【福島楢葉町ぐるり体験ツアー~自然・食・人にふれる2日間~】モニターツアースタッフ参加体験記

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「天神岬スポーツ公園」から眺めた朝日
今回は2025年11月15日より1泊2日で実施された”福島楢葉町ぐるり体験ツアー~自然・食・人にふれる2日間~”のモニタツアー参加体験記をお届けします。福島県楢葉町(ならはまち)は、福島県東部の浜通り地方のほぼ中央に位置する町で、太平洋に面しています。スポーツや自然を楽しめる場所が多いので、観光やレジャーにもおすすめです。首都圏や仙台圏からも訪れやすいエリアなので、次回の旅の計画にお役立てください♪

はじめに:ツアー行程のご紹介

今回のツアーでは公共交通機関を利用し楢葉町へ行ってみよう!という趣旨もあり、少し早めに東京駅を出発。特急に乗車しJRいわき駅にて常磐線に乗り換え、JR木戸駅を目指しました。約3時間の道のりでしたが、早朝の出発ということもあり、車内でウトウト・・・気づいたらJRいわき駅に到着!JRいわき駅~JR木戸駅は約30分の道のりで、田舎の風景を眺めていたらあっという間に到着しました。

町内の移動はマイクロバスを使用しましたが、レンタカー利用の場合はJRいわき駅が最寄りとなります。公共交通機関を利用される場合は、電車の乗換時間やレンタカー情報の事前収集をお忘れなく!
今回のツアー行程(参考)※2025年11月現在の情報です。

スポット1:まざらっせ

”まざらっせ”という言葉を聞いたことがありますか?地域の方言で、いつでも優しく仲間に迎え入れてくれる不思議な力を持った言葉なのだそう。そんな愛称がつけられた本施設には、コワーキングスペース(無料、フリーWiFi、電源完備)があったり、調理ができるキッチンスペースやスタジオなどもあり、料理教室やマルシェなど様々なイベントが開催され、地域の活動や新たな交流の場として開放されています。

今回はフリースペースをお借りし、(一社)ならはみらいさまよりツアーのコンセプトを伺い、参加者同士での自己紹介をおこないました。緊張感も解け、和やかな雰囲気の中ツアーをスタートできました。
まざらっせ外観
(一社)ならはみらい山口さまより、ツアーの趣旨や行程についてご説明いただきました。
まざらっせ公式HP

スポット2:Jヴィレッジ

次に向かったのは、楢葉町と広野町にまたがる、日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンター”Jヴィレッジ”。1997年に開設され、東京ドーム約10個分の広大な敷地に、天然芝や人工芝のピッチ、宿泊施設、フィットネスジム、プールなどが完備されています。ジムについては地元の方も多く利用されているそう。サッカー日本代表やJリーグクラブの合宿地として知られ、2002年の日韓ワールドカップではアルゼンチン代表がキャンプを行ったことで知られています。スポーツ関連で使用されることが多いようですが、館内には”蹴球神社”と呼ばれるユニークな神社があり、サッカー上達や必勝祈願など幅広い願掛けをされています。その他にも、過去に施設を利用した選手に関するパネル展示や地元民から指示されるタイ発祥のカフェなどもあり観光としても十分楽しめる施設です。

また今回のツアーでは、とてもラッキーなことに、楢葉町で開催された「東京2025デフリンピック(デフサッカー男女)」にあわせて、ブルーインパルスの展示飛行を鑑賞することができました。ピッチのグリーンと秋晴れのブルーの中を飛行するブルーインパルスの飛行はとても贅沢な時間でした。
(一社)ならはみらい菊地さまより館内のご説明をいただきました。
タイミングよくブルーインパルスの展示飛行を鑑賞することができました!
Jヴィレッジ公式HP

スポット3:農家レストランげんき庵

ランチでお邪魔したのは農家レストラン”げんき庵”さん。見た目も味も100点満点でした。今回いただいたおまかせランチは、低農薬で自ら栽培された新鮮野菜を使用しており、知り合いの漁師さんから直接仕入れる「常磐ものの鮮魚」等の食材が取り入れられています。地元の方からも愛されるレストランなので予約をしてから行くことをおすすめします。
農家レストランげんき庵外観
おまかせランチ。どれも美味でした!

