湯守に聞く「地・温泉」の魅力 第19弾【明賀屋本館】

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「THE ONSEN」の魅力に迫る!

旅行の楽しみといえば、その土地ならではのグルメや季節ごとに表情を変える絶景、あとはやっぱり「温泉」ですよね!東日本各地に「地・温泉」と呼ばれる、その地に根差し地元の人に昔から愛されてきたお湯があることはご存知でしょうか?かつては湯治場として、そして現在も人々を癒す温泉宿の数々。身も心も温まる「地・温泉」の魅力をインタビュー形式でご紹介します!

「湯守」とは…

「お湯を守る」と書いて「湯守(ゆもり)」。言うなれば、温泉の管理人です。お湯の量や温度などを管理する役割を担っています。本企画で紹介する「地・温泉」の湯守たちが誇る、各地に根付いた伝統的なお湯は長い歴史の中で彼らによって守られているのです。

300年以上湧き続ける川岸露天風呂が名物の「明賀屋本館」

連載企画「湯守に聞く「地・温泉」の魅力」第19弾としてご紹介するのは栃木県の「塩原塩の湯温泉 明賀屋本館」。湯守の君島さんにお話をお伺いしました。
川岸露天風呂(冬)
明賀屋本館に宿泊するおすすめツアー

創業は延宝2(1674)年、明賀屋本館の歴史

ー江戸時代から300年以上続いているということで、改めて明賀屋本館の歴史を教えていただけますか?

湯守 君島さん
ご先祖様は宇都宮氏にお仕えし、現在の真岡市君島に住んでいました。お仕えしていた宇都宮氏が豊臣秀吉に改易されたため、塩原の茗荷沢に引っ越し、農業、林業をやる傍ら宿屋も営んでいました。
茗荷沢が山崩れに遭い埋もれたため、温泉があるのを分かっていて、また利用もしていた現在の場所に1674年に引っ越してきました。
観光旅行が盛んになる前は湯治宿で、冬場11月末から4月いっぱいは休館でした。
明賀屋本館 玄関

人気の川岸露天風呂について

ー楽しみに来館される方も多い「川岸露天風呂」の魅力についてご紹介お願いします。

湯守 君島さん
露天風呂と名の付く温泉は多いですが、川が浴槽の脇を川が流れている温泉は珍しく、その名の通り「川岸露天風呂」です。

ー本当に露天風呂のすぐ横を鹿股川が流れていますね。冬は川に舞い落ちる雪を眺めながら露天風呂をゆっくり楽しむ、ということもできそうです。
川岸露天風呂

泉質の違いを楽しむことができる大浴場

ー他にも明賀屋本館で楽しめる源泉とその効能について教えてください。

湯守 君島さん
当館は美肌効果のある単純泉と、保温効果の高い塩化物泉の2種類の源泉が楽しめます。
単純泉はマンガンを含んでいて薄墨色、塩化物泉は鉄分・塩分を含み茶褐色です。

ー様々な温泉があり色々な楽しみ方ができると思いますが、おすすめの楽しみ方はありますか?

湯守 君島さん
大浴場は大きめの浴槽が単純泉、小さめの浴槽が塩化物泉で、まず大きめの浴槽に入りその後塩化物泉に入るのをお勧めします。
内湯

地元の食材を大切に使われた食事

ー地元食材にもこだわられていますね。お料理についてぜひご紹介ください。

湯守 君島さん
栃木県産かんぴょうと、ご当地サーモンであるプレミアムヤシオマスを使ったサラダを朝食にお出ししています。
朝食の一例
夕食の一例

周辺について

ー明賀屋本館がある塩原温泉郷の魅力やおすすめの楽しみ方があれば教えていだけますでしょうか。

湯守 君島さん
塩原温泉は多種多様な泉質の温泉がございます。泉質の違う温泉を入りのも一興かと思います。遊歩道の散策、滝巡り、つり橋巡りも楽しいです。
また、塩原をベースに日光や鬼怒川、那須などの世界遺産、テーマパークに行くのもお勧めです。

つり橋(夏)
つり橋(冬)
塩原温泉について詳しくはこちら

湯守のこだわりとは?

ー最後に、湯守としてのこだわりや思い、お客さまへのメッセージをお願いします。

湯守 君島さん
当館は単純泉と塩化物泉の2種類の源泉を利用しています。大浴場は男性、女性とも2つの浴槽に別々の源泉を入れています。利き酒ならぬ利き湯をお楽しみください。
また温泉を入浴可能な温度に下げるための加水は必要最小限にして、湯量の調整で100%近い源泉にお入り頂きたいと思っています。
明賀屋本館 外観(秋)

100%に近い源泉で利き湯が楽しめる「塩原塩の湯温泉 明賀屋本館」へ

いかがでしたでしょうか?今回は栃木県の「塩原塩の湯温泉 明賀屋本館」について、詳しくお話をお伺いしました。
湯守 君島さんおすすめの温泉はまさに泉質を違いを感じる「地・温泉」らしい楽しみ方。ぜひ訪れてみませんか?
明賀屋本館に宿泊するおすすめツアー

◆次回予告◆

連載、湯守に聞く「地・温泉」の魅力 では、今後も東日本の「地・温泉」の魅力を皆さまにお届けします!次回以降もお楽しみに♪
「地・温泉」について、詳しく知りたい方は下記のリンクボタンよりご確認ください。
JR東日本HP「地・温泉」
取材協力:明賀屋本館、ナフメディア株式会社、那須塩原温泉旅館協会組合、塩原温泉観光協会
※画像はすべてイメージです。

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