【イベントは終了しました】【五所川原立佞武多】コロナ禍からの完全復活!熱い夏祭りが戻ってくる!

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【五所川原立佞武多】高さ約23mのねぶたが大迫力で夏の夜を彩ります。夜空に灯された立佞武多は力強く、幻想的!

新作の立佞武多が登場!!4年ぶりに通常運行にもどるんです!

観光客も地元の人もひとつになる【五所川原立佞武多】
2023年8月4日、五所川原立佞武多が開幕します。去年は運行コースを短縮しての開催でしたが、今年は4年ぶりとなる運行コースを戻しての開催となります。
2020年からのコロナ禍は、立佞武多の制作においても大きな影響を与えました。立佞武多の制作を中止した年もあり、参加する団体の減少など、立佞武多を愛する人たちにとって、これからの向かう先に不安を感じる状況でした。
そんな困難を乗り越えての今年の五所川原立佞武多は、復活の年。期待に胸が高まります!

【令和5年度 五所川原立佞武多】8月4日~8月8日 19時運行スタート

ただいま制作中!復活に向けた地元の人たちの熱い思い

一枚一枚丁寧に和紙を貼り付けていきます
繊細なタッチで筆を進めていく製作者たち
今、「立佞武多の館」3Fにある立佞武多制作所では、スタッフの皆さんが着々と祭りに向けて準備を進めています。骨組み、紙貼り、墨入れ、色付けと、パーツ毎に手分けして作業を進めている様子を、間近で見学することもできます。祭りの前の、祭りに関わる人たちの熱意と意気込みをじかに感じることができる場所です。
祭りの前に、見学してみませんか。

復活は今年だけじゃない。戦後消えかけた立佞武多の復活のストーリーも熱い!

100年余り前、五所川原の繁栄の象徴だった巨大ねぷた
立佞武多は、明治中期から大正初期、五所川原の豪商や大地主たちの力の象徴として、その大きさを競い合うように、夏祭りの山車として作られるようになりました。ねぷたはどんどん巨大化し、時に30mを超えるものもあったそうです。
昭和にかけて、電気の普及とともに電線が張り巡らされるようになると、徐々に小型化していき、戦争と戦後の大火により、その存在はほとんど消えかけていました。
昭和20年代から、ねぷたの運行は再開したものの、大型ねぷたが登場することはありませんでした。
河原で制作した「武者」と五所川原立佞武多復活の立役者たち!
時は経ち、平成5年、巨大ねぷたの設計図や写真が数点が発見されました。この出来事がきっかけとなり、翌年には、五所川原を題材とした市民劇のために、高さ7mの大きなねぷたが登場し、大いに地元の人たちを沸かせました。

久しぶりに大きなねぷたを制作したことで、ますます巨大ねぷたへの思いは募り、いよいよ平成8年、本格的に巨大ねぷたを復活させるため有志たちが集まりました。
岩木川の河原に、手弁当を持って集まった「立佞武多復元の会」のメンバーたち。
その制作は試行錯誤の連続だったそうです。あるのは数少ない資料のみの中、背の高いねぷたをつくるため、想像力を働かせ、前年の7mのねぷた制作の経験を活かして、一歩一歩進んで行きました。
メンバーたちが持ち寄った資金が底をつくと、五所川原市民から予想以上の寄付金が集まりました。そのほかにも、立佞武多の復活をのぞむ人たちからのたくさんの支援がありました。

そうして完成したのが、高さ16mの立佞武多「武者」です。
この巨大ねぷた完成のニュースは全国に放送され、たくさんの人が、岩木川の河原に展示された立佞武多を見るために訪れたのです。
さあ、巨大ねぷた復活の大きな車輪がいよいよ回り始めました。
2019年制作「かぐや」。制作者の創造性が発揮された革新的な立佞武多!
翌年の平成9年には、平成10年12月に東京ドームで開催される「活彩あおもり大祭典」に展示依頼があり、立佞武多を再び制作することになります。これを契機に平成10年の夏祭りでこの立佞武多を運行することを決定し、この年以降、【五所川原立佞武多】と名付けられ、五所川原市の夏祭りとして毎年運行されることとなりました。

【五所川原立佞武多】は今年、この復活から25周年の記念の年でもあります。
コロナ禍による中止という困難をも乗り越えて、今年の【五所川原立佞武多】もメモリアルな運行になるのではないでしょうか!

地元の人がおすすめする【五所川原立佞武多】の見どころはココ!!

立佞武多の館から出陣する様子は必見!
18時前になると、立佞武多の館の建物の壁が開き、ゆっくりと立佞武多が外へと出てきます。
建物から立佞武多が出てくる様子は、祭りの期間中でないと見られません。
立佞武多のために作られたこの建物の仕組みを見るのも面白いですよ。

また、どこで立佞武多を観るか迷ったら、立佞武多が向かってくる場所がおすすめ。20m以上の立佞武多がどんどん迫ってくるその迫力はすごいです。
ぜひ運行コースをご確認くださいね。
最終日、運行前に3台の立佞武多が揃う「お見合い」
最終日(8/8)、交差点に3台が顔を合わせるように配置されます。これを地元の人たちは「お見合い」と呼んでいるそうです。
運行スタートの19時になると、3台の立佞武多のうちの今年で運行が最後になる立佞武多からスタートします。残りの2台が最後の運行を惜しむようにお見送りをして、いよいよお祭りの始まりです。

立佞武多は大きいので、ついつい上のほうに目がいきがちなのですが、囃子や跳人、立佞武多を引く人達にも注目して、祭りの躍動感を感じましょう!祭りをより一層楽しめること間違いなしです!

【五所川原立佞武多】のことはお任せ。祭りの前にじっくりと「立佞武多の館」

普段見ることのできない高さから立佞武多を見ることができます
これまで制作された立佞武多の資料もずらり
立佞武多について、もっと知りたくなりませんか?
祭りを存分に楽しむために、準備をバッチリしたいという人には、「立佞武多の館」は必見です!

立佞武多の館の展示室では、20m以上の高さのある立佞武多を4階から下りながら、間近に見ることができます。
順路に従って進んでいくと、立佞武多の歴史やこれまで制作された20体以上の立佞武多の資料を見ることもできますよ。

五所川原立佞武多については、この施設に集約されているので、ぜひお祭りの前にゆっくりと見に来てください。
※お祭り期間中は、立佞武多展示室16:30 最終入場となります

ぜひ、今年の【五所川原立佞武多】を見に来てください。お待ちしています!
詳細は、「立佞武多の館」の公式HPよりご覧ください。
「立佞武多の館」公式HPはこちらから
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