2024年冬!スキージャンプを知ろう【札幌】 

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大倉山ジャンプ競技場 

ノルウェー発祥のスキー競技

スキージャンプ。冬になるとテレビやニュースなどで見た事があるという方も多いのではないでしょうか。
今日は、そのスキージャンプについてご紹介したいと思います。
スキージャンプは、飛んでいる間のフォームの美しさや飛距離を争う競技で、その発祥は19世紀半ば、北欧の国ノルウェーのテレマーク地方と言われています。
日本には1911年(明治44年)に当時のオーストリア=ハンガリー帝国の軍人、テオドール・エードラー・フォン・レルヒ(来日時の階級は少佐)が、日本で初めて本格的なスキーの指導を行った際に、他のスキー種目とともに伝えられました。
ジャンプ競技用スキー板とヘルメット 画像提供:雪印メグミルク株式会社

ノルディックスキーとアルペンスキーの違い

ジャンプ競技用スキーシューズ 画像提供:雪印メグミルク株式会社
スキージャンプは、クロスカントリー(距離)、コンバインド(距離とジャンプの複合)とともに、ノルディックと呼ばれる競技の型式です。
このノルディック競技には、スキー板とブーツがつま先のみで繋がっている(かかとは固定されていない)という特徴があります。またストックは使用せず、幅が広く長い専用のスキー板を使用します。
一方スキージャンプと同じように冬季オリンピックの人気競技である滑降、大回転に代表されるアルペンスキーは、かかとを固定して滑走します。
ノルディック(Nordic)は「北方の人たちの、北欧の」という意味を持ち、狩りや交通の手段としてスキーが発展したといわれています。またアルペンスキーのアルペン(Alpine)は「アルプス山脈の」という意味で、急斜面が多いアルプス山脈を安全に降りるための滑降技術として生まれました。

日本のジャンプ競技へのオリンピック参加は、第二回スイス・サンモリッツ大会から

宮の森ジャンプ競技場(冬季オリンピック1972年第11回札幌大会70m級会場) 
スキージャンプがオリンピックの正式競技に採用されたのは1924年第1回シャモニー(フランス)大会から、日本人が初めて出場したのは、1928年第2回サンモリッツ(スイス)大会です。
そして、1972年第11回札幌大会では70メートル級で金・銀・銅メダル独占の快挙を成し遂げたのです。
その後も、リレハンメル(ノルウェー)、長野、ソチ(ロシア)、平昌(韓国)、北京(中国)のオリンピックでも日本の選手がメダルを獲得したのは、記憶に新しいですね。

では最後にジャンプ競技の勝敗の決め方を簡単にご紹介します。
スキージャンプは通常2回競技が行われ、➀~➃の4つの要素をポイント化して2回の合計ポイントで順位が決まります。
①飛型 「空中での姿勢」のことで、「ジャンプの美しさ・正確さ・着地姿勢」などを5人の飛型審判員が20点満点からの減点方式で採点し、1番高い点数と1番低い点数を除いた3人の合計を足した数が飛型点となります。
②飛距離 「着地するまでの距離」です。K点(大倉山は123m)を基準に加減方式で決まります。
③ウィンドファクター 「風の向き」のことです。ジャンプに有利な向かい風はマイナスされ、不利な追い風はプラスになります。
④ゲートファクター ジャンパーが「どこから滑走を始めるか」です。スタートゲートの位置を基準より下げる(踏み切るまでの距離が短くなる)とプラスになります。

*andtrip.では、2024年2月12日(月・祝)に札幌の大倉山ジャンプ競技場で行われる、ジャンプ大会「第65回雪印メグミルク杯ジャンプ大会」についても紹介しています。ぜひ、そちらの記事もご覧ください。

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