日光から福島・会津へ!DL大樹に乗車して「会津ごころ」と出会うツアーのモニターツアーに参加してきました

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特別運行のDL大樹
「会津ごころ」と出会うツアーとは、江戸幕府を開いた徳川家康を祀る「日光」と、幕府を守り最後まで戦った「会津」を江戸時代の始発駅と終着駅とし、これを結ぶ会津西街道を軸に旅するツアーです。江戸から令和へ、長い時を超えて今も生きる「会津ごころ」と出会う旅を一貫したテーマとして設定し、多様な地域人材との触れ合い・おもてなしを通じて楽しむテーマ型のツアーとなっています。今回は2025年10月25日(土)と26日(日)に開催されたモニターツアーに参加しましたので、様子をお届けします!

【1日目】9:33 DL大樹に乗車して普段は運行していない会津若松までの旅路へ

通常は、下今市駅と鬼怒川温泉駅/東武日光駅間しか運行していない観光列車DL大樹。今回特別に会津若松まで運行がされました!約5時間20分ほど乗車するDL大樹の列車内では、「会津ごころ」を感じ、体験できるガイドや「仕掛け」が盛りだくさんで、地域の人々との触れ合い、南会津町、下郷町、会津若松市の観光コンテンツや名物料理や地酒等が用意されていました。
奥会津金山の天然炭酸の水
DL大樹に乗車して早速「奥会津金山の天然炭酸の水」と「会津ごころと出会う旅」を辿る専用のカードが配られました。天然炭酸の水は天然と思えないほどしっかり炭酸が効いていてとても美味しかったです。

「会津ごころと出会う旅」と書かれたポーチに入っていたのは「会津」を感じられる各コンテンツが紹介されたカード。ただし番号を見るとすべてが揃っているわけでありません。カードには仕掛けがあり、DL大樹に乗車しながらこれから紹介する各コンテンツを体験すると、新たなカードが配られる仕組みになっていました!これは全て揃えなければ!と後のコンテンツが楽しみになってきます。
「会津ごころと出会う旅」を辿る専用のカード

最初に立ち寄ったのは鬼怒川温泉!

会津の旅路をめぐる特別運行のDL大樹は、ところどころポイントとなる駅で停車しその駅ならではの体験をすることができます。最初に停車したのは鬼怒川温泉駅。停車時間は約30分程度ですが温泉が有名な鬼怒川温泉駅では、駅の目の前に足湯を体験できる「鬼怒太の湯」があります!さらに駅前にはお土産屋さんが立ち並び、焼き菓子やバウムクーヘンといったおしゃれなお店もあり、車内のお供についつい手が伸びてしまいます。私は早速「鬼怒川温泉プリン」を購入し、濃厚な甘さのプリンを堪能しました。
鬼怒川温泉の駅前にある足湯

南会津町のクラフトビール「TWO MATE」をいただきました

鬼怒川温泉を出てしばらくするとなんとクラフトビールの提供がありました!南会津町の南郷という地域は、「南郷トマト」というトマトの産地として有名です。南郷トマトを活かして作られた「TWO MATE」は南会津マウンテンブルーイングというブルワリーで作られたもの。トマトの風味を感じつつハーブが入っているのですっきりとした味わいが感じられ、とても飲みやすいビールでした!
見た目も可愛いTWO MATEの缶ビール

会津田島祇園祭の「花嫁」が登場

次は会津高原尾瀬口に停車。年に1度行われる会津田島祇園祭の見どころである「花嫁行列」の花嫁さんたちが出迎えてくれます。色鮮やかな振袖を着た花嫁さんはとても美しく、見ている私たちまで気持ちが華やかになります。毎年7月に行われる会津田島祇園祭では約30名の花嫁さんが並んで町を歩く「花嫁行列」が開催されるとのこと!ぜひ一度は見てみたいですね!
華やかで美しい花嫁さん達

12:27 昼食は会津田島駅の駅舎内にあるお食事処「はいっと食堂」で

「はいっとぉ」とは南会津の方言で「ごめんくださ~い」の意味です。会津田島駅の2階という立地の良さにある「はいっと食堂」で南会津ならでは食事をいただきました。地元の食材を使用した料理が小鉢に入って提供され、少しずつ色々なおかずを楽しめました。また、南会津で作られた地酒も提供され、飲み比べコーナーも!やはり地酒はその土地の料理が合いますね!
提供されたおかず
地酒の説明もしていただきました

日本でも珍しい萱葺き屋根の駅舎「湯野上温泉駅」

昼食後しばらくDL大樹に揺られて到着したのは萱葺き屋根の駅舎が特徴の湯野上温泉駅。人気の観光地大内宿の玄関口である駅で、駅舎の中には囲炉裏もあったりとどこか懐かしさを感じる駅舎です。春にはホーム沿いの桜並木が一斉に花を咲かせる様子も綺麗だとか。思わず写真を撮りたくなる駅です。
この日はあいにくの曇りですが萱葺き屋根が印象的

下郷町の「しんごろう」と「天ぷらまんじゅう」

湯野上温泉を出てしばらくすると提供されたのは下郷町の名物の「しんごろう」と「天ぷらまんじゅう」です。「しんごろう」はつぶしたご飯に、えごまから作られた「じゅうねんみそ」をぬって焼き上げたもの。甘じょっぱいじゅうねんみそとつぶされたご飯がよく合い、美味しく食べ応えがあります。「天ぷらまんじゅう」はサクッとした衣と甘いこしあんのまんじゅうが食感の違いもあって美味しく楽しくいただけます。
しんごろう
天ぷらまんじゅう

14:52 DL大樹にて会津若松駅に到着

下今市から約5時間と少しという旅路でしたが、途中の停車駅やDL大樹内での各コンテンツの紹介であっという間に感じた会津若松駅までの道のり。DL大樹に乗車した中でも会津の方々が地域の伝統と文化を大切にし、誇りを持って未来へ繋げていこうという「会津ごころ」が感じられました。会津若松駅では甲冑姿の武士とご当地キャラが出迎えてくれ、駅構内では会津大学生の吹奏楽などもありました。おもてなしの心を感じますね。
横断幕と武士とご当地キャラがお出迎え

15:30 「関美工堂/ヒューマンハブ天寧寺倉庫」で会津の文化を学ぶ

DL大樹降車後にバスに乗って訪れたのは関美工堂。関美工堂は伝統工芸「会津塗」の未来に繋げる商品開発を行っているほか、2022年にカフェやセレクトショップを併設したヒューマンハブ天寧寺倉庫をオープンしています。代表の関氏から会津の土地が記憶する「命を繋ぐ暮らしの文化」や「精神を養う心の文化」についてお話をいただき、「会津ごころ」の過去を現代から未来へつなぐを想いを学びました。
関氏から会津の土地の文化を紹介されました
セレクトショップにはおしゃれな品が並ぶ

17:30 「渋川問屋」で会津の郷土料理をいただきました

夕食は明治15年創業の「渋川問屋」で郷土料理と会津牛をいただきました。建物も歴史があり風情を感じられます。提供いただいた郷土料理の中でも「こづゆ」は貝柱でだしを取り、里芋やきくらげ、豆麩などを入れた具だくさんのお吸い物で、会津では冠婚葬祭やお正月に振舞われるとのこと。会津牛のステーキはサシが多く入った柔らかく甘みのある味でとても美味しかったです。料理を通して昔から受け継がれている「会津ごころ」を感じる体験が「渋川問屋」ではできました。
渋川問屋外観
郷土料理と会津牛のコース

【2日目】9:00 「白井農園」でりんごを楽しみつくす!

2日目はあいにくの雨でしたが、バスで「会津ごころ」を感じるスポットを巡ります。最初に訪れたのは「白井農園」。代表の白井氏からお話を伺いつつ、りんごの試食、りんごジュースの試飲、収穫体験などをしました。白井氏は会津藩士が北海道余市で栽培していた「緋の衣(ひのころも)」というりんごを会津の地で復活させ栽培しています。会津藩士が北海道で厳しさに襲われながら開拓した中で生まれた緋の衣、実際に試食させていただきながら緋の衣を受け継ぎたいという白井氏の熱い想いを感じることができました。
様々な品種のりんごとりんごジュース
白井氏からお話を伺いました

11:20 昼食はお蕎麦と会津名物ソースかつ丼!

この日の昼食は「蕎麦処ゆう」でお蕎麦とソースかつ丼のセットをいただきました。冷たいものがおすすめという十割そばと、会津で昔から親しまれてたソースかつ丼。ソースかつ丼はかつが分厚くて食べ応えたっぷり。昼食でも「会津ごころ」を感じて大満足です。
十割そばとソースかつ丼のセット

12:15 「金子牧場」でバター作り体験

「金子牧場」は雄大な那須山系三倉山の麓(ふもと)に広がる緑豊かな高原の牧場です。のびのびと健康に牛たちを育て、牧場隣の自家加工場では、新鮮なミルクで「ヨーグルト」「チーズ」「アイスクリーム」等を製造しています。この日は代表の金子氏の牧場を通した活動などを伺いながら、生乳を振って作るバター作り体験を行いました。その後、ジャージー牛をはじめとした牛たちを見学しながらも金子氏のお話を伺い、会津の土地で丁寧に牛たちと向きあっている姿に「会津ごころ」を感じました。
金子氏に話を伺いながらバター作り
ジャージー牛がのびのび育っています

14:20 みなみあいづ森と木の情報・活動ステーション「きとね」で「SCOP」のものづくり体験

最後にみなみあいづ森と木の情報・活動ステーション「きとね」にて、森林に関わるコンサルティング業務を行っている「SCOP」の松澤氏にお話を伺いながらものづくり体験です。南会津町は町の総面積の90%以上が森林であり、「きとね」はその森林資源を使用して作られた建物です。体験では「かんなくず」を使ったクリスマスリース作りや南会津産のクロモジなどを使用したアロマづくりを行いました。南会津の森林と共存する「会津ごころ」を体験と松澤氏のお話から感じ取ることができました。
南会津の森林資源を活用して建てられている「きとね」
松澤氏に南会津町のお話を伺いました

2日間の旅を通して感じた「会津ごころ」とは

江戸時代に幕府を最後まで守り戦った会津の人々は過去を未来につなぐ「継承力」、何度でも立ち上がる「しなやかさ」、心をこめた「おもてなし」の心をを持っていると言われています。今回は地域の人々とふれあい、「会津ごころ」を十分に感じることができました。「会津ごころ」を体験するツアーやコンテンツ、ぜひ参加する機会があれば必ず心に残る体験になると思います。ぜひ会津に来て「会津ごころ」にふれあってみてはいかがでしょうか。
会津ごころと出会う旅
※画像はすべてイメージです。
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