2025年版!高さ約23mのねぷたが夏の夜を彩る!青森【五所川原立佞武多】

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夏の夜を彩る【五所川原立佞武多】
力強いお囃子と「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声のもと、大きいものだと高さ約23m、重さ約19トンもあるとも言われる巨大で鮮やかな立佞武多が今年も五所川原市街地を練り歩きます。弘前市の扇ねぷたや青森市の人形ねぶたとも違う、明治末期の巨大化した佞武多の様式を伝える五所川原立佞武多(ねぷた)をお楽しみくださいね。

2025年8月4日(月)五所川原立佞武多(たちねぷた)が開幕します

青森、弘前とともに青森県三大ねぶたのひとつに数えられる「五所川原立佞武多」が今年も下記の日程で開催します。
開催期間:2025年8月4日(月)~8月8日(金)
開催時間:19時~21時
運行は大型立佞武多3台と、町内・学校・愛好会などでつくられる中型、小型のねぷたと合わせて15台前後が出陣予定です。大型立佞武多は昨年と同じ3台となりますが、中型立佞武多に新作「織姫と彦星」が登場します!
暑さ対策をしてお楽しみくださいね。
2024年制作「閻魔」

~立佞武多の歴史~戦後消えかけた立佞武多の復活のストーリーも熱い!

明治中期から大正初期、五所川原の豪商や大地主たちの力の象徴として、夏祭りの山車としてねぷたは作られるようになりました。その大きさを競い合うように、ねぷたはどんどん巨大化し時に30mを超えるものもあったそうです。

立佞武多の由来

昭和にかけて、電気の普及とともに電線が張り巡らされるようになると、山車は徐々に小型化していき、戦争と戦後の大火により、その存在はほとんど消えかけていました。昭和20年代から、ねぷたの運行は再開したものの、大型ねぷたが登場することはありませんでした。時は経ち、平成5年、巨大ねぷたの設計図や写真が数点が発見されました。この出来事がきっかけとなり、翌年には、五所川原を題材とした市民劇のために、高さ7mの大きなねぷたが登場し、大いに地元の人たちを沸かせました。
100年余り前、五所川原の繁栄の象徴だった巨大ねぷた

平成に入って動き始めた立佞武多の歴史

長い年月を経て再び大きなねぷたを制作したことで、ますます巨大ねぷたへの思いは募り、いよいよ平成8年、本格的に巨大ねぷたを復活させるため有志たちが集まりました。岩木川の河原に、手弁当を持って集まった「立佞武多復元の会」のメンバーたち。その制作は試行錯誤の連続だったそうです。あるのは数少ない資料のみの中、背の高いねぷたをつくるため、想像力を働かせ、前年の7mのねぷた制作の経験を活かして、一歩一歩進んで行きました。

河原で制作した「武者」と復活の立役者たち!

巨大ねぷた復活へ!立佞武多復活を願う地元住民の想い

メンバーたちが持ち寄った資金が底をつくと、五所川原市民から予想以上の寄付金が集まりました。そのほかにも、立佞武多の復活をのぞむ人たちからのたくさんの支援がありました。そうして完成したのが、高さ16mの立佞武多「武者」です。この巨大ねぷた完成のニュースは全国に放送され、たくさんの人が、岩木川の河原に展示された立佞武多を見るために訪れたのです。さあ、巨大ねぷた復活の大きな車輪がいよいよ回り始めました。
翌年の平成9年には、平成10年12月に東京ドームで開催される「活彩あおもり大祭典」に展示依頼があり、立佞武多を再び制作することになります。これを契機に平成10年の夏祭りでこの立佞武多を運行することを決定し、この年以降、【五所川原立佞武多】と名付けられ、五所川原市の夏祭りとして毎年運行されることとなりました。
2019年制作「かぐや」。制作者の創造性が発揮された革新的な立佞武多!

地元の人がおすすめする見どころは【出陣】!!

17時45分頃になると、立佞武多の館の建物の壁が開き、ゆっくりと立佞武多が外へと出てきます。建物から立佞武多が出てくる様子は、五所川原立佞武多の開催期間中でないと見られません。立佞武多のために作られたこの建物の仕組みを見るのも面白いですよ。

また、どこで立佞武多を観るか迷ったら、立佞武多が向かってくる場所がおすすめ。20m以上の立佞武多がどんどん迫ってくるその迫力はすごいです。ぜひ運行コースをご確認くださいね。
立佞武多の館から出陣する様子は必見!
初日(8月4日)と最終日(8月8日)交差点に3台が顔を合わせるように配置されます。これを地元の人たちは「お見合い」と呼んでいるそうです。

立佞武多は大きいので、ついつい上のほうに目がいきがちなのですが、囃子や跳人、立佞武多を引く人達にも注目して、五所川原立佞武の躍動感を感じましょう!より一層楽しめること間違いなしです!また、親子で参加できる中型立佞武多の出陣や、期間中は食のイベントも開催されます。大きな立佞武多も勿論ですが、地元のみなさんが創り上げるお祭りの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
3台の立佞武多が揃う「お見合い」

「立佞武多の館」は現在休館中です

立佞武多の館は大規模改修工事のため休館中です。開館時期については2026年7月以降になるようです。今年「立佞武多」の姿を見ることができるのは、お祭りの運行ルート上のみとなっています!運行ルートについては公式サイトでご確認ください。
「立佞武多」公式サイトはこちらから

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