お土産にも人気!スープと愛情がしみる郷土料理【八戸せんべい汁】

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南部地方郷土料理【八戸せんべい汁】
青森県八戸エリアで絶対外せないグルメと言えば、地元のソウルフード「八戸せんべい汁」! 「おせんべいを汁に入れるの?」と最初はびっくりするかもしれませんが、この不思議な組み合わせこそが、やみつきになる美味しさのヒミツなんです!今回は地元の歴史と知恵が詰まった、南部地方の郷土料理をご紹介します。

グルメで知る歴史!せんべい汁の魅力

せんべい汁の主役は、もちろん南部せんべいです。南部地方(現在の青森県東部・岩手県北部)は、かつて冷涼な気候の影響で米の生産が難しかったため、古くから小麦や蕎麦などの雑穀栽培が盛んでした。この風土の中で、小麦粉や蕎麦粉を練って手で平たく広げて焼いたものが南部せんべいの原型といわれ、当時はお菓子ではなく朝晩の食事の主食や副食として誕生しました。それが時代とともに小麦粉の生地を鉄器で焼き上げる、現在の南部せんべいに近いものになったといわれています。南部せんべいは、ごはんにもおやつにもなる保存食として大活躍し、南部地方の食文化を支えてきました。

そして、汁物専用に作られたのが「おつゆせんべい」。普通のせんべいと違って煮崩れしにくいように固めに焼かれているので、お鍋に入れるとスープを吸って、モチモチの不思議な食感になるんです! この独特な食感がせんべい汁最大の魅力です!
モチモチの不思議な食感

「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」で大躍進!

古くから家庭で愛されてきたせんべい汁を「八戸の顔に!」と立ち上がったのが、「八戸せんべい汁研究所」の皆さん。みなさまご存じのあの「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」を発案・企画し、全国に先駆けて2006年に八戸で初開催しました。そして、「八戸せんべい汁研究所」は2007年の第2回富士宮大会で大健闘の第2位を獲得!その人気はとどまるところを知らず、ついには2012年の第7回大会で見事ゴールドグランプリ(優勝)に輝きました。この大成功で、「八戸=せんべい汁」というイメージが一気に全国に広まり、地元のお母さんたちが作る素朴な味が、一躍スターグルメに躍り出ることになりました。地域を愛する人たちの熱意が、この美味しさを全国に届けてくれたんですね!
ゴールドグランプリ(優勝)受賞の瞬間

割って!食べて!2度楽しめるせんべい汁

せんべい汁のベースは、鶏ガラや魚介の旨みが溶け込んだ醤油味の出汁。具材は、鶏肉、きのこ、ごぼう、ネギなど、栄養満点でやさしい味わいのものが多いです。熱々のスープに割って入れた「おつゆせんべい」は、煮込むとまるでお餅や団子のような弾力のある食感に変化!野菜の旨みが染み込んだせんべいを、ハフハフしながら食べるのが最高なんです。
割って楽しいせんべい汁

八戸ならではのグルメ「八戸せんべい汁」を体験!

八戸市内には、居酒屋から専門店まで、お店ごとに具材や出汁にこだわったせんべい汁を提供しています。八戸市内のお土産屋さんでも購入いただけるので、ご自宅で青森の味をお楽しみいただくのもいいですね。八戸を訪れた際は、このモチモチ食感と温かいスープに癒されるソウルフードを、ぜひ食べ比べして、お気に入りのせんべい汁を見つけてみてください!
八戸せんべい汁研究所のHPはこちら

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