ふたばの町からエネルギーチャージ!【ふたばの食と酒 体験型グルメツアー・体験記】~福島県浜通り~

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ふたばのお酒一例(かわうちワイン・天の希・富岡魂・歸宴・楢葉の風)
地元の食とお酒、人との触れ合いを通し、ふたばの魅力を満喫してきましたので、実体験を踏まえツアーの様子をお伝えさせていただきます♪

プロローグ

2024年11月9日~10日からの2日間、東京駅発ひたち号に乗車し「ふたばの食と酒 体験型グルメツアー」に参加してきました。参加者は筆者の他にも一人旅の方、お酒好きな友人同士、福島に縁のあるご夫婦等々、20代~70代まで様々な世代の方が参加されており、これでもか!というほど次から次へと地元の食とお酒を愉しむことができる、お酒好きにはたまらないツアーでした。

1日目 7:50 JR東京駅出発

特急ひたちに乗車し、JR富岡駅を目指しいざ出発!配布されたパンフレットを読みながら、どんな旅になるのかワクワクが止まりません♪高層ビルが立ち並ぶ景色から徐々に田園風景に変わり、さらに進むと太平洋の海が見えてきました。約3時間の道のりでしたが、景色を眺めていたらあっという間に到着しました。
パンフレット一例

1日目 11:00 富岡駅到着「富岡町観光協会」で日本酒の試飲体験

純米大吟醸 富岡魂(左)、純米吟醸 天の希(右)

今回の旅はふたばの「食と酒体験型グルメツアー」ということで、JR富岡駅到着後早速日本酒をいただきました。


1種目は【純米大吟醸 富岡魂】。震災により様々な困難や風評被害に負けることなく農業を再開した農家の方々への敬意を込められ名付けられました。富岡町産の酒米「福乃香」を100%しており、米の旨味と甘味が感じられるお酒でした。


2種目は【純米吟醸 天の希】。富岡町産「天のつぶ」を100%使用。富岡町商工会が新たな特産品として企画し、未来への希望を込めて名付けられたそうです。フルーティーな香りが楽しめ、食中酒としてもおススメです♪ラベルにはとみおか復興キャラクター「夜の森さくら子」ちゃんがデザインされています。

1日目 12:30 かわうちワイナリーにて絶景を眺めながらのランチ

バスに揺られること約1時間。山道をどんどん上ること標高約750m、バスから降車するとそこには息を飲むほどの絶景が広がっていました。ワイナリーの外に設置されたお食事会場。なんて贅沢なひと時でしょう。
かわうちワイナリーテラス席からの風景
席に着くとお弁当が運ばれてきました。蓋を開けると豪華さと彩りに驚きです。川内村にある「小松屋旅館」特製、地元の食材を豊富に使用したお弁当です。お弁当だけかと思いきや・・・川内村のそば粉を使用したお蕎麦といわなの塩焼きが運ばれてきました。清流にしか生息しない幻の川魚イワナ。ホクホクの身と塩の加減が最高でした♪
小松屋旅館特製弁当
いわなの塩焼き
お食事と一緒にもちろんワインもいただきました!【ヴィラージュシャルドネ2023】【ヴィラージュメルロー2023】【ヴィラージュロゼ2023】の3種類。中でも筆者のおすすめは優しい口当たりと酸味が感じられるロゼです。ワイナリー内では販売もしておりますので、是非覗いてみてくださいね♪
試飲用ワイン準備の様子
【ヴィラージュシャルドネ2023】(左)【ヴィラージュメルロー2023】(中央)【ヴィラージュロゼ2023】(右)

ワインの蝋キャップ作り体験

お食事後はワイン瓶のキャップ作り体験に挑戦。融かした色付きの蝋の中に、コルクで詮をされたワイン瓶を逆さまにし、クルクルと回します。一周したらワイン瓶を取り上げ、蝋が固まる前にお好みの形に整えます。普段見慣れているキャップはスクリューキャップですが、カワウチワイナリーのキャップは、全て蝋で作られています。
体験の様子
完成品の一例
カワウチワイナリー公式HP

