雪国ならでは!青森・黒石の美味しさが詰まった冬の野菜をご紹介!【黒千石もやし・雪室ジャガイモ・寒締め野菜】

  • 青森
  • 食べる
青森の冬野菜
雪に閉ざされた北国では冬に野菜を育てるのは難しいイメージがありますよね。でも寒さが厳しい雪国だからこそできる美味しい野菜があるんです。今回は、雪国の青森県黒石市で作られている一度は食べてほしい冬野菜をご紹介します。

黒千石もやし

はじめにご紹介するのは黒千石(くろせんごく)もやしです。
青森県の西側、津軽地域で昔からなじみのある豆もやしは、栄養価が高くシャキシャキとした食感が特徴。長さが30cmほどにもなり、実際に見るとかなり迫力があります!
黒千石もやし
大きい!
黒石市は古くから温泉地としても有名ですが、こちらの黒千石もやしには地中から湧き出る22度の温水を利用しています。そのため冬場でも美味しい黒千石もやしが収穫できるのだとか。土や水温、水量、気温など栽培環境のちょっとした違いがもやしの生育に大きな影響を与えてしまうので、栽培にはとても気を遣っているそうです。
大事に育てられている黒石千石もやし
黒千石もやしに使われている大豆は1970年代以降、ほとんど作付けされなくなり「幻の大豆」と呼ばれた黒千石大豆。アントシアニンやイソフラボンなどが豊富で、度々メディアで紹介されるほど栄養成分が優れているのだとか。

そんな黒千石大豆から作られる黒千石もやし、食べてみたいですよね。黒石市内で黒千石もやしを食べられるお店をご紹介します♪

黒千石もやしが食べられるお店

イタリアンパスタレストラン サッソ ネロ

1軒目は「イタリアンパスタレストラン サッソ ネロ」さん。黒石市観光の中心地「中町こみせ通り」の近くにあるお洒落なイタリアンのお店です。

サッソ ネロさんでは黒千石もやしのシャキシャキ感を活かしたシンプルなペペロンチーノをいただくことができます。味のアクセントになるのは能登産のカラスミ!パスタの味を引き締めます。もやしがパスタとの食感の違いを引き立たせ、シンプルでありながら奥深いペペロンチーノ、ぜひじっくりと味わってみてくださいね。

※黒千石もやしのペペロンチーノは冬期間限定となります(入荷状況、その他により、予告なく変更する場合もあります)。
イタリアンパスタレストラン サッソ ネロ外観
黒千石もやしを使ったペペロンチーノ
イタリアンパスタレストラン サッソ ネロさんの公式Instagramはこちらから

みそラーメン くろいし鉄満堂

2軒目は「みそラーメン くろいし鉄満堂」さんです。

こちらは鶏白湯スープと津軽味噌をベースに作る特製みそだれのラーメン店。黒千石もやしが堪能できる一品は「黒千石のもやし好きラーメン」。名前から期待が高まりますね。

食べてみるとシャキシャキっとした歯触りの黒千石もやしの豆の甘みがしっかり感じられ、オリジナルみそラーメンのスープ、しょうゆベースのあんかけと絡んだコンビネーションがたまりません!ラーメン自体にも、もやしのだしが効いています。

美味しいだけでなく、冬の寒い時期、身体もあったまるおススメの一杯です♪
みそラーメン くろいし鉄満堂(外観)
黒千石のもやし好きラーメン
みそラーメン くろいし鉄満堂さんの公式HPはこちらから

黒千石もやしが購入できる場所

黒千石もやしは、株式会社ユニバースの各店舗などで購入することができますよ。旬の時期にはおひたしや炒め物、鍋の具材にするのもおススメです。

出荷時期

黒千石もやしの出荷期間は12月上旬~3月上旬ころまで。冬の期間にしか楽しめない味覚をぜひ堪能してみてください。

雪室じゃがいも

次にご紹介するのは通常のじゃがいもの2倍ほどの甘さがある雪室(ゆきむろ)じゃがいもです。雪室とは北国では昔から活用されてきた天然の冷蔵庫のこと。雪室は保管庫を雪ですっぽりと覆うことで作られるのですが、その雪の量がすごい!
雪室というよりも、もはや雪山です!
黒石市と言えば藩政時代の面影を残す中町こみせ通りなど、歴史あふれる街のイメージが強いのですが、実は豪雪地帯として知られる八甲田山の南裾が広がるエリアでもあります。
雪の中町こみせ通り
雪室じゃがいもが作られているのは冬には積雪4mにもなるこのエリア。たくさんある雪を上手に利用することで通常の2倍にもなる糖度の高い、甘~いじゃがいもを作り出しているんです。

甘くなる理由は雪室に入れることで、じゃがいもが凍るのを防ごうと糖度をアップさせるため。ただ、単純に雪室に入れればいいというわけではなく、じゃがいもが収穫前にしっかりと太陽の光を浴びて健全に育っていることが大事なんだそう。
雪室じゃがいも
そんな雪室じゃがいもですが、今年(2024年)は、きたあかり、メークイン、アンデスレッド、さやあかね、こがね丸、はるか等の品種を作付けしているとのこと。特におススメは濃厚な甘みが楽しめるアンデスレッドだそうですよ♪

雪室じゃがいもおススメの食べ方

雪室じゃがいもには素材の味を活かしたシンプルな料理がおススメ。じゃがバターは絶品!ほかにもポテトサラダ、コロッケ、ガレット、ジャーマンポテト等も甘みが引き立つのでおススメです。フライドポテトは食べるのがやめられなくなってしまう美味しさですよ♪
雪室じゃがいもを使ったガレット
雪室じゃがいもで作るジャーマンポテト

雪室じゃがいもが購入できる場所

雪室じゃがいもは黒石の中町こみせ通りにある「松の湯交流館」や「津軽こみせ駅」で購入することができます。こちらでは他にも黒石らしいお土産が購入できるので、黒石を訪れた際にはぜひ訪問してみてくださいね。

その他生産者の有限会社サニタスガーデンさんのHPから購入できるwebサイトの紹介もしているので、こちらもご覧ください。
サニタスガーデンさんの公式HPはこちらから

出荷時期

出荷は毎年変動がありますが、だいたい2月上旬ころから。雪が降り積もった12月上旬ころから雪室へ搬入し、約2か月間しっかり熟成してからの出荷となります。季節限定になるのでお見逃しなく!