スポット4:みんなの交流館ならはCANvas

お腹も満たされたあとは”みんなの交流館ならはCANvas”へ。楢葉町の中心部にあるコンパクトタウン”笑ふるタウンならは”内に建設された交流施設で、1階には多目的スペースや幼い子供が遊べるキッズスペース、2階にはテレワークや勉強ができるワークスペース(9席)の他、楽器などの練習にも活用できるサウンドルームもあり、様々な世代が利用できる施設となっています。周辺にはスーパーやホームセンターもあり、町民には欠かせない施設となっていました。

ならは農福フェス2025

ツアーで訪れたこの日は、楢葉町の農業と福祉の祭典「ならは農福フェス2025」が開催されていました!楢葉町の毎年恒例行事のようで、町内外のグルメを楽しめる飲食ブースや、地元の方によるステージパフォーマンス、子供たちの作品展示会などが開かれており、大変多くの方で賑わっていました。来年はゆっくりと訪れたいなと感じました。
ならはCANvas外観
農福フェスの様子
ならはCANvas

スポット5:木戸ダム

続いて訪れたのは町民の安全と暮らしを支える「木戸ダム」です。紅葉や四季の景色を楽しむことができる木戸川渓谷など、周囲の自然も魅力的で観光スポットとしても知られています。毎年、地元の商工会青年部が開催する「木戸ダムスワンまつり」では、カヤックやラフティング体験も可能で、家族で訪れる方も多くいるとのこと。今回は普段立ち入ることのできない木戸ダムの内部を見学をさせていただきました!内部は約8℃と外気温よりも低くなっており、その寒さに驚きました。入口からエレベーターを利用し、途中からは高低差がある階段を使用し更に下り、下流からダムを見上げて見学を行うことができました。中々見ることのできないスケールに圧倒されました。
木戸ダム湖の様子。きれいな紅葉も鑑賞することができました!
トンネル内は8℃前後と非常に寒かったです。
福島県公式HP(木戸ダム管理所)

スポット6:岩沢海水浴場

知る人ぞ知るサーファーの聖地岩沢海水浴場。広野火力発電所がすぐ近くにあることで、年間を通して海水が温かく、関東圏から多くのサーファーが訪れているそうです。遠浅で穏やかな波が特徴の美しいビーチと、夏季には海の家も登場するとのことで、家族連れにも安心の人気スポットとして知られていました。シャワーやトイレ、無料駐車場など設備も充実しているので、気軽に訪れやすい海水浴場です。
(一社)ならはみらい山口さまより説明をいただきました。
広野火力発電所の様子

スポット7:天神岬スポーツ公園 オートキャンプ場

ツアーの目玉でもある夕食交流BBQを天神岬スポーツ公園 オートキャンプ場にておこないました。3班に分かれ火おこしを開始しましたが、1台以外中々うまくいかず・・・やや苦労しましたが、無事に美味しいお肉を食べることができました。お昼に立ち寄ったならはCANvasに隣接していたブイチェーンネモトで、アルコール類やおにぎりなどを購入し持ち込む方もいました。参加者同士の交流も深まりとても楽しいひと時を過ごすことができました。

こちらのキャンプ場では、事前に食材(お肉と野菜)やコンロ、区画の予約が可能で、手軽にBBQが楽しむことができます。オートサイトはキャンパーには嬉しことに車の乗り入れが可能となっており、各区画に炊事場とAC電源を完備し快適に過ごせます。潮風を感じながらキャンプを楽しんだ後は、隣接する「天神岬温泉しおかぜ荘」で日帰り入浴も可能。公園内にはレンタサイクル、ドッグラン、芝生広場などがあり、家族や仲間とのアウトドアに最適です。通年営業で四季折々の景色を満喫でき、アウトドア好きは堪らない施設です。
BBQの様子。皆さん協力しながら火おこしをされていました。
(一社)ならはみらい 猪狩事務局長より楢葉町の現状についてお話いただきました。