1日目 15:30「naturadistill」ジンの蒸留所見学&ブレンド体験

川内村のグルメでお腹が満たされた後は、ジンの蒸留所「naturadistill」を訪問しジンのブレンド体験をおこないました。構想から約2年の時を経て、今年の11月にオープンしたばかり。日本固有植物に着目し「カヤの美」や「タチバナ」、「ニオイコブシ」、「クロモジ」で香りづけをおこない、「福島県 川内村自然の魅力を詰め込む蒸留所」として注目を集めています。


代表の大島さんは海外生活で受けた福島に対するネガティブな印象を変えたいと、地元の魅力を伝えるために「香りで福島と世界をつなぎたい」と日々挑戦し続けています。優しい口調ながらも、目をキラキラと輝かせ、熱い想いを伝えてくださる大島さんから、未来に向けた強い決意を感じることがきました。

2025年2月にはジンと村の食材を取扱うレストランバーがオープン予定。蒸留所だけの発展を考えるのではなく、川内村をどんな村にしたいのか、その為にnaturadistillはどんな役割を果たしていくべきか。蒸留所の発展にとどまらず村全体に対する熱い想いも伺うことができました。
ジンの一例
自分のお気に入りの香りを好きな割合でブレンドします
自分オリジナルブレンド瓶(左)とnaturadistill固有種蒸留酒瓶(右)
naturadistill公式Facebook

1日目 18:30 Jヴィレッジ宿泊

1日の疲れを癒す本日のお宿は楢葉町にある「Jヴィレッジ」です。サッカーナショナルトレーニングセンターとして多くのアスリートを受け入れている一方で、浜通りを観光する一般のお客さまも宿泊することができる大型の宿泊施設となっています。夕食はディナーアラカルトメニューから好きなものをチョイス。牛ハラミステーキや海鮮丼、パスタなどから選択可能。ここでも利き酒セットをご提供いただき、1日目の最後まで地酒を堪能しました♪
画像提供:Jヴィレッジ エントランス(ロータリー)
利き酒セット一例
J-VILLAGE 公式HP

2日目 大熊町での収穫体験

2日目 8:50 野菜収穫体験

2日目は昨日飲んだお酒の影響が心配されましたが・・・時間通りホテルをチェックアウト。天気も良く収穫体験には絶好の日和となりました♪地元の方が畑を再生し、大根や人参、里芋等を栽培しているそうです。ざる菊の花も見ごろを迎え素晴らしい景観をみることができました。大根1本と人参を1本ずつ収穫。引き抜くには想像した以上の力が必要でした。人参が畑に植えられている姿を初めて見た方もいた様で、大変感激されておりました。
皆で仲良く畑へ出発
野菜収穫の様子

2日目 9:20 葉芹川酒米の水田見学

収穫体験のあとは、酒米の水田へ移動。大熊町の「葉芹川」という日本酒をつくっている酒米の田んぼを見学させていただきました。酒米の収穫は終了していましたが、収穫前の写真を用いりながら、やりがいや苦労等を地元農家の石田さんより伺いました。今年で70歳になるというですがとてもパワフルで地元への熱い想いを持つ素敵な方でした。
スーパー70歳石田さん
説明の様子

2日目 9:40 キウイ再生クラブ収穫体験

震災前よりキウイ栽培が盛んでしたが、震災後その姿をみることはありませんでした。近年キウイを再生しようという地元の若い世代の有志が集まり、キウイの圃場が再生。今回のツアーでは圃場の見学と収穫、さらには新鮮なキウイをスムージーにしていただきました♪当日収穫したものはまだ固い為、自宅に持ち帰り追熟させてからいただきました。スーパーなどで販売されているものとは香りも甘みも異なり、とても美味しくいただくことができました。
キウイ圃場の様子
キウイスムージー試飲

2日目 10:30 ネクサスファームおおくま施設見学&いちご摘み取り体験

ネクサスファームおおくまが取り入れている高度な栽培技術について、社長の徳田さまより説明をいただきました。徳田さまは元料理人という経歴をおもちの方で、ご縁がありここ大熊町での「イチゴの栽培」を始めたそうです。新たな事業を手掛けたこと自体大変驚きましたが、お話は大変感動し高い志を感じることができました。

