ーここで働くことになった動機はありますか?

藤原さん
「求人の「お客さまの旅のお手伝いをしてみませんか」というキャッチフレーズに惹かれました。私自身も旅行が好きなので、列車に携わる仕事ができること、お客さまのお手伝いがしたいと思ったのが、きっかけです。」

列車を知り尽くしたアテンダントさんのおすすめ

「フルーティアふくしま」はロゴもかわいい

ー地産品やグッズも販売しているそうですが、オススメの商品はありますか?

藤原さん
「車内でしか購入することが出来ないフルーティアオリジナルグッズがおススメです。フルーティアにご乗車の際はぜひ乗車の記念に購入されてはいかがでしょうか。」
車内で販売しているオリジナルグッズ
「フルーティアふくしま」のロゴをじっくり見ると、「カフェ」というコンセプトにぴったりのティーポット、福島のおいしいフルーツのイラストがカラフルに描かれています。とてもかわいいロゴマークが入ったオリジナルグッズ、ぜひご覧くださいね♪

見逃せない!走るカフェで楽しむ車窓

ーこれまでに数えきれないほど乗車していらっしゃると思いますが、車窓を知り尽くしているからこそおすすめしたい好きな景色のポイントはありますか?

藤原さん
「四季によって変化する雄大な磐梯山を車窓から見るのが好きです。新緑、紅葉、雪景色と季節によってさまざまな姿を見せてくれるので、乗車の際はぜひ、皆さんにも見ていただきたいです。」
磐梯山
「会津富士」として親しまれている磐梯山。「フルーティアふくしま」では座席位置に関わらずその姿を眺めることが出来ます。スイーツだけでなく、「フルーティアふくしま」からの車窓も楽しみましょう!

「フルーティアふくしま」オリジナルスイーツの魅力

フルーティアふくしま1号車で提供されるスイーツは、福島県郡山市に本店がある【果物屋さんのフルーツタルト&カフェ】の「フルーツピークス」さんがフルーティアふくしまのために考えた完全オリジナルです!
(左)福島県産会津みしらず柿とカスタードクリームのタルト (右)福島県産会津みしらず柿とチョコムースのタルト
ーこれまでに沢山のスイーツを提供してきていらっしゃると思いますが、中でも思い出に残っているスイーツはありますか?

藤原さん
「福島県会津地方で栽培されている柿「みしらず柿」を使用したタルトです。柿を使用したタルトを扱っているお店をほとんど見たことがなく、初めてこのタルトを見たときに、タルトに柿は合うのか少し衝撃を受けました。しかし、この「みしらず柿」は食感がよくタルト生地にも合うのでお客さまからご好評いただいております。」

※上記写真の「福島県産会津みしらず柿を使ったタルト」は2020年11月にフルーティアふくしま1号車内で提供されたものです。
いちごの時期のタルト
「フルーティアふくしま」のタルトは季節ごとに、旬の福島県産フルーツが使われるので何度乗っても楽しめます。また、「フルーティアふくしま」で提供されるスイーツは過去に一度提供されたものと同じものは再度登場しないという徹底ぶりです。「フルーティアふくしま」のオリジナルスイーツ、こだわりを感じますね。好きなフルーツの時期を狙って乗車するのもいいですよ!メニューは「のってたのしい列車」ポータルサイトで紹介されているので事前の確認がおすすめです。

カフェの雰囲気を醸し出す特別な制服

エプロンの胸元にはロゴの刺繍が
ー車内の雰囲気やコンセプトにマッチした制服が印象的ですが、制服のお気に入りポイントなどがあれば教えてください。

藤原さん
「エプロンは使い終わったコーヒー粉を混ぜた再生繊維でできているのが特徴です。また、エプロンの胸元には、オリジナルロゴマーク、シャツの左腕部分には「Fruitea」の刺繍が入っており、エプロン=黒、刺繍=ゴールド、クロスタイ=赤で制服全体に車両のカラーを取り入れているのもポイントです。」

「走るカフェ」おもてなしの心とお客さまとの繋がり

ーお仕事をする中で大変だったこと、苦労したことなどはありましたか?

藤原さん
「開業当初はスイーツをお配りするのに時間がかかってしまいました。何度かオペレーションを変更し、スイーツを素早く提供できるようになり、お客さまに寛いでいただける時間を作ることができるようになりました。」
ケーキやドリンクの説明はテーブルごとに
ー逆に嬉しかったことはありますか?

藤原さん
「「楽しかった。また乗りたい」とおっしゃっていただけることがとても嬉しいです。リピーターになってくださるお客さまも多く、顔や名前などを覚えててくださり声を掛けてくださることが励みにもなります。」
アテンダントの藤原さん
通常の列車に比べてアテンダントさんとの交流の機会があることも「のってたのしい列車」ならではかもしれません。乗車する際には、列車の魅力を知り尽くしたアテンダントさんとの会話も楽しんでくださいね。

「フルーティアふくしま」をご利用するなら「のってたのしい列車予約サイト」へ!

今後も「フルーティアふくしま」の魅力に迫った記事や、他の「のってたのしい列車」に関する記事の掲載も予定しています。ぜひお楽しみに!

※「フルーティアふくしま」は2022年4月より、Web予約限定となりました。
「のってたのしい列車予約サイト」はこちら
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事
関連記事