「米造りからの酒造り」をモットーに 山形正宗を手掛ける山形県天童【水戸部酒造】とは

  • 山形
蔵人のみなさま
創業1898(明治31年)「山形正宗」を醸す純米蔵である水戸部酒造は、全て純米造りのお酒で「米造りからの酒造り」をモットーに酒米から育てているそうです。最高品質のお米と硬質な奥羽山系の伏流水で仕込む酒は、豊かな米の旨味と銘刀正宗の切れ味が特徴です。今回はその魅力に迫ります!

水戸部社長と小嶋さまにインタビュー

Q.水戸部酒造とは・・・

A.1898年創業の山形県天童市にある酒蔵。「米造りからの酒造り」をモットーに、全量純米酒の醸造を行っています。

【蔵の特徴】
①米造り
2004年より、蔵が立地する山形県天童市にて酒米の自家栽培を行っています。酒造りを知り尽くしている蔵人が、自分たちで米造りを行います。
②槽しぼり
水戸部酒造は、「槽(ふね)」という伝統的な道具を用いて酒造りを行っています。現在主流となっているやり方(ヤブタ式)と比べ、時間も手間もかかる方法ですが、自然で雑味の少ないお酒をしぼることができます。
③蔵の造り
酒造りで一番大事な「麹」を育てる麹室という部屋に、山形が育んだ銘木「金山杉」を採用。金山杉は、神社仏閣や高級家具に用いられる素晴らしい木材で、麹室すべてに金山杉を使っている蔵は全国でもこの蔵のみです。
仕込み蔵
搾り

Q.取り扱い商品とその特徴を教えてください!

A.日本酒「山形正宗」
豊かな米の旨味と、山寺から湧き出る硬質の天然水が生み出す銘刀正宗のキレが特徴。蔵元は自他ともに認める「オマチスト」(=雄町が大好きな日本酒好き)であり、「山形正宗 雄町」には水戸部酒造の良さがよく表れています。

日本酒「稲造」
自分たちで育てた酒米のみを原料とした酒造りを2019年にスタート。「人生は、遊びだ。」をモットーに、遊び心のあるお酒にチャレンジしています。

梅酒
奇をてらわずオーソドックスに、日本酒ベースで本当に美味しい梅酒を造っています。

生ハム
蔵元が感銘を受けた、パルマ郊外のランギラーノ村で職人的に生産しているタナラ社の製品を直接輸入しています。

Q.「山形正宗」の種類による違いやおすすめの飲み方を教えてください!

A.香りを強調しすぎない、自然で食事に寄り添う酒質であることが共通した特徴です。冷やして飲むことで良さが最も引き立てられますが、「山形正宗 お燗純米」という、お燗用の純米酒もあります。前菜からメインまで、どの料理と合わせても『おいしい』の一言が漏れ出ます。小嶋の個人的意見としては、その日の2杯目のお酒として飲むと、良さが引き立つと思っています!

ご購入頂く方へメッセージ

私たちは、とにかく美味しいお酒を丁寧に醸したい一心で、米造りと酒造りを行っております。私たちのお酒を手に取ってくださる方一人ひとりに、手紙で想いを届けるような伝え方ができればと思っています。新しいお客様と、多くの良いご縁があることを願っております。

こだわりのお酒数々をご紹介

山形正宗 稲造

地元天童市で自家栽培している米で醸す、水戸部酒造の新しいスタンダード。年ごとの米の違いが生み出す味わいを感じられるよう、米を収穫したヴィンテージ(年号)が記載されています。

山形正宗 純米吟醸 雄町

透明感のある綺麗な味わいの中にも優しく力強い雄町の旨みが感じられます。初めての方でも飲みやすいお酒です。

山形正宗 まろら

「タナラ社」の素晴らしい生ハムに合うお酒を造りたい、という想いから商品化されたお酒です。世界初のマロラティック発酵を取り入れたお酒で、甘味があり非常にまろやかな味わいです。お燗をつけて頂くとまた格別の味わいをお楽しみ頂けます。

山形正宗 夏ノ純米

花火のラベルで人気の夏限定商品。原料米に山田錦を使用し、爽快感がありながらもしっかりとした味わいです。初夏(よりしっかりと旨みのあるタイプ)と盛夏(やや度数を低くしてすっきりとした辛口)で味わいやアルコール度数に違いを出しています。
その他様々なお酒がありますので、お気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか。

インタビューを終えて・・・

5000円札紙幣の肖像画にもなった『新渡戸稲造』に名前が似ていることから、『稲造』というあだ名を持つ水戸部社長。このあだ名に運命を感じたことが米造りを始めた理由の一つだと裏話を教えてくれました。社長自身も食事をしながら楽しく飲むことが好きとのことで、すっきりとした味わいで飲み続けることのできる日本酒は、おいしいものを食べて飲む幸せを与えてくれます。
その理念に共感してくれた店舗(県内・県外約70店)で販売しているとのことなので、ぜひこだわりの味をお試しください!
水戸部酒造
はせがわ酒店
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