従業員の大半は移住者の為、地元からの働き手が不足しており、ハウス内の設備は100%の稼働には至っていないとのこと。大熊町の未来のためにも、6次産業化に取り組まれているそうです。
おおくまべりー ロゴ
徳田さま説明の様子
摘み取り体験の様子
ネクサスファームおおくま

2日目 12:15 旅の集大成!有形文化財渡部家住宅にてガーデンバル開催

2日間旅を共にしてきた仲間たちと共にする最後のお食事です。国の登録有形文化財に登録されている「渡部家住宅」にてガーデンバル体験。震災後取り壊しも予定されていた様ですが、地元からの強い要望により文化財として残されました。

今回筆者は初めてガーデンバルに参加しましたが、雰囲気もよくおしゃれな雰囲気に大変感激しました。まるで高級レストランにいるかの様な味わいと豪華な盛り付け。どれも美味しくいただきました!渡部家住宅の荘厳な建物の前で、生産者の方々より提供された地元のお酒や食材についてお話をお伺いすることができ、より食材の味を堪能することが出来ました。
様々な料理を楽しみましたが、中でも自分で収穫したイチゴを食材として食べられることに大変深い感激を受けました。
 
ガーデンバルの様子
請戸漁港イナダのムニエル ※イナダ(浪江町 請戸漁港)、カボチャ(浪江町)、カリフラワー(浪江町)
いちごと請戸漁港ヒラマサのカルパッチョ ※ヒラマサ(浪江町 請戸漁港)、いちご(大熊町)
浜通りパエリア ※浅利(相馬市)、白エビ(浪江町 請戸漁港)、白魚(浪江町 請戸漁港)
ネクサスファームおおくまにて収穫したいちごを使用したムース

2日目 15:27 東京駅へ出発

浪江町の復興のシンボル「道の駅なみえ」に立ち寄りました。カワウチワイナリーのワインやネクサスファームおおくまで製造されたジャム等も販売されており、とても親近感が湧きました。普段であれば通り過ぎるコーナーですが、今回は手を伸ばさずにはいられず気づいたらカゴの中へ。生産者の想いを知ったうえで購入できるお土産は、体験型ツアーならではの醍醐味だと感じました。

沢山のお土産を抱え、惜しみながらも特急ひたちに乗車。2日間の出来事を振り返りながら、気づくとあっという間にJR東京駅に到着。酒を交わした旅仲間との別れも寂しい気持ちになりましたがまたどこかで会える日を楽しみに解散しました。

エピローグ

今回のツアーではふたばの食と酒を通し、地域の方と触れ合うことができる貴重な体験となりました。新しいことへ挑戦するふたばの方々の熱い想いや、未来への期待についてお話をお伺いすることができ、この地域にまた来たくなるような病みつきになるようなそんな感覚になりました。ふたばエリアの成長は目まぐるしく”イノベーション”という言葉がとても似合う地域だと感じました。地域が持つエネルギーを沢山吸収し自身の活力にできるそんな体験ができた2日間でした。またふたばのエリアに、エネルギーをチャージしに帰ってきたいと思います!!!

ふたばエリアへのアクセス方法

▽アクセス▽
【東京方面から】
〈電車〉
JR上野駅 ~JRいわき駅 約 2 時間 15 分(JR常磐線[特急]利用)
〈車〉
三郷 IC ― いわき中央IC 約 2 時間30分(常磐自動車道利用)
【仙台方面から】
〈電車〉
JR仙台駅 ~JR浪江駅 約2時間(JR常磐線[普通列車]利用)
〈車〉
仙台宮城 IC ― 浪江 IC 約 1 時間 20 分(東北自動車道-仙台南部道路-常磐自動車道利用)
画像提供:一般財団法人福島県電源地域振興財団ふたば復興支所
※画像はすべてイメージです。
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。
※ツアーの募集は終了いたしました。
※このツアーは一般財団法人福島県電源地域振興財団による「令和6年度福島特定原子力施設地域振興交付金事業」の為、実際に発生する費用とは異なる場合がござます。
※株式会社Oriaiとの共同企画・運営ツアーとなります。
共同企画・運営「(株)Oriai公式HP」
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