長野県【地獄谷野猿公苑】でニホンザルの生態を観察!

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何かに夢中な子サルたち
寒い冬、熱い温泉に入るサルの姿を見たことはありますか?地獄谷野猿公苑がある長野県の北部は、上信越高原国立公園の志賀高原を源とする横湯川の渓谷に位置し、一年のほぼ三分の一が雪に覆われる厳しい環境です。急峻な崖と、いたるところから立ち上る温泉の湯気。その様子から太古の人々はこの場所を「地獄谷」と呼びました。しかしこの環境はニホンザルにとってはまさに「楽園」。冬の寒さをしのぐため温泉に入ることで知られ、スノーモンキーとして世界中の人々からも愛される、自然公園地獄谷野猿公苑のニホンザルをご紹介します♪

サルたちの息遣いを間近で感じる

ニホンザルは北海道・沖縄を除く日本各地の山林地帯に広く生息しています。ただ、実際に山林地帯でニホンザルを見つけても、観察したり近くで触れ合うことはなかなかできませんよね。そこで考えられたのが「餌づけ」という方法を用いることで、誰でも簡単にサルを観察できるようにした施設、野猿公苑(公園)です。
茂みの中から
一般的な動物園では、檻や柵で人間と動物を隔てて人間側の安全を保って観察を楽しむスタイルですが、野猿公苑では檻や柵などといった物はありません。
サルたちの生活するすぐ近くで、その様子を観察できます。サルたちの息遣いを感じられるほど近くで観察することができますが、サルたちから攻撃を仕掛けてくるような事はなく、安全に観察することができますよ。このようなスタイルで野生動物を観察する場所は世界的にも珍しく、他ではなかなか経験することができません。
サルの寝息を感じる

地獄谷野猿公苑は自然観察の場

ニホンザルの生活は野猿公苑の施設も含め、地獄谷の周辺、すべての環境の上に成り立っているため、地獄谷野猿公苑はニホンザルにとって生活の一部分に過ぎません。もちろん、そこに生活しているのはニホンザルだけではありませんよ。動物、昆虫、植物、等々、様々な生物が生息し、環境とそこに暮らす生物、それらすべてが複雑に関係し、成り立っています。
地獄谷野猿公苑はニホンザルの観察を中心とした総合的な自然観察の場であり、野猿公苑の施設の中だけで完結するものではありません。ふもとの村から見える山並みも、地獄谷に至る遊歩道でも、既に自然観察は始まっています♪
山へ帰るサルたち

本当のニホンザルの姿とは?

みなさん「サル」というと何をイメージしますか?日本人にとって身近な存在であるサルですが、私たちがイメージする「サル」と実物の「ニホンザル」は随分違うところが多いんですよ。
川辺でくつろぐ

ニホンザルは「バナナ」を食べる?

例えば、サルといえばバナナが好物だと思っている人は多いですよね。しかし、ニホンザルはバナナが野生界に存在しない日本で暮らしているので当然バナナを知りません。また、イラストで描かれるサルは大抵シッポが長く描かれていますが、実際のニホンザルはシッポがとても短いサルなんです!昨今の桃太郎などの絵本の挿絵でも尻尾の長いサルが描かれているモノを多く見かけますが本当のところ、ニホンザルのシッポは短いんですよ。
実際のサルとはどういうものか?地獄谷野猿公苑でニホンザルを観察する中で探したり、感じ取ってみると、よりサルに対する興味が湧いてくるかもしれません♪
雨宿り

春夏秋冬のサルを楽しもう

サルと言えば、温泉。寒い冬に熱々の温泉に浸かるサルの姿を想像する人も少なくないですよね。特に地獄谷野猿公苑のサルたちは、「温泉に入る」「スノーモンキー」として有名です。長野県北部の豪雪地帯で生きる地獄谷のサルたちが、冬場に少しでも体を温める手段の一つとして温泉に入る姿は、とっても気持ちよさそうで、見ているこっちまで温泉に入りたくなってしまいますよね。しかし、サルたちは寒いときいつでも温泉に入っているわけではありませんので、温泉に入るサルの姿を見ることができたらラッキーです♪
温泉に浸かる親子サル

初夏もおすすめのシーズンです

サルの観察を楽しめるのは冬だけと思っていませんか?春~初夏にサルたちは出産期を迎えます。
その年によって出産期はバラつききはありますが、4月下旬〜6月いっぱいにかけてサルたちは出産をします。5月のGWに訪れれば、その日産まれた赤ちゃんサルやお母さんの乳を吸う姿等も見られるかもしれません。一年にこの時期しか出産の時期はなく、冬のシーズンには見れない貴重な光景!冬になるころには赤ちゃんたちは「コドモ」になってしまいますので、赤ちゃんサルを見るなら是非この時期がおすすめです。
春〜初夏の季節は新緑も美しく、赤ちゃんたちの成長を感じるのにもとても良い季節です♪
サルの親子
親サルに抱かれる赤ちゃんサル

営業時間や入園料のご確認もわすれずに

【営業時間】
・夏季(4月ごろ~10月ごろ)
開苑時間8:30ごろ 閉苑時間17:00ごろ

・冬季(11月ごろ~3月ごろ)
開苑時間9:00ごろ 閉苑時間16:00ごろ

【入園料】
大人(18歳以上):一般800円
こども(小学生~高校生):一般400円
※団体料金(20人以上)や年間パスのご用意もございます。詳しくは以下のリンクよりご確認ください。
仲良し兄弟
入場料のご案内はこちら

地獄谷野猿公苑でサルたちの姿を楽しもう

間近に野生のニホンザルの生態を観察することができる場所は世界的にも珍しく、中でも温泉に入るサルの姿や生まれたばかりで母猿に抱きつく子猿の姿を見れる場所は珍しく1日いても見飽きることはありません。思わず時間が経つのを忘れてしまいますよ!
地獄谷野猿公苑では、餌づけを「サルを観察できる状態に留めておくための手段で、餌付けショーではない」と考えているため、公表や告知をしていません。エサの販売もしていませんし、勝手にエサを与えたり触ることもできません。観光客がエサを与えたり、危害を加えないことで、サルが観光客に対して無関心でいられ、自然な状態で観察することができるとのこと。 ニホンザルに会いに、地獄谷野猿公苑に訪れてみてはいかがでしょうか。

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