おすすめ宿泊施設:天神岬温泉しおかぜ荘

今回のお宿は、同施設内にある「展望の宿 天神」。全室オーシャンビューの絶景宿で、和室・洋室の2タイプの利用が可能です。家族連れやビジネス利用のどちらにもおすすめできるお宿です。宿泊者は隣接する「天神岬温泉しおかぜ荘」の利用が可能となっており、参加者からも大変満足度の高いお宿でした。特に雄大な太平洋を一望できる露天風呂の評価が高く、黄金色の源泉100%の塩化物泉で、旅の疲れや冷えた身体を癒してくれました。大浴槽や露天風呂、ジェット風呂、薬湯、サウナなど多彩なお風呂も楽しむことができ、スポーツやキャンプの後にも最適。館内には休憩スペースや食事処もあり、ゆったり過ごせる施設です。
天神岬温泉しおかぜ荘温泉イメージ

おすすめ体験:天神岬スポーツ公園から眺める朝日

今回のツアー2つ目の目玉、天神岬スポーツ公園周辺(天神岬~浜街道~天神岬)を歩く”なら散歩”と”朝日を眺めながらの朝食”です。写真を見ていただければ、どれだけ素晴らしい朝日なのかご理解いただけるかと思います。太平洋から顔を覗かせる朝日に、もの凄いエネルギーを感じることができました。また朝食には(一社)ならはみらいさまが、楢葉町産の新米と豚汁などをご用意してくださり、あまりの美味しさに感激。素晴らしい景色を眺めながらの朝ごはんは格別でした。

朝食をいただいた後はお宿に戻り、チェックアウトの時間まで各々の時間を過ごしました。筆者は朝風呂に入浴し、朝から贅沢な時間を過ごしました。ここから離れたくないと思うほど、素敵なひと時を天神岬で過ごすことができました。また必ず戻ってきます!
天神岬からの朝日の眺め
朝ごはんの様子
天神岬スポーツ公園公式HP♪宿泊は温泉情報もこちらから。

スポット8:楢葉町甘藷貯蔵施設

次に訪れたのは、㈱福島しろはとファームが運営する楢葉町甘藷貯蔵施設「楢葉おいも熟成蔵」。ご担当者より施設内の説明をいただき、楢葉町でのサツマイモづくりについて学ぶことができました。楢葉町では東日本大震災後、農業の再生を目指しさつまいも(甘藷)の一大産地化に取り組んでいおり、世界最大級を誇るこちらの施設で、サツマイモの生産・貯蔵・出荷を担っているそうです。収穫後に4日間「キュアリング処理」を行うことで傷を癒し、甘みを引き出しながら長期保存を実現。この施設により、年間を通じた出荷が可能になり、震災後の農業再生と新たな特産品づくりを進めています。周囲には約50haのサツマイモ畑が広がり、収穫されたサツマイモは干し芋や大学芋などに加工され、コンビニや回転寿司などでも販売されているそうです。
楢葉町甘藷貯蔵施設外観
世界最大級規模と伺い皆さん熱心に説明をきいていました

スポット9:ゆず摘み取り体験

地元農家さんご協力の下、楢葉町の名産品である”ゆず”の収穫体験をおこないました!農家さんよりゆずの歴史や復興の歩みなどを伺い、いざ体験スタート。ゆずの香りが漂っている中、使い慣れない三脚と高枝切ばさみを駆使しながら、なんとか収穫することができました。見ていると簡単そうに見えますが、バランスを保ちながら、やや重いハサミを操るのは大変でしたが、とっても貴重な体験となりました。こちらの農家さんでは産直などでの販売は行っておらず、冬至の際にご自宅で使用するほか、近所の皆さんにお配りすることが多いと仰っていました。因みに楢葉町の公式キャラクターも、ゆずをモチーフにしており”ゆず太郎”と命名されています。ゆず太郎の公式グッズなども「道の駅ならは」などで販売されており、お土産として人気商品となっているそうです。
樹齢40年のゆずの木
ゆず摘み取り体験の様子

