2025年版! 青森県弘前市内に約80台のねぷたが連なる【弘前ねぷたまつり】

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扇ねぷたや組ねぷた
青森県弘前市で開催される「弘前ねぷたまつり」は津軽の夏の夜を盛り上げる伝統的なお祭りです。小型のねぷたから運行され後半になると最大9メートル超の大型ねぷたの登場も!約80台のねぷたが連なる「弘前ねぷたまつり」の歴史や見どころ、運行コースなどをご紹介します。

弘前ねぷたまつりとは?

青森県弘前市で毎年8月1日~7日に開催される夏の風物詩が「弘前ねぷたまつり」です。かつて農民が忙しくなる夏の時期に睡魔を追い払う行事として行われていた「ねむり流し」から発展したお祭りと言われています。重要無形民俗文化財にも指定されています。

祭り期間中は、日が暮れてくると市内の色々な場所からねぷたが集まり、お囃子と掛け声がにぎやかに鳴り響く街中をあたたかい光を放ちながら沢山のねぷたが練り歩きます。ねぷたの大きさは大小様々で扇形のものや人形型のものなど、それぞれ異なるデザインをしているのも面白いところ。運行順は小型ねぷたから始まり、次第に大型のねぷたに変わっていくのも見応えがあります。
弘前ねぷたまつりの様子

弘前ねぷたまつりの見どころ1 扇ねぷたに描かれるねぷた絵

歴史のある弘前ねぷたまつりならではの見どころについて、ぜひ注目してほしいポイントを3つご紹介します!

弘前ねぷたまつりでは、「扇ねぷた」と人形型の「組ねぷた」の両方のねぷたを見ることができますが、扇ねぷたが弘前の主なスタイルです。扇の正面には三国志や水滸伝などが題材となったねぷた絵を、裏面には美人画を描くのが特徴となっています。ねぷたの表面には躍動感のある絵を描くことで「動」を、裏側では反対に「静」を表現しています。
(左)扇ねぷた正面(右)扇ねぷた裏面
昔から弘前ねぷたまつりで運行するねぷたは町会単位で制作されています。制作期間中には地域の子供たちも、学校から戻ってすぐにねぷた小屋に集まって、制作を手伝ったり囃子の練習をしたりするそうです。ねぷた制作を通して地域のコミュニティが形成されています。運行されるねぷたは各町会の力作なのでぜひ、じっくり見比べてみてくださいね。

弘前ねぷたまつりの見どころ2 大名の負けず嫌いが発祥「津軽情っ張り大太鼓」

弘前ねぷたまつりの合同運行を先導するのが、「津軽情っ張り大太鼓」(つがるじょっぱりおおだいこ)と呼ばれる直径3.3m、胴長3.6mの大太鼓。「情っ張り」とは、津軽弁で津軽の人間の「意固地さ」を表現する方言のこと。
江戸時代に弘前藩3代藩主が他の大太鼓が日本一の大きさと聞いた際に、「うちの大太鼓の方が大きい!」と見栄を張り、後日急遽作らせたという大太鼓の伝説に基づいて昭和45年に復元されました。この「津軽情っ張り大太鼓」や笛や太鼓が奏でるお囃子も祭りを盛り上げます。
津軽情っ張り大太鼓

弘前ねぷたまつりの見どころ3 「金魚ねぷた」は持ってまわりたくなる可愛さ!

弘前ねぷたまつりでは、金魚の形をした可愛らしいねぷたが軒下に飾られていたり、子どもが提灯のように持って歩く姿を目にすることがあると思います。この「金魚ねぷた」は、津軽錦という金魚がモチーフになっているとされています。津軽錦はかつて非常に高価で庶民の憧れだったことから、似せてねぷたが作られたと言われているようです。

この可愛い金魚ねぷたは、今では気軽な製作体験として楽しめたり、お土産品になっていたり、より身近な存在となっています。
軒下に飾られた金魚ねぷた

2025年度の「弘前ねぷたまつり」開催概要

開催期間は2025年8月1日(金)~8月7日(木)です。日によって運行コースが異なりますのでご注意を!

■2025年8月1日~4日 : 土手町コース PM 7:00~
■2025年8月5日・6日 : 駅前コース PM 7:00~
■2025年8月7日 : 土手町(午前)コース AM10:00~

弘前ねぷたまつり合同運行は雨天決行となりますが、警報や注意報の発令時には中止となる場合があります。公式HPやSNSにて発表されますので事前にご確認くださいね。

弘前夏の風物詩「弘前ねぷたまつり」を楽しもう!

青森県弘前市、夏の風物詩「弘前ねぷたまつり」をご紹介しました。古くから続いてきた伝統行事に触れる夏の旅はいかがですか?開催日は運行コースにて交通規制が行われるため、下部のリンク先にて詳細をご確認のうえご参加ください♪
弘前観光コンベンション協会HP

日本の旅、鉄道の旅を使って「弘前ねぷたまつり」を見に行こう!

弘前ねぷたまつりを観覧席つきで楽しみませんか?弘前ねぷたまつりと青森ねぶた祭を2泊3日で楽しむプランをご用意しています。
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