祝・開館10周年! 巨大な空間芸術を楽しもう【富山市ガラス美術館】

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外観も特徴的な富山市ガラス美術館

「ガラス」がテーマの美術館

美術館といえば絵画や彫刻が展示されているところですが、「富山市ガラス美術館」はその名の通り、ガラスでできた作品の収蔵・展示を行っている美術館です。所属する建物そのものも魅力的な「富山市ガラス美術館」へ足を運んでみませんか?

富山とガラスのつながりは、病気の際に飲む薬と関係があります。「置き薬」と呼ばれる家庭用の常備薬を販売する企業が富山には多数あり、入れ物としてガラスが重用されました。割れにくいプラスチック容器の開発とともにガラスの需要は減ってしまいましたが、その歴史を大切につないでいくため、市民講座や研究施設の設立というプロジェクトが行われてきました。「知る」「作る」を通じてガラスにふれ、実際に「観る」、それが「富山市ガラス美術館」という場所となっています。

入口から迫力満点

富山市ガラス美術館が入っている「TOYAMA キラリ」は、世界的に有名な建築家である隈研吾さんが設計を手掛け、2017年には一般社団法人 日本建設業連合会が国内の優秀な建築作品を表彰するBCS賞も受賞している施設です。美術館のほかに図書館とミュージアムショップ、カフェも併設されています。市内巡りの最中ひと休みするにはぴったりの空間です。

ビルの外側は以前ここに建てられていたものと似た縦ストライプを残しつつ、立山黒部アルペンルートの雪や氷、そして美術館に収められているガラス作品のような、きらきらしたデザインとなっています。内側は富山県産の杉がふんだんにあしらわれ、最上階まで斜めに吹き抜けになっていて、写真を撮らずにはいられない空間になっています。
入口のベンチにも秘密があります。ぜひ訪れてみてくださいね!

収蔵作品をゆっくり鑑賞できる常設展

富山市ガラス美術館が収集した作品が、4階で「コレクション展」として展示されています。このほかにも2階から4階にかけて、富山ゆかりの作家が制作した作品を散歩のようにめぐりながら鑑賞できる「グラス・アート・パサージュ」が常設されています。それぞれの展示は定期的に入れ替えがあるため、企画展ごとに訪れても新しい発見があるのでは。
グラス・アート・パサージュ 撮影:室澤 敏晴

圧巻! 最上階の「空間芸術」

吹き抜けを上がり切った先、最上階の6階ではデイル・チフーリ氏が手がけた「グラス・アート・ガーデン」に足を延ばしましょう。企画展だけでなく、常設展のチケットでも入ることができます。

デイル・チフーリ氏は1992年に日本の人間国宝といえる、アメリカの「National Living Treasure Award」を受賞している国際的に有名なガラス彫刻家です。展示している5点のうち1点は実際に富山市内で作品の一部が制作され、設置が行われました。

身近にあるグラスや窓ガラスと違った、色とりどりで自分より大きい「生きている」ような花、葉、浮き玉という作品群を、近くに寄って見たり角度を変えて見たりして楽しむことができます。美術館の中ですが、写真を撮ることもOK。自分が気に入った作品の、好きな角度を写真に残して旅の思い出にしてみませんか。
デイル・チフーリ《トヤマ・ リーズ 》、デイル・チフーリ《トヤマ ・ペルシャン・ シーリ ング》©Chihuly Studio All rights reserved.
富山市ガラス美術館のウェブサイトはこちら

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