寒締め野菜

最後にご紹介するのはアグリワールドさんで育てている「寒締め野菜」です。
寒締め野菜とは雪に覆われたビニールハウスの中でじっくりと時間をかけて育てる葉物野菜のこと。雪室じゃがいもと同じく雪を利用した雪国ならではの栽培方法ですね♪

その年の気候条件等により育てる野菜は変わりますが、アグリワールドさんでは、例年ほうれん草、チンゲン菜、小松菜、水菜、春菊、ネギの寒締め野菜を作っているそうです(ネギはかなりレア!)。
緑が美しい寒締めほうれん草
珍しい寒締めのネギ
寒締め野菜も雪室じゃがいも同様、凍結を防ぐために野菜の糖度が増すことで甘みと旨味がギュギュっと凝縮されるのですが、更にじっくりと育つため、えぐみが全くない野菜ができるのだそう。また寒くて病害虫などもいないため無農薬で育てることができ、収穫してそのまま食べられるそうです。

寒締め野菜おススメの食べ方

そんないいことづくめの寒締め野菜ですが、茹でると栄養価が流出してしまうと言われているため、そのまま生で食べるか、スチームで蒸して食べるのがおススメです。

黒石市内でヴィーガン料理を提供する宿を営まれている「旅の宿 斉川」さんのおすすめの調理方は、ナッツやりんごなど食感や味のアクセントがあるものと寒締め野菜を合わせた和え物です。旬の寒締め野菜を自分だけの好みの組み合わせを探してみるのもいいですね♪
※旅の宿斉川さんでは、こちらのお料理は現在提供されていません。
寒締め春菊とナッツの和え物
寒締めほうれん草とりんごの和え物

寒締め野菜が購入できる場所

こちらも黒千石もやし同様、株式会社ユニバースの各店舗などで購入できるそうですよ。

出荷時期

基本的に1月~3月が出荷時期となります。ネギは春に植えたものを秋に収穫せずにそのまま寒締めしているのだとか。2月のネギは最高に甘みが乗るそうですよ。食べてみたい!

収穫体験について

アグリワールドさんではなんと収穫体験もできちゃいます!

体験は1時間2,000円で4名さまからの受付。収穫できる寒締め野菜は、ほうれん草、チンゲンサイ、水菜、小松菜、春菊など。冬は天候によって収穫期がずれることがあるため、この中のいずれかになるそうです。
収穫体験の様子①
収穫体験の様子②
体験できる期間は、2025年1月20日(月)~2月28日(金)までの間。
この期間が野菜が一番美味しくなるんだとか♪

体験内容は、畑で寒締め野菜について簡単に説明を聞いた後に、体験時に収穫可能な寒締め野菜を決まった分だけ収穫していただく形となります。収穫したお野菜はもちろんお持ち帰りOK!

農場には電話がないため、アグリワールドさんに直接メールでのご予約となります。ご希望の方は下記メールアドレスからご予約ください。
予約先:taiken@agreenheart.jp

※農場に直接集合していただく形となります

体験についてまとめ

・体験可能期間:2025年1月20日(月)~2月28日(金)
・料金:1時間2,000円
・人数:4名さま~
・収穫できる寒締め野菜:ほうれん草、チンゲンサイ、水菜、小松菜、春菊など
※天候により収穫できない野菜がある可能性あり
・予約:メール(taiken@agreenheart.jp)にて受付
・集合場所:アグリワールド農場(住所:青森県黒石市小屋敷南1)
・アクセス:弘南鉄道「黒石駅」から弘南バスで約10分。弘前~豊蒔・高田~黒石線「馬場尻」バス停下車後、徒歩約10分。または、弘南鉄道「黒石駅」またはJR奥羽本線「浪岡駅」よりタクシー約10分。

冬ならではの野菜を楽しもう!

黒石市で作っている冬野菜、いかがだったでしょうか?
どれも寒い雪国だからこそ作ることができる野菜で、食べてみたくなっちゃいますよね。旬を逃すと次に味わえるのが翌年になってしまうので、冬ならではの味覚を堪能してください。体験もおススメですよ♪

好きな列車と宿を組み合わせておトクに旅行しよう!

自分だけのオリジナル旅行が作れる

「JR 東日本びゅうダイナミックレールパック」は、列車と宿を自由に選べてまとめて一度に予約ができる、Web 販売限定の価格変動型個人旅行商品です。予約のタイミングや条件によってはおトクになることも♪予約は、最短で出発当日でも OK!旅行だけでなく、出張やワーケーションにもおすすめです。さらに日帰りプランもご用意!予定や目的に合わせて、あなただけの旅をお楽しみください。

▼詳細はこちら

列車+宿泊「青森エリア」のご予約は【JR東日本びゅうダイナミックレールパック】で
この記事に関連するタグ
前の記事 一覧へ戻る 次の記事
関連記事