岩手の宮沢賢治記念館近く!花巻に本当にあった「注文の多い料理店」【Wildcat House 山猫軒】

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岩手県花巻市には誰もが知っている花巻出身の作家・宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」をイメージしたレストラン「Wildcat House山猫軒」があります。まるで自分たちも「注文の多い料理店」に迷いこんでしまったみたい。宮沢賢治ファンはもちろんのこと、ファンではないけど「注文の多い料理店」を読んだことがある人も、楽しめること間違いなし!

宮沢賢治の童話の世界へ

「山猫軒」は宮沢賢治記念館の敷地内にある洋館風のレストラン。「注文の多い料理店」では客への注文が多いという奇妙なレストランとして登場しています。デザインは菊池武雄氏の手になる挿絵に沿ったもので、レトロで懐かしい雰囲気。

童話ではイギリス兵の服装をした2人の紳士が、山奥に迷い込むシーンから始まります。お腹を減らせながら歩いていると、ふと後ろに立派な西洋造りのレストランがあります。これが「Wild House山猫軒」です。入店するとレストラン側からあれこれと不思議な注文を出されます。素直に注文に従っていると、実はその注文は化け猫の美味しい料理になるための準備だった…というお話です。
猫のオブジェ

不気味な猫がお出迎え

私たちが花巻で訪れることができる「Wildcat House山猫軒」の入口には「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません。」や「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください。」という実際の童話に出てくる台詞が書いてあるネコの看板があります。看板を横目に店内へ進んでいくと、何があってもすぐ逃げることができないようドアが3枚仕様になっています!ドアの横には「注文はずゐぶん多いでせうがどうか一々こらえて下さい」というセリフの看板まで。
猫がお出迎え

おいしいご飯のための準備

入口には壷に入ったクリームや塩、香水がテーブルに置いてあります。童話のとおり、美味しいご飯になるための準備としてお好みで体に塗ったり、もみこんだりできますよ。「注文の多い料理店」の世界にすっかり入りこんでしまいますね。もしかしてこのレストランでも誰かに食べられてしまうのかも…?
ご飯の準備を促す猫

岩手の食材をふんだんに使った「イーハトーブ定食」

おすすめメニューは「イートハーブ定食」!「イートハーブ」とは宮沢賢治による造語で、岩手県を言い換えたもの。宮沢賢治の心象世界にある理想郷のことを指しています。自分の出身地である岩手県を理想郷の名前にしているところを見ると、本当に地元を愛していたことがわかりますね。

ここで楽しむことができる「イートハーブ定食」は岩手の食材をふんだんに使った定食です。岩手ではひっつみと言われるすいとんや、じゅんさい、角煮などが定食に入っています。ほかにも岩手のブランド豚・白金豚のカツ丼やカツ定食、しょうゆ味の山猫ぞうすいなど、童話をイメージしたメニューばかり。

また喫茶店としても楽しむことができ、コーヒーはもちろんのこと「真っ赤なリンゴのケーキ」や「クリームあんみつ」なども食べることができますよ。
イーハトーブ定食

山猫軒オレンジケーキや宮沢賢治のグッズも

レストランの反対側にはお土産屋さんがあり、人気No.1は「山猫軒オレンジケーキ」です。また「注文の多い料理店」と同じく有名作の「雨ニモ負ケズ」の全文が書かれているマグカップなども販売されています。宮沢賢治好きにはたまらないお土産ですね。

宮沢賢治の世界を愉しめる岩手へ!

岩手にはこの「WILDCAT HOUSE山猫軒」の他にも「宮沢賢治童話村」や「宮沢賢治イーハトーブ館」など宮沢賢治の世界観を味わうことのできる施設があります。ぜひ岩手県で宮沢賢治の聖地巡礼をしてみてはいかがでしょうか?
WILDCAT HOUSE 山猫軒ホームページ
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