装束を纏う貴重体験!【大償神楽】体験プランで花巻市の伝統をたっぷり体感してきました!

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岩手県花巻市で、ユネスコ無形文化遺産「大償神楽(おおつぐないかぐら)」を体験しました!今回は新幹線と宿泊がセットになった「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用。1日目は自由に花巻市内を観光し、2日目に大償神楽体験です。大償神楽保存会の方からのミニ講座、体験、衣装を着てのお披露目までを約3時間半で体験!今回は12月9日のプラン当日の様子をご紹介いたします♪

※10月27日、12月8日(金)出発限定で催行された旅行商品です。

「大償神楽とは?」はこちらから

今回のプランの行程

花巻温泉から神楽の館へ

宿泊は「花巻温泉ホテル紅葉館」。1日目はホテル内の湯めぐりなど花巻市内を満喫しました。
花巻温泉ホテル紅葉館 つぼ湯

▼花巻といったら「宮沢賢治」

2日目はホテルのチェックアウト後、送迎タクシーに乗り込み「神楽の館」へ。神楽の館は「大償神楽舞初」「大償神楽春の舞」「大償神楽例大祭」「大償神楽舞納」が演じられる施設で、大償神楽保存会の稽古場所でもあります。伝統ある施設で体験が出来るのは貴重な経験ですね。
神楽の館

まずは権現様へお参り

花巻温泉から車で約30分。体験場所である神楽の館に到着しました。今回一緒に大償神楽体験に参加していた方は、国内在住者6名と台湾在住者2名の8名でした!台湾の方にも日本の民俗芸能に興味を持っていただけるのは、大償神楽未体験の私もなんだか嬉しいです。

まずは「権現様」へお参りをしました。「権現様」とは「獅子頭」のことで、大償神楽の「御神体」です。普段の稽古前なども必ずお参りをしてから練習をするのだそう。権現様の前に座り、保存会の方の動きを倣いながら全員でしっかりとお参りをしました!
権現様へのお参り

大償神楽保存会からのご挨拶と流れのご説明

お参りのあとは、大償神楽保存会からのご挨拶をいただきました。中でも印象的だったのは、「本来であれば数年をかけて習得する神楽を、今日は3時間半で体験していただきます!」というお言葉です。何百年と継承されてきた民俗芸能を習得するのは決して簡単なことではないですが、今回のように気軽に体験できる機会を設けていただけるのは素晴らしいことですよね。

今回は体験する演目は「しんがく」と呼ばれる、大償神楽に取り組むにあたって最初に習得する演目です。地元の子どもたちにも馴染みのある演目で、大償神楽を知るにはピッタリ!
大償神楽保存会からのご挨拶

大償神楽ミニ講座で基礎知識を習得!

最初に大償神楽のミニ講座を受講。「そもそも神楽とは?」というお話や、大償神楽の歴史、花巻市内のほかの神楽との違いなど、大償神楽を体験するにあたり知っておきたい基礎知識を教えていただきました。約15分程度でミニ講座は終了。いよいよ実際に体を動かす体験に入っていきます!
大償神楽ミニ講座

まずはお手本を鑑賞

今回体験する「しんがく」のお手本を鑑賞しました。鑑賞中にはスマートフォンで動画を撮るなど、熱心に鑑賞をされている方も!鑑賞が終わると「踊れるかな?」「難しそう!」という感想が多くあがっていました。鑑賞終了後はいよいよ実践です!
お手本鑑賞

大償神楽の舞体験!

まず全体に対して大まかな動きの説明がありました。「しんがく」は大きく4部に分かれており、1部あたり1分程度の舞です。4部を通して舞の形は似ていますが、少しずつ振りが異なる部分もあり、覚えるのが難しそうです…!

全体へのレクチャーのあとは、3グループに分けれてグループレッスンをしました。「幣束(へいそく)」と呼ばれ神が宿るとされている「採物(とりもの)」が渡され、各グループでゆっくり細かく動きの習得をしました。体験の際には、しんがくの掛け声である「アサッササ」「エイコラヤッサエイコラサ」という声と共に、手の動き、足の動きを学びました。

午前の部の最後には、太鼓などの楽器演奏を入れ、通しでの舞に挑戦!演奏が入るとこれまで掛け声だけで行っていた練習とは異なり、リズムをとるのが難しくなり苦戦しましたが、1時間半程度の練習でかなり形になってきました!
「幣束」を持った大償神楽の体験

午後の部は楽器の演奏体験から

昼食を挟み、午後の部は楽器の演奏体験からスタート。楽器も神楽には欠かせない存在で、今回の体験では太鼓と手平鉦(てびらがね)に触れました。手平鉦とは、高い金属音を出す、小さなシンバルのような楽器です。楽器の演奏を通じて、神楽の楽しさを感じることができました。
手平鉦演奏体験の様子

衣装に着替えて通しでのお披露目

楽器演奏体験のあとは午前中の復習を行い、その後神楽の衣装に着替えました。衣装を着て舞体験ができる機会はなかなかないですよね。記念撮影をして盛り上がりました!

着替えたあとは、2グループに分かれてこれまでの練習の成果をお披露目。楽器の演奏をバックに「しんがく」の舞を披露しました。皆さんたった数時間の練習とは思えない上達ぶりで、披露後には大きな拍手が!
お披露目の様子

保存会からの御礼で「三番叟」の鑑賞

2グループのお披露目終了後、大償神楽保存会から「三番叟(さんばそう)」の披露をしていただきました。「三番叟」は、今回体験した「しんがく」の次に習得する演目なのですが、「しんがく」よりも激しい動きが印象的でした。「しんがく」との差に驚きです…!

約半日の体験を通し、大償神楽の存在を知るだけではなく、大償神楽保存会の方々との交流も生まれました。
三番叟

体験に参加された方からの声

・体験は少々不安でしたが、簡単すぎず、難しすぎず、楽しく体験できました。

・民俗芸能は、地域外の人間にとっては見ることはあっても、やる機会はまずないものだが、保存会の皆様のご理解と配慮のおかげで大変よい経験をさせて頂きました。

・思っていたよりレベルの高い内容でした。もっと軽い体験だと思っていたので近年にない努力を私なりにしました。でも、楽しかったです。

・とても満足しています。この文化的に豊かな体験が更に宣伝されることを願っています。(台湾の方より)

民俗芸能という一見敷居の高いものを、今回のような体験を通して身近に感じていただけたプランとなりました!

花巻市の神楽を鑑賞できる「大迫神楽の日」

花巻市には、「大償神楽」「岳(たけ)神楽」「八木巻神楽」の3つを月替わりで公演する「大迫神楽の日」があります。毎月第2日曜日がこの「大迫神楽の日」で、会場となる花巻市大迫交流活性化センター(早池峰ホール)には多くの地元の方が訪れます。花巻市の神楽を生で鑑賞したい方は、是非「大迫神楽の日」に合わせて花巻市を訪れてみてはいかがでしょうか?
「大迫神楽の日」2023年度スケジュール
花巻市「大迫神楽の日」詳細はこちらから
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