岩手・花巻出身！宮沢賢治の世界を感じる【宮沢賢治童話村】期間限定の森ライトアップも

岩手
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2021/05/09

岩手県花巻市出身の宮沢賢治は詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持ち、生涯で多くの短歌や詩、童話などの作品を遺しました。そんな宮沢賢治の独特な世界観を感じることができる宮沢賢治童話村は「賢治童話」の世界を楽しく学ぶ「楽習」施設です。

敷地内には様々な施設があり、賢治童話の世界だけではなく、独特な世界観を持つ宮沢賢治がなににどのような影響を受けていたのかなど、真髄に迫ることができます。賢治ファンにはたまらない内容ですし、賢治童話初心者の方も楽しみながら宮沢賢治を知ることができますよ。今回は夏から秋にかけて毎年開催されている森ライトアップの様子も併せてご紹介します。

「銀河ステーション」から入場

宮沢賢治童話村の入口にあたるのが銀河ステーション。ここは「銀河鉄道の夜」に登場する主人公・ジョバンニと友人・カンパネルラの旅が始まった場所です。レンガ造りの建物に、休憩ができるアンティーク調のベンチがあり、レトロな雰囲気が漂います。

銀河ステーションを抜けると広がるのは「銀河ステーション広場」です。

賢治の世界を表現「賢治の学校」

銀河ステーション広場の奥に見える白い建物が宮沢賢治童話村のメイン「賢治の学校」です。いくつものアーチが特徴的で地面には星座が描かれています。SNSではフォトスポットとして話題になっていたことも。

「賢治の学校」の中は「ファンタジックホール」、「宇宙」、「天空」、「大地」、「水」の5つのゾーンに分かれていて、映像や音、光など様々な魅力を感じながら賢治童話を知ることができますよ。今回はその中から「ファンタジックホール」、「宇宙」、「大地」のゾーンをご紹介！

ファンタジックホール

いくつもの「賢治の椅子」が置かれた不思議な空間の「ファンタジックホール」は賢治の世界へと向かうプロローグ。星や雲がモチーフになった椅子に座ってみると足元には賢治童話のひとフレーズが書かれています。映像や効果音を使って、賢治が考えていた理想郷「イーハトーブ」の風景を映しだし、宮沢賢治の人となりや、代表的な童話作品などが紹介されています。

宇宙の部屋-大きな生命たちのきらめく世界

ファンタジックホールを進むと薄暗くなってきました。通路を抜けるとストロボライトや光ファイバーを使った光による、宇宙空間をイメージした世界が広がっています。この「宇宙の部屋」は3枚の鏡で作られた巨大な万華鏡の空間。鯨の彗星が飛び立つ音や、星がきらめく音まで聞こえますよ。

大地の部屋-イーハトーブに生きとし活けるものたちの世界

「大地の部屋」はイーハトーブの自然に生きる昆虫や草木などの巨大な造形が飾られたジオラマ空間。大きなカマキリが出迎えてくれます。まるで自分が小さくなって昆虫の世界に迷い込んでしまったかのよう！よく見てみるとカマキリ以外にもアリや蜘蛛が…！不思議な形の植物など見どころ満載のエリアです。

ログハウスの中には「賢治の教室」

宮沢賢治童話村の敷地内にはログハウスが立ち並ぶエリアがあります。ここは「賢治の教室」。賢治童話に登場する「植物」、「動物」、「星」、「鳥」、「石」に関する展示がそれぞれのログハウス内にあり、宮沢賢治が影響を受けていたものや、賢治童話の深い部分を知ることができます。またお土産屋「森の店っこや」も同じエリアにあるので、賢治童話グッズや花巻の名産品を購入することができますよ。

神秘的な空間が広がる「童話村の森ライトアップ」

宮沢賢治童話村で毎年開催されている「童話村の森ライトアップ」！2023年は7月22日(土)～10月29日(日)の土日祝とお盆期間（8月11日～16日）に実施。この期間は夜の宮沢賢治童話村に、光と自然が織りなす賢治の作品世界が出現します。偏光フィルターとミラーボールが映し出す光に加え、神秘的なBGMがかかっていて不思議な空間。キラキラした景色をずっと眺めてしまいますね。