世界一の登窯で作られる焼き物【津軽烏城焼】

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見事な自然釉大壺
日本各地には様々な焼き物があると思いますが、青森県黒石市でも世界一の記録をもつ焼き物があります。
津軽烏城焼(うじょうやき)といい、県内外で言わずと知れた津軽地域の工芸品の1つです。
ここでは烏城焼の歴史や特徴などについて紹介していきます♪

烏城焼のはじまり

今井理桂陶工
陶芸家である今井理桂さんにより独学で築き上げられた津軽烏城焼。
今井さんは26歳から陶芸の道を志し、「登り窯」と「自然釉」にこだわって作陶を行ってきました。
最初は栃木県足利市で70mの登り窯、続いて新潟県柏崎市で100mの登り窯で、陶器を作ってきました。
そして昨年は黒石市にある世界最長103mの大登り窯で作品を焚き上げるプロジェクトに取り組みました!

世界最長の大登り窯

世界最長の登り窯
今井さんは青森県出身であり、地元で登り窯を築いて、陶器を仕上げることにこだわっていました。
登り窯は陶器の材料となる土、燃料となる薪は取り寄せられますが、登り窯に適した緩やかな斜面と広い薪置き場が必要です。
それに適した場所として見つけたのが黒石市の豊岡という場所でした。
世界最長103mの大登り窯は、約22年もの歳月をかけて、一から築き上げたものであり、2019年8月にギネス世界記録に認定されました!
現地でみればその尊厳さあふれる登り窯に圧倒されること間違いありません。

個性あふれる作品の数々

烏城焼の酒器
津軽烏城焼は柔らかな曲線を描く手づくりの器として、食事や生け花など様々な用途に適しています。
大きな特徴は釉薬を一切使わないところにあります。
水や木、土、そして炎と自然界に存在する素材だけを使用し、表面には溶けた赤松の灰が神秘的な模様を描くことで、一つとして同じ器は存在しません。
全てを自然に委ねているからこそ、想像を超えるほどの美しい作品が誕生する感動は言葉では言い表せないものだと感じます。

焼き物の魅力にふれる三筋工房

ギャラリーの様子
津軽烏城焼 三筋工房では古陶磁館と烏城焼ギャラリーに分かれ、多くの焼き物や作品に触れられるスペースがあります。
古陶磁館は資料館となっており、今井理桂さんが大きな影響を受けた六古窯の壺や古伊万里、中国・朝鮮の古陶磁器などが多数常設されています。
存在感を放つ作品には夢中になって見入ってしまうはずです♪
烏城焼ギャラリーは実際に大登り窯で焚き上げた作品がたくさん陳列され、気に入ったものがあればその場で購入することも可能です。
立派な壺のほかに平皿、湯呑みやビアコップなど普段使いの食器や茶器などが様々あるため、自分のお気に入りが見つかるかもしれませんね!

和の文化に酔いしれる津軽茶道美術館

趣を感じる和室
三筋工房から少し坂を上ったところに佇む津軽茶道美術館。
今井理桂さんによる収集品を中心に、貴重な茶道具をたくさん展示しております。
館内には水屋のついた茶室や和室があるため、事前に貸席を予約してお茶会を行うことができます!
烏城焼の器でいただくお抹茶とお菓子はとても美味しいので、機会を見つけて一度はご堪能いただきたいです。

魅力あふれる津軽烏城焼。近くまで来た際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね♪
烏城焼 公式HPはこちら
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