岩手・花巻のユネスコ無形文化遺産【大償神楽】特集!

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岩手県花巻市の伝統的な民俗芸能「大償(おおつぐない)神楽」は、「岳(たけ)神楽」と並び「早池峰(はやちね)神楽」としてユネスコ無形文化遺産に登録されています。花巻市内には毎月「神楽の日」という神楽公演があるほど神楽文化に親しみがあるのです。

今回はそんな「大償神楽」の概要と、2023年度に実施した「大償神楽」の体験ができるツアーの様子をご紹介!

大償神楽とは?

演目:「水神」
大償神楽は岩手県花巻市大迫町内川目地区の中の大償地区に伝承する神楽です。起源は南北朝時代にまで遡ると考えられており、その歴史は500年以上と言われています。早池峰山を霊場とする山伏によって代々舞継がれてきたとされ、祈祷の型などを神楽の中に取り入れていることから「山伏神楽」とも呼ばれています。

舞の中に「能」大成以前の古い民間芸能の要素を残していることから、中世芸能の香りを伝える希有な神楽として、1976年に国の重要無形民俗文化遺産に登録されました。その後、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。

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大償神楽体験モニターツアー(団体旅行)の様子をご紹介!

2023年11月11日(土)~12日(日)に大償神楽を体験するモニターツアーを実施しました。首都圏発着商品で、大償神楽を知る・体験する・鑑賞するという3つの視点から魅力を感じることができる内容です。
通しでの舞の披露

●大償神楽を知る

ツアーの初めに、花巻地方の歴史や文化に関わる資料を展示している「花巻市博物館」の館長・中村良幸さんによる大償神楽講座を開講しました。「日本の神楽の分類」と「岩手県内の神楽の分類」に分けてお話をいただき、県内神楽の中の一つとして「早池峰・大償神楽」のご説明がありました。「神楽」や「大償神楽」を知らない方でも基礎知識を得られる場となりました!

●大償神楽を体験する

講座のあとは、大償神楽の舞を実際に体験!地域の子どもから大人まで幅広く馴染みのある「しんがく」という演目の体験を行いました。大償神楽保存会によるお手本鑑賞の後、「アサッササ」「エイコラヤッサエイコラサ」という掛け声を出しながら、実際に演目の練習を行いました。

●大償神楽を鑑賞する

2日目は大償神楽を鑑賞しました。花巻市では、大償神楽、岳神楽、八木巻神楽の3つを毎月順番で公演する「大迫神楽の日」を開催しています。11月12日は大償神楽の公演日でした!ツアーの中では、昼食を挟み7演目を鑑賞しました(実際は9演目の公演です)。鑑賞終了後、多くの方から「素晴らしかった!」「最後まで見たかった!」という声があがり、大償神楽の魅力を感じることができる内容でした。

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大償神楽体験プラン(個人旅行)の様子をご紹介!

10月27日(金)~28日(土)、12月8日(金)~9日(土)に、個人で旅行をする方向けに「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用し、大償神楽を体験しました。1日目は自由に花巻市内を観光、2日目に大償神楽体験をし、台湾から参加される方がいらっしゃるなど、海外にも神楽の魅力が伝わっていることがわかりました!大償神楽保存会の方からのミニ講座、体験、衣装を着てのお披露目までを約3時間半で体験しました。

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花巻市の神楽を鑑賞できる「大迫神楽の日」

花巻市には、「大償神楽」「岳(たけ)神楽」「八木巻神楽」の3つを月替わりで公演する「大迫神楽の日」があります。毎月第2日曜日がこの「大迫神楽の日」で、会場となる花巻市大迫交流活性化センター(早池峰ホール)には多くの地元の方が訪れます。花巻市の神楽を生で鑑賞したい方は、是非「大迫神楽の日」に合わせて花巻市を訪れてみてはいかがでしょうか?
「大迫神楽の日」2023年度スケジュール
花巻市「神楽の日」の詳細はこちらから
列車+宿泊「岩手エリア」のご予約は【JR東日本びゅうダイナミックレールパック】
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