長野・奥蓼科にある季節を映し出す鏡!【御射鹿池】

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真夏の深緑
長野県奥蓼科にある「御射鹿池(みしゃかいけ)」を知っていますか?JR茅野駅から車で30分ほどでアクセスできる風光明媚な「ため池」です。風がない日は周囲の木々が湖面に逆さに映り込み、とても幻想的な光景を創り出してくれます。四季折々違う風景を見せてくれる御射鹿池の魅力を紹介します!

あの作品のモチーフになった御謝鹿池

御射鹿池は日本を代表する画家、東山魁夷氏の有名な作品『緑響く』のモチーフになった池です。東山魁夷氏がこの作品を制作したのは74歳の頃。一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った—そんな空想が頭の中に浮かび、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いているのを感じたのだとか。白い馬ははピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。緑の鮮やかな季節に行って白い馬を思い浮かべながら風景を眺めていると、まるで作品の世界に入り込んだように感じられるかもしれません。
新緑の季節

実は農業用の「ため池」だった!御射鹿池とは

標高1,500mの「八ヶ岳中信高原国定公園」内にある、御射鹿池。名前の由来は、諏訪大社に伝わる神事からきていると言われています。池のある場所は、かつて神に捧げるための鹿を射るという神事「御射山御狩神事」の舞台となっていた土地とされています。とてもきれいな御射鹿池ですが、実は昭和初期に農業用の「ため池」として人工的に作られたものでした。水源の渋川の水は冷たく強い酸性で農業には不向きだったものを、このため池で水を希釈し太陽の光で温めることにより農業用水として使えるようになりました。今でも地元で農業施設として大切に利用されているので、池の周りには柵があり近付くことはできませんが、観光で訪れた際にはルールを守って見学してみましょう。
緑が少し深まりはじめた頃

池の水質が影響!?きれいな風景の秘密

強い酸性の水は、そのまま農業に使うことはできませんが実はいいこともあるようです。御射鹿池はこの水質のおかげで御微生物が生息しづらく、水の透明度が保たれているとか。また酸性を好むチャツボミゴケが湖底に繁茂しているために、池面が青緑に輝き周りの木々を綺麗に映し出してくれるそうです。このきれいな風景を見せてくれる秘密は、池の水質にもあったのですね!
紅葉の様子

四季折々の顔を見せる御射鹿池でお気に入りの1枚を

御射鹿池の周囲のカラマツ林は四季の変化を感じさせてくれます。春は艶やな新緑、夏は深緑、秋は黄金の紅葉、真冬には葉を落とし雪をまといます。それが御射鹿池に映り込み、1年を通して様々な風景を楽しむことができるのです。さらに、時間帯によってもまた木や池は違った色味を見せてくれ、時には霧が発生してさらに幻想的な風景を創り出します。その様子に魅了され、御射鹿池にはカメラや三脚を持った人々が沢山撮影に訪れます。木々が鏡に映ったような景色を写真に収めたいと思った場合は、早朝、夕方、曇りの日がおすすめですよ。光が強い時に撮影すると葉の色が白く飛んでしまったり、水面に太陽が映り込んで反射してしまうようです。また、無風であることも大切な条件となります。水面が穏やかな時にこそリフレクション写真が撮れるのです。
冬化粧した木々
例年5月中旬~7月にかけて緑が深まり、10月中旬~11月初旬に紅葉の見頃をむかえています。季節や時間帯で見え方が大きく異なる御射鹿池。何度でもカメラ片手に訪れて、お気に入りの1枚を撮影してみませんか?
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