スポット10:道の駅ならは

2日目のお昼は「道の駅ならは」へ向かいました。筆者はゆず塩ラーメンをいただきました!あっさりとしてとても食べやすかったです。その他のおすすめとして、”ならは海鮮タンメン”や”マミーすいとん”等地元食材を使用した名物も味わえます。フードコートの他、お土産も多く販売されていました。朝に見学したさつまいもの加工品やゆずに関連する商品など、楢葉町の名産品はこちらで購入することができます。天然温泉や休憩スペースなども設けられており、車中泊にも対応しているとのことで、旅の休憩地として十分おすすめできる施設です。
道の駅ならは店内の様子。皆さん沢山お土産を購入されていました。
注文したゆず塩ラーメン。さっぱり!あっさり!でとても美味しくいただきました♪

スポット11:東日本大震災・原子力災害伝承館

伝承館は楢葉町のお隣、双葉町にあり、地震・津波・原発事故という未曽有の複合災害の記録と教訓を未来へ伝える施設です。館内では津波で押し潰された消防車や原発事故のジオラマなど約200点を展示し、震災前から復興までの歩みを映像と資料で学ぶことができます。無料の語り部講話や、被災地を巡るフィールドワーク(要事前予約)等も体験することが可能です。今回のツアーでは(一財)楢葉町振興公社 平山さんより、道の駅ならは~伝承館~JR双葉駅の移動中や現地にて過去と現在について解説をいただき、より当時の状況について学びを深めることができました。想像はしていたものの、いざ当時の状況を視覚で捉えると、メディアだけでは感じることのなかった感情が湧き出てきました。決して暗い気持ちになるだけでなく、これからの人生において、非常に貴重な経験だったと感じています。
東日本大震災・原子力災害伝承館公式HP

スポット12:JR双葉駅周辺

伝承館見学後、マイクロバスに乗車しながら現地を視察しました。被災当時のまま残されている遺構がありましが、現在これらの遺構については”前進するためにも失くすべき”という意見と”教訓として残すべき”という2つの意見に分かれているそうです。誰がいつまでに決めるといった期限等が設けられているわけではありませんが、他人事とはせずに自身に問いかけながらこの地を巡りました。遺構が残る中でも、JR双葉駅周辺にはスーパーや複合施設があったり、外壁には復興を象徴するアートも施されており、着実に復興に向かう姿を感じることができました。
JR双葉駅での様子。駅前はとてもきれいに整備されており、コーヒーショップなどもありました。
(一財)楢葉町振興公社の平山さんより震災について深いお話を伺いました。

さいごに:楢葉町の魅力

盛りだくさんでお届けしてきた、スタッフ体験記はいかがでしたでしょうか。未曾有の災害が発生してから早15年が経とうとする今でも帰宅困難区域がある中、楢葉町は2015年にすべての避難指示が解除されています。その結果今では地元住民や移住・定住した方々により、再び活気を取り戻しています。筆者も今回のツアーに参加するまでは、震災のイメージがどうしても先行してしまう地域という印象でしたが、実際に訪問すると、思った以上に人が多く活気に溢れている印象を受けました。町内では小学生以下の子供も多く見かけ、若い世代の家族も安心して住める町なんだなと、町に対する印象がガラリと変わりました。

本ツアー体験記を通し、一人でも多くの方に楢葉町を知っていただき、行ってみたいと興味をもっていただき、実際に現地に訪問していただけることを願っております。大自然と笑顔あふれる地元の皆さんが、皆様をお迎えしてくれます♪
天神岬(空撮)
一般社団法人ならはみらい
※画像はすべてイメージです。
※本記事の内容・サービス等は変更している場合があります。11月現在の情報です。
※ツアーの募集は終了いたしました。
※このツアーは福島県楢葉町による令和7年度楢葉町町内企業及び都市部移住相談窓口等連携事業の為、実際に発生する費用とは異なる場合がござます。
※一般社団法人ならはみらいとの共同企画・運営ツアーとなります。
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