湯守に聞く「地・温泉」の魅力 第17弾【野沢温泉 奈良屋旅館】

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「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

創業大正元年、築100年を誇る野沢温泉「奈良屋旅館」

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第17弾としてご紹介するのは長野県の「野沢温泉 奈良屋旅館」。湯守の池田さんにお話をお伺いしました。
玄関正面
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ブナの森から生まれる『野沢の湯』

ー野沢温泉の特徴と魅力は?

湯守 池田さん
長野県の北部、広大なブナ原生林に抱かれた野沢温泉村。そのブナの森から生まれる『野沢の湯』は、自然に湧き出ているため、鮮度が高く良質、豊富な湯量から、日本屈指の名湯と言われています。かつて、湯治場として多くの人が滞在した温泉街は、当時の面影を残したまま今なお風情があり、源泉外湯めぐりをしながらのんびりと過ごしていただけます。また、村内には神社仏閣なども多く、豊かな自然とのどかな村の景色と合わせて散策も楽しんでいただけます。

当館徒歩5分の「麻釜の湯」をはじめ、村内に30余りの源泉があり、「外湯」と呼ばれる無料の共同浴場が温泉街に13ヵ所あります。
当館隣、露天風呂も備えた第14番目の外湯「ふるさとの湯」(有料)も仲間に入りました。
■地域住民の大切な財産です。
外湯は古くから地域住民の生活の共同の場所として毎日利用されています。
■地域住民で維持管理しています。
それぞれの外湯は、その周辺の住民が「湯仲間」という制度をつくり、管理、維持をしています。電気料や水道料の負担、当番制で毎日の掃除をしています。

創業大正元年、築100年野沢温泉「奈良屋旅館」

ー創業大正元年、築100年野沢温泉「奈良屋旅館」。どのような特徴があるのでしょうか。

湯守 池田さん
創業大正元年、築100年を誇る優しい木のぬくもりが溢れた木造の建物には、大正・ 昭和・平成と歴史を経た味わい深い館内の雰囲気。大きな梁と太い柱。玄関を入って の大階段。木の優しさ、あたたかさが溢れる館内には、大正創業からの温かな雰囲気 をそこかしこに見られます。やわらかな館内随所に彩るのは飾られた絵画と野の花。
源泉かけ流しの温泉と露天風呂でのんびりと、信州野沢温泉の風を感じながら気儘にお過ごしいた だければと思います。
木のぬくもり感じる館内
ゆっくり体を休めましょう

早朝5時からお仕事開始!湯守のお仕事紹介とは

ー奈良屋旅館のお湯を管理している湯守。日々のルーティンを教えてください!

湯守 池田さん
早朝5時~温泉の温度管理を湯もみ。お客様がお目覚めになり気持ちよくお入りいただける様、温泉の温度管理から1日がスタート。フロント玄関の開放、朝食の配膳、お客様へのモーニングコーヒーサービス。チェックアウトからお見送りを経て本日のお客様を迎える準備へと。館内の設え、お部屋、温泉のチェック~午後のお迎えへと仲居も務めますが、日々お客様との“一期一会”に感謝する貴重な時間。

晩秋から初冬にかけてのお料理

ーこの時期のお料理はどのようなものでしょうか。

湯守 池田さん
晩秋~初冬。信州の深まる秋をキノコ類、温まるメインのお肉料理に秋野菜を添えて。
お造りは信州サーモン、信濃ユキマス
信州プレミアム牛

古き良き時代の温かみが感じられる館内

ー趣のある館内。どのような楽しみ方があるのでしょうか。

湯守 池田さん
松本や飛騨の民芸家具が配された館内。大正時代に建てられた母屋を移築し増改築を重ねた館内は、 大きな梁と太い柱は時代を重ね素朴ながらも重厚な佇まい、古き良き時代 の温かみが感じられます。
木の優しい感触とレトロな雰囲気、廊下には野の花、版画や絵画が飾られ、心温まる 温泉風情もお楽しみください。
歴史が感じられます
床もピカピカで気持ちいい

野沢温泉観光!これぞ温泉地!

ー野沢温泉周辺のおすすめの観光地を教えて下さい。

湯守 池田さん
当館徒歩5分。国の天然記念物にも指定されている「麻釜(おがま)」。野沢温泉に30ほどある源泉の1つで、100℃近い熱湯が湧いています。モクモクと上がる湯気と硫黄の香りに包まれ、「これぞ温泉地!」という雰囲気。古くから地元住民が野菜などを茹でるのに利用しており、「野沢温泉の台所」と称されています。
「麻釜」のすぐ近くにある「ミニ温泉広場 湯らり」では、無料で足湯を楽しめます。また、野沢温泉には温泉卵が作れる場所がいくつかあり、こちらでも温泉卵を自分で作ることができるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
麻釜
温泉卵

湯守のこだわりとは?

ー最後に、湯守としてのこだわりや思い、お客さまへのメッセージをお願いします。

湯守 池田さん
日々気温も下がり雪の便りを感じる季節となりました。
晩秋の夕暮れは、身が引き締まるような冷たい空気に包まれて。寒い冬を迎えます。雪化粧もすぐそこまで、ですね。

目に良いお湯を楽しむ「野沢温泉 奈良屋旅館」へ

いかがでしたでしょうか?今回は長野県の「野沢温泉 奈良屋旅館」について、詳しくお話をお伺いしました。
築100年の老舗旅館ならではの趣にある雰囲気と湯守が丁寧に受け継ぐ温泉で日頃の疲れをゆっくりと取ってみませんか?野沢温泉奈良屋旅館ならではの魅力を体感してみませんか?
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◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力 では、今後も東日本の「地・温泉」の魅力を皆さまにお届けします!次回以降もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:野沢温泉 奈良屋旅館
※画像はすべてイメージです。

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