冬だけのお楽しみ:西目屋村【乳穂ヶ滝】【目屋豆腐】

  • 青森
  • 観光する
乳穂ヶ滝(におがたき):西目屋村提供

その年の作物の豊凶が占われる滝

雪深い西目屋村ですが、冬ならではのお楽しみがあります。
樹齢300年ほどの大きな杉の木に囲まれた乳穂ヶ滝(におがたき)は、約33メートルの高さから静かに流れ落ちています。冬以外の季節は、新緑や紅葉を楽しんだり、滝周辺の岩肌がくり抜かれている為、滝の裏側まで歩くことが出来、滝を裏側から楽しめるほか、そこには不動尊が祀られています。
初夏の乳穂ヶ滝(2025年6月撮影)
そんな滝が冬になると、また表情を変えます。静かに白糸のように流れ落ちる滝が1月下旬から徐々に結氷するのです。しかし、そこは自然が作り出す造形美。その年の温度や湿度などの気象条件によって結氷しない年もあります。
毎年2月の第3日曜日には「乳穂ヶ滝氷祭」が開催されます。結氷した滝の太さや形状等によってその年の作物の豊凶を占なう「豊凶占い」や「護摩祈祷」「火渡荒行」が行われます。実はこのお祭り、住民の方の高齢化やコロナ禍などで、2020年を最後に途絶えていましたが、2025年に5年ぶりに復活しました。
私たちは、この「乳穂ヶ滝氷祭」の翌日に訪れてみました。さて2025年の滝の様子はどうでしょう。

雪深い中を慎重に歩いて進みます

2025年2月18日撮影
2025年2月18日撮影
残念ながら今年は結氷していませんでした。けれども、滝の落ちる音が静かに響き冬の澄んだ空気を感じる中で、異世界にいるような心落ち着く時間を過ごすことが出来ました。
2月上旬には夜にライトアップが実施されます。夜もまた違った表情を見せてくれる乳穂ヶ滝にぜひ訪れてみて下さい。

冬だけ楽しめるお豆腐【目屋豆腐】

乳穂ヶ滝から車で3分ほどのところにある、道の駅「津軽白神」・ビーチにしめや。ビーチと聞いて海がない山の中でビーチ!?実はビーチ(beach)は、砂浜の事ですが、ビーチ(beech)は、ブナの事でした。白神山地の玄関口である西目屋村ならではの名称ですね。
道の駅「津軽白神」・ビーチにしめや外観
このビーチにしめやで、冬期間(12月下旬頃から4月頃まで)の間にしか販売しないものがあります。それが「目屋豆腐」です。
西目屋村砂子瀬・川原平地区で作られていた目屋豆腐。津軽ダム建設による住民の移転で一度は製造が途切れましたが、2014年に製造方法の改良を経て復活しました。
白神山地の伏流水と100%西目屋産の大豆を使い、隣接する食品加工センター「味な工房」で毎日数量限定で作られています。
私たちが訪れたのは平日のお昼近く。数量限定で無くなっていたらと心配しながら覗いてみると…ありました!!
冷蔵コーナーで発見
持ってみると、普段購入しているお豆腐とは違い、ずっしりと重い!そして、箸で持ち上げても全く崩れません。まずは、そのまま食べてみましたが、木綿豆腐よりもぎゅっと濃縮され、豆の味をしっかり感じます。キムチ鍋にも入れてみましたが、箸で取りやすいのはもちろんの事、キムチ鍋の濃い味の汁をしっかり吸いこみながらも、お豆腐の味も楽しむことが出来ました。
これが目屋豆腐
お皿に乗せてみました
この目屋豆腐は、製造している「味な工房」で、冬季限定の体験メニューとして、「目屋豆腐」づくり体験も出来るそうです。自分で作って食べるのもまた格別ですね。
外に出るのが億劫になる冬ですが、ぜひ冬ならではの楽しみも見つけてみてくださいね。
西目屋・白神エリア総合観光ポータル
道の駅「津軽白神」/ビーチにしめや 公式WEBサイト

好きな列車と宿または日帰りプランを組み合わせておトクに旅行しよう!

自分だけのオリジナル旅行が作れる

「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」は、列車と宿を自由に選べてまとめて一度に申込める、Web販売限定の価格変動型個人旅行商品です。お申込みのタイミングや条件によってはおトクになることも♪お申込みは、最短で出発当日でもOK!旅行だけでなく、出張やワーケーションにもおすすめです。さらに日帰りプランもご用意!予定や目的に合わせて、あなただけの旅をお楽しみください。
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事
